発問1:
「右」「兄」「知」の3つの漢字に共通するところは何ですか。
(口(くち)がついている)
説明1:
これは「くち」ではありません。「サイ」といいます。
説明2:
漢字ができた三千年前の中国では、神をまつり神を祈って暮らしていました。神に捧げる大切な言葉「祝詞」を入れる器が「サイ」です。
説明3:
「右」は「ナ(手)」と「口(サイ)」でできています。神を祈るとき、右手にサイを持ちました。
説明4:
「兄」は「口(サイ)」と「人」です。サイを捧げ持つ人を表します。
説明5:
「知」は「矢」と「口(サイ)」です。神の前に矢を捧げて誓い合ったのです。
発問2:
「言」は「口(サイ)」と何でできていますか。
説明6:
「言」は「口(サイ)」と「辛」です。「辛」は毒のついた針です。うそを言ったら毒の針で刺される、それほど自分の言葉に責任をもちなさいということを表します。
指示1:
「口(サイ)」のついた漢字を書きなさい。
(占、古、吉、石、否、各、君、合、告、谷、名、吾、召、品、器、同、向、可、高、呈、加、和、司、号、呼、命、害、史、喜、呪、など。出された漢字の成り立ちを、簡単に解説する。)
発問3:
神に捧げる大切な祝詞として、あなたなら何という言葉を書きますか。「口(サイ)」の中に書き入れなさい。
(「友情」「感謝」「ネバーギブアップ」など。)
説明7:
一見「くち」と思えるものでも、「サイ」のように深い意味が込められた漢字があるのです。
1回すごい!ボタンが押されました