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TOSSランドNo: 4451233 更新:2012年12月16日

向山型算数のリズム・テンポ 向山氏算数全映像・全音声記録分析


A 向山型算数とは

【教科書通りに教える】
「リズムよくテンポよく」「シンプルに」
「授業を磨き抜かれたパーツで組み立てる」
子どもたちが算数を大好きになるという事実。

B 向山洋一氏 算数音声・映像資料一覧

向山氏の算数TT時の音声授業記録は、全部で3単元、全20時間分、映像記録は、2単元、全21時間分が出されている。(あと一つ、向山氏の最後の公開授業のときの算数の授業映像が以前トークライン資料で出されていたようだが、今回入手できなかった。) それにしても、全41時間分もの音声・映像記録を算数だけで公開しているのだ。すごいとしか言いようがない。まさに普段の授業である。それがすべてリズムとテンポがあり、子どもを巻き込む様々な工夫がある授業であることに驚きと感動を覚えざるを得なかった。 公開されているものを実践順に時系列で並べなおして整理する。

【年度】1996

【歳】53
【教職】29年目

【TT】 1年目

【日付】9/20〜9/30
【学校】池雪

【内容】4年生小数
授業の導入が毎回全く違っていることが驚異的である。
教科書の本文を子どもに読ませるとき、教師がまず範読し、その後、みんなで読んでみますサンハイと指示し、全体を巻き込み子どもに読ます。
できた人手を挙げてごらん?、その通り!、よ~し!と言うときのタイミングが絶妙!子どもが思わず手を挙げ、巻き込まれる。

【参考資料】向山洋一の最新授業CD4年算数「小数」
全5時間

【年度】1997

【歳】53
【教職】30年目

【TT】 2年目

【日付】4/9〜4/22
【学校】池雪

【内容】4年生大きな数
向山先生と呼ばせた後、既習事項である九九を言わせてから最初の授業に入る。
さらに掛け算のテストを10分間行なった。授業中にノートを丁寧に書くことを何度も指導した。
既習事項の確認では教師がテンポよく子どもを指名し答えさせていく。さらに念のためにと言って、復習をする。
授業に出会う子どもたちに、どのようにシステムを作っていったかがよく分かる。
この最初の単元で一年間を通して身につけさせる学習法がほぼ網羅されている。

【参考資料】向山洋一算数授業CD4年「大きな数」
全8時間

【年度】1997

【歳】53
【教職】30年目

【TT】 2年目

【日付】5/7〜5/20

【学校】池雪

【内容】4年生割り算入門7時間目
よし、よくできた、よし、その通りと力強くほめることで、他の子ども達の意欲が増す。
割り算はたてる、かける、ひくの繰り返しであることを子ども達に何度もインプットさせる。

【参考資料】向山洋一の算数授業CDⅡ4年
「わり算」
全7時間

【年度】1997

【歳】54
【教職】30年目

【TT】 3年目

【日付】11/17〜12/4

【学校】池雪

【内容】4年分数のたし算とひき算
先生問題をする。練習問題では、出来た子から子どもに黒板に書かせる。
奇跡的にみんなできてる、すごいなぁー、と常に子どもに声かけをしている。黒板の前に教卓がない。

【参考資料】デジタルアーカイブ算数授業の方法②DVD4年「分数」
全9時間

【年度】1998

【歳】54
【教職】30年目

【TT】 4年目

【日付】1/12〜2/16
【学校】池雪

【内容】4年小数のかけ算とわり算
向山氏の算数の授業が初めて映像で公開された衝撃的な授業である。
位取り、ノートの書き方を徹底させている。

【参考資料】デジタルアーカイブ算数授業の方法①DVD4年「小数」
全12時間

【年度】不明

【内容】1年生担任が病欠のための代理で、飛び込み授業
フラッシュカードでリズムを作り、次第に子どもたち全員が巻き込まれていく。

【参考資料】向山洋一算数の授業1①「補教飛び込み1年算数の授業(4校時時)」

【年度】不明

【内容】1年生にテストをさせる
早く終わった子どもに色を塗らせるなどの対応が絶妙。
次にテストを出しにこさせる場面で、男の子からテストを提出させる。
ここを分けることでリズムテンポを作り出している。

【参考資料】向山洋一算数の授業2①「1年生の補教(テストと下校指導)」

C 授業のリズムとテンポと発達障がい対応

(1)発達障がいの子どもを巻き込むリズムとテンポ
発達障がいの子どもが集中する授業には、リズムとテンポが必要だと初めて指摘したのは向山氏である。関西の医教連携学習会で安原昭博ドクターはADHDの子は極端に飽きやすく、ASの子はこだわりを持ちやすいと指摘される。それらの子を巻き込む授業にはリズムとテンポが大切なのである。シャワーのような褒め言葉で授業のリズムとテンポをつくっている。
(2)無駄な言葉を排することで授業のリズムとテンポが生まれる。
向山氏は、授業の言葉を10分の1に削れと言う。10分の
1を削るのではない。10分の9を削るのである。授業のリズムとテンポを意識すると始めは、せかせかした授業になってしまう。しかし、向山氏の授業の音声を聞くと実にゆったりとしている。無駄な言葉を削るので授業にリズムとテンポが生まれる。

D 各パーツにおけるリズムとテンポ

(1)導入・先生問題
全員できる簡単な問題からスモールステップで変化のある繰り返し問題
全員できる→前と同じだからできる→少し難しいが考えればできるという
子どもの思考に合わせた問題の配列が授業のリズムとテンポを生む。
(2)基本型
単元全体を貫きいつも同じ型が繰り返されるのでリズムとテンポが生まれる。
シンプルで必要十分。一切の無駄を排した基本型を繰り返し教える。
(3)ノート指導
「うつすのも大切なお勉強です。」「お隣の問題との間は指二本分空けなさい。」などの決まった言葉・安定した言葉でリズムとテンポが生み出される。
(4)練習問題
2問目だけのノートチェック、終わった人が黒板に書くシステムで時間差を解消しリズムとテンポをつくり出す。
(5)計算スキル
2問、5問、10問コース選択システム、10番からの答え合わせ、終わった人問題、確認のシールなど、リズムとテンポを生み出す磨き抜かれたパーツが組み合わされている。

E サークルでの向山実践解明の取り組み

【向山型算数指導を現在の教科書に転化する】
①向山型算数各パーツ解明連続例会
 (全8回)
(1)基礎基本編
(2)基本型を見抜き指導する
(3)練習問題のやらせ方
(4)向山洋一直伝!計算スキル
(5)向山型授業の導入
(6)向山型ノート指導の真髄
(7)テストのやらせ方と
難問プリント
(8)教科書を見た瞬間に授業を
組み立てる
しあわせサークル員の模擬授業に介入・解説しながら、向山型算数の各パーツのポイントを解明していった。普段の算数の授業を向山型算数に近づけたいというサークル員の希望から始まった。2011年6月から全8回。向山型算数の各パーツが選りすぐられた授業の組み合わせでできていることが分かった。練習問題のパーツも問題を出してチョークを置き、赤鉛筆指導をして、黒板を等分し、出来た子のノートに○、×をつけ、絶妙のタイミングでヒントを言う。できた子に黒板に書かせ、発表させ、〇を付けていく。花丸で直す子、写す子の時間調整をするなどの流れるような一連の珠玉の授業方法が組み合わされているのである。
②向山実践完全追試例会
 デジタルアーカイブの算数シリーズが発刊された。今までは向山洋一氏の音声を聞き、追試していた。しかし、今回映像DVD「小数のかけ算とわり算」「分数」が発刊された。当時の教科書を図書館で探し、例会で取り上げコピー模擬授業をみんなでし、分析を行った。

F TT1年目1996年9月「小数」4年生

(1)「教科書通りに教える授業」
向山型算数の始まりの年(池雪小学校4年生算数TT) 
(2)導入の巻き込み感
授業の導入が毎回全く違っていることが驚異的である。向山型算数の1年目にして、ほとんどのパーツが完成形である。当然のことだが向山型算数のエッセンスを凝縮した計算スキルはまだない。
(3)ほめ言葉でつくる巻き込み感
「できた人手を挙げてごらん?」「その通り!」「よし!」と言うときのタイミングが絶妙である。子どもが思わず手を挙げ、巻き込まれていく。

I 「大きな数」算数4年生TT

(1)4月9日黄金の三日間はじめの授業
①向山先生と呼ばせる。 ②既習事項である九九を言わせる。 ③最初の授業に入る。 ④掛け算のテストを10分間行う。
(2)授業のシステムの確立
授業に出会う子どもたちに、どのようにシステムを作っていったかがよく分かる。この最初の単元で一年間を通して使う身につけさせたい学習法がいくつも示されている。

J 「割り算入門」算数4年生TT

(1)アルゴリズムで心地よいリズムとテンポ           割り算は「たてる」「かける」「ひく」の繰り返しであることを子どもたちに何度もインプットさせる。
(2)ほめ言葉で作る巻き込み感
「よし、よくできた」「よし、その通り」と力強くほめることで、他の子どもたちの意欲が増し、授業に巻き込み感が生まれる。

K 「分数のたし算とひき算」算数4年生TT

(1)導入でリズムとテンポをつくる
「2+3」のような簡単な問題から始めて先生問題で解いている間に理解させる。教えない説明しない。
(2)ほめ言葉でリズムとテンポをつくる
シャワーのようにほめ続ける。「早いなぁ」「偉い」「よし」など。

L 「小数のかけ算とわり算」算数4年生TT

(1)向山氏の一挙手一投足に注目
向山氏がどのような表情で、どのような体の動きで向山型算数の授業をしていたのかが初めて公開された。特に、板書を黒板中央から始める事、練習問題を書かせるときに丁寧に黒板を等分する線を書くことに衝撃を受けた。
(2)3問目チェックでテンポをつくる
ノートに練習問題を解かせての3問目チェック。そのテンポの良さが映像ではっきりと分かる。3問目ができているということは、他の問題も解けていると推定できる。行列を作らずテンポよく丸付けをするのだ。


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