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TOSSランドNo: 8407209 更新:2012年12月15日

「花山天皇の退位」(大鏡)の読解指導1


第一時で音読をした、第二時の授業である。
音読テストの後、ノートに文法的説明と訳を写させる。(ノートのコピーを配った。)

写す作業に15分ほどかける。やるべきことは明確なので、生徒はシーンとなって取り組んでいる。

主語を特定するために必要な技術なので、「二重尊敬」を教える。

発問1:

「御出家入道せさせ給へりし」とありますが、主語は誰ですか。

本文に直接は書いていない。ただ,タイトルが「花山天皇の退位」であることから、「花山天皇」が主語ではないかという推測はつく。
ここは例示なので、生徒から出なければ教えればよい。

発問2:

助動詞「させ」の意味は何ですか。(尊敬)

発問3:

補助動詞「給ふ」の敬語の種類は何ですか。(尊敬語)

板書
◎二重尊敬

               尊敬  尊敬
(天皇が)出家入道せ  させ  給へ  り  し 

説明1:

尊敬を示す語が並びますね。このようなパターンのことを,「二重尊敬」と言います。
「二重尊敬」は,主語が天皇や上皇,中宮などの時にしか使われません。
それ以外では,まれに摂政や関白に使うこともあるだけです。

「世を保たせ給ふ」・「出でさせ給ひける」・「仰せられける」・「帰り入らせ給はむ」の主語がいずれも花山天皇であることを押さえる。
次の発問につながる伏線である。

発問4:

この時代に藤原氏が権力を持っていたのは知っていますね。
藤原氏の権力を象徴している部分はどこですか。20字以内で抜き出します。(手づから取りて、春宮の御方に渡し奉り給ひ)

「手づから取りて、春宮の御方に渡し奉り給ひてければ」、つまり貴族であるはずの粟田殿が自ら皇太子に三種の神器を渡してしまった行為の意味を問うている。しかし,それをそのまま発問しても答えようがないため,逆から問うた。間接性の原理である。

はじめのうちはなかなか正解しない。「帰り入らせ給はむことはあるまじくおぼして」等が多いが,的が外れている。
最初の一人が正解すると,教室全体もますます躍起になり盛り上がる。
正解者に理由も発表させて終わる。

使用教科書「新精選古典」(明治書院)


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