TOSSランド

コンテンツ登録数
(2019/05/27 現在)

21635
TOSS子どもランド TOSSオリジナル教材 TOSS動画ランド TOSSメディア TOSS-SNS TOSS公式(オフィシャル)サイト
TOSS子どもランド
TOSSランドアーカイブ
TOSSランドNo: 2908808 更新:2012年12月16日

東書1年上 「みんななかよし」の授業


 1995年度,1・2年生複式学級の担任になった。
 1年生の担任は初めてであるので喜んでいたのもつかの間,入学式の1週間後の4月13日に,授業参観が設定された。
 極めて異例のことながら,いくつかの事情があってこうなった。
 私としては,やはり初めての授業参観であるから,国語科の授業をやりたい。
 1年生の入門期の授業と言えば,向山先生の「くっつきのヲ・ノの授業」がある。(※1)
 この授業を構想追試する。

1 素材「おはなし」

この授業は,国語科の授業としては,入学してから通算8時間目にあたる。
東京書籍の教科書の最初に出てくる素材「おはなし」を扱う。
この素材は,5枚の絵と,次の文章で構成されている。

あかるい
あかるい
あさの そら

みえる
みえる
あおい うみ

あつまれ
あつまれ
みんな なかよし

「いったいこれは何だ?」と言いたくなるが,向山式でやると,これが面白い授業になる。

2 どのように授業したか

本時に扱うのは,第3節である。
まず,黒板の左側に,次のように板書する。

あつまれ
あつまれ
みん ななかよし

子どもたちは,口々に読み始める。
そのうちに,「ちがうよ先生」「おかしいよ」などと言い出す。

説明1:

説明1 おかしくありませんよ。ちゃんと先生が教科書を見て書いたんだから。

子どもたちには,教科書を出させていない。

指示1:

指示1 おかしいかどうか読んでみましょう。

指示棒で指しながら読ませると,読み方がバラバラになる。
子どもたちは「絶対におかしい」と言う。
そこで,一人ずつ読んでもらうことにした。
読み方が,三つ出された。

① あつまれ あつまれ みん ななかよし
② あつまれ あつまれ みんななかよし
③ あつまれ あつまれ みんな なかよし

子どもたちは,「な」が変だと言う。
ひとりの子が「『な』を上にくっつけなくちゃ」と言い出した。
他の子も「そうだ」と同意したので,次のように板書を修正した。
 

あつまれ
あつまれ
なみん  なかよし

子どもたちは必死になって「違う」と言う。
「なみん なかよし」になってしまうと言う。
そこで,これを一斉に読ませてみた。
「そこじゃなくて,下にくっつけて」という意見が出たので,次のように修正した。

あつまれ
あつまれ
みん  なかよしな

これでは「みん なかよしな」ではないかと言う。
これも一斉に読ませてみた。
もう,大騒ぎである。
「みん」の下に「な」が来るのだと言う。
そこで,次のように修正した。

あつまれ
あつまれ
みんな なかよし
※みんな の 「な」だけ小さく書く。

「もっと大きく」だと言う。

あつまれ
あつまれ
みんな なかよし
※みんな の 「な」だけ大きく書く。

「ふつうの大きさ」だと言う。

あつまれ
あつまれ
みん ななかよし

「もとのままじゃないか」と言う。
ここまでやって「『ま』のよこに書くの」という意見が出た。

あつまれ
あつまれ
みんな なかよし

「これならいいよ」と言う。
一斉に読ませる。
ぴたりと声がそろった。
この後,板書の右側に第1・2節を次のように板書し,修正させていった。

あかるい
あかるい
あさ のそら

みえる
みえる
あお いうみ

ここまでが,授業の前半部分である。

3 授業の周辺あれこれ

ここまで読んでこられて,「ちょっと待て,2年生はどうなっているのだ」と思われた方もいらっしゃるであろう。
実は,1学期だけ,2年生の国語科の授業を教頭が担当するのである。
したがって1学期は,1年生だけを相手に,国語科の授業を行っている。
この授業参観では,1年生と,この授業をしながら,同時に2年生とは,算数科の授業をやっている。
1年生は,男子2名・女子2名である。
3名は,平仮名の読み書きができるが,1名は,できない。
しかし,先のように授業すると,読み書きができない子も,楽しそうに集中できた。
6月中旬の時点で,この子は22字の平仮名が読めるようになった。

※1 授業の知的組み立て方(明治図書)P.109~147


0回すごい!ボタンが押されました

コメント

※コメントを書き込むためには、ログインをお願いします。
New TOSSランド