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TOSSランドNo: 4828882 更新:2017年03月09日

「モアイは語る」で〈事実〉と〈意見〉を教える(2012)


1 音読・語句調べ

指示1:

いきなり読みをします。間違えたり詰まったりしたら、次の人にバトンタッチです。

ちょっとでも間違えたり、不自然な間があいたりしたら、「はい、交替!」
明るく、楽しく、テンポよくやっていく。時には、いわゆる「優等生」が最初の数文字で撃沈して、爆笑が起きることもある。
判定を厳しくすることで、ほどよい緊張感が生まれ、長い文章でも集中が続く。

指示2:

意味の分からない言葉をノートに書き出しなさい。
誰かに聞かれた時に、意味を説明できない言葉です。

時間いっぱい語句調べの時間とする。

2 〈事実〉と〈意見〉

指示3:

形式段落に番号をつけます。
「君たちは――」が1段落。「いったいこの――」が2段落。「絶海の孤島――」が3段落。
あと、ずーっとつけていきなさい。

発問1:

全部で何段落ですか。(20段落)

指示4:

1・2段落を音読練習します。

追い読み、交替読み、リレー読み、一斉読みなどで何度も読む。

指示5:

3段落を読みます。立って1回、座って1回、読みなさい。

発問2:

3段落に書かれていることは、「事実」ですか、それとも筆者の「意見」ですか。

「事実」という答えが多い。

発問3:

「事実」だという根拠は何ですか。教科書に線を引きなさい。

「~判明した。」「~分析から明らかになったのだ。」「~測定した結果~」といった表現が根拠となる。

指示6:

4段落から6段落を音読しなさい。

発問4:

4段落から6段落の中で、筆者の「意見(考え)」が書かれているのはどこですか。線を引きなさい。

「~推定されている。」「~考えられる。」「~のであろう。」という部分が挙がる。

発問5:

では、それ以外の部分は何ですか。

「事実」である。
ただし、「人々は…(中略)…石器を使って、モアイを削り出した。」のように、筆者の目で確かめたわけではないが、ほぼ事実と考えて間違いないと思われる内容も、ここでは「事実」としておく。
これは筆者の「意見(考え)」だと言えないこともないが、そこまでは立ち入らない。
ここではあくまで「事実」と「意見」という概念を教える段階である。

3 〈事実〉と〈意見〉

指示7:

7段落、8段落を音読します。

バリエーションを変えて何度か読む。

指示8:

9段落を音読します。立って1回、座って1回、読みなさい。

発問6:

9段落は文がいくつありますか。(4つ)

発問7:

4つの文を「事実」と「意見」に分けなさい。

聞いていくと、次のようになる。

・「このなぞを~私たちの研究だった。」→事実
・「私は~分析してみた。」→事実
・「すると~発見されたのだ。」→事実
・「このことは~示している。」→?

4つめが問題となる。
検討させると、「事実」が20人、「意見(考え)」が7人だった。
それぞれ根拠を意見交換させた。

「示している」という表現が、揺るぎない(客観性の高い)事実を示しているのか、単に筆者の個人的な意見を示しているのか、この部分からだけでは判断しにくい。
しかし、ここでは、書かれている文章が「事実」なのか「意見」なのかを判断するという経験ができれば良い。

4 〈事実〉と〈意見〉

指示9:

10段落から12段落を音読しなさい。

発問8:

10段落から12段落のすべての文を、「事実」と「意見」に分けなさい。

次のようになる。

「まっすぐに成長するヤシの木は、モアイを運ぶためのころには最適だ。」→?
「島の人々は~運んだのであろう。」→意見
「私たちの~事実も浮かび上がってきた。」→事実
「ヤシの花粉の量は~増えてくる。」→事実
「このことは、ヤシの森が消滅していったことを物語っている。」→?
「人口が~伐採されたのだろう。」→意見
「さらに、~考えられる。」→意見
「ラノ・ララクの~発見された。」→事実
「なかには~巨像もあった。」→事実
「運ぶ途中で~残されている。」→事実
「おそらく~なったのであろう。」→意見

問題となるのは、
「まっすぐに成長するヤシの木は、モアイを運ぶためのころには最適だ。」
「このことは、ヤシの森が消滅していったことを物語っている。」
の2文である。

発問9:

この文について、「事実」と言えるか、「意見」と言えるか、自分の考えを書きなさい。

書けたら発表させる。
やはり、記述が客観性の高い内容を示しているのか、主観性の強い内容を示しているのか、その判断によって「事実」と見るか、「意見」と見るかが分かれる。
ここでも決め手はないので、意見が出つくしたところでまとめる。

説明1:

このように、文章には、「事実」が書かれたものと、「意見」が書かれたもの、そしてどちらか判断しにくいものがあります。

指示10:

169ページの「学習の窓」を読みます。立って1回、座って1回、読みなさい。

説明2:

書かれている文章が、「事実」なのか、「意見」なのかを判断しながら読むことが大事なのです。

5 因果関係を整理する

13段落~15段落は、「事実」と「意見」では扱いにくい。
イースター島の文明が崩壊するに至る出来事が時系列で記述されているので、それを因果関係で整理する学習となる。

指示11:

13段落から15段落を音読しなさい。

指示12:

13段落をみんなで読みます。

「では、モアイを作った文明は、いったいどうなったのだろうか。」

発問10:

この問いに対する答えはどこにありますか。線を引きなさい。

2ヶ所ある。
・「イースター島の文明は崩壊してしまった。」
・「~文明は、十七世紀後半から十八世紀前半に崩壊したと推定されている。」

発問11:

文明が崩壊した根本的な原因は何ですか。(森の消滅)

「文明を崩壊させた根本的原因は、森の消滅にあったのだ。」という記述を押さえる。

説明3:

14段落と15段落に、森が消滅してから文明が崩壊するまでの経緯が書かれています。
図で書くと、このようになります。
(板書は縦書き。括弧は枠囲みで書く。)

( 森が消滅する )
     ↓
(           )
   ↓      ↓
(     ) (     )
   ↓      ↓
(           )→(      )
      ↓          ↓
(      文明が崩壊する     )

発問12:

(      )の中には、イースター島で起こった出来事が入ります。
それぞれ10字前後で書いて、原因と結果の関係が分かるように入れていきなさい。

机間巡視をしながらアドバイスをしていく。
正解は次のようになる。

( 森が消滅する )
     ↓
( 表層土壌が流失する           )
   ↓                   ↓
( 主食の栽培が困難となる ) ( 魚も捕れなくなる )
   ↓                   ↓
( 食糧危機に直面する              )→( 部族間の抗争が頻発する )
      ↓                           ↓
(    文明が崩壊する                      )

説明4:

原因と結果の関係を「因果関係」といいます。
このように、因果関係を押さえながら読むことが大事なのです。

6 設問形式

最後の16段落~20段落は、テストで設問になりそうな部分に絞り、設問に答える練習をする。

指示13:

16段落から20段落を音読しなさい。

指示14:

18段落、「いかに現代という時代が異常な時代であるか」という所に線を引きなさい。

発問13:

なぜ現代という時代は異常であると言えるのですか。
ノートに答えを書きなさい。

数名に発表させ、評定する。
ポイントは「イースター島の人口増加と比較しているか」である。

(模範解答)
現在の地球の人口は、イースター島の人口増加に比べ、二倍以上の増加率で増えているから。

指示15:

20段落、「地球も同じである。」に線を引きなさい。

発問14:

どういう点で同じだと言えるのですか。ノートに書きなさい。

これも発表させて評定する。
ポイントは、地球とイースター島の共通点を述べているか。その際、「島の住民」といった、イースター島だけに限定した表現を使っている場合は減点する。

(模範解答)
資源が枯渇した時に、どこからも食料を運んでくることができない点。

指示16:

20段落の最後、「それが、人類の生き延びる道なのである。」に線を引きなさい。

発問15:

「人類の生き延びる道」とは、どうすることですか。40字以内でノートに書きなさい。

数名に発表させる。できれば評定もする。
ポイントは、「有限の資源を効率よく」というところと「長期にわたって利用する」というところ、そして文末が「~こと」になっているかどうか、である。

(模範解答)
今あるこの有限の資源をできるだけ効率よく、長期にわたって利用する方策を考えること (40字)

発問16:

これをさらに短くします。20字以内で書きなさい。

(模範解答)
有限の資源を効率よく長期に利用すること。(20字)

このように、中身をできるだけ変えずに、指定された字数内で解答を作る練習をしておくと、テストの時に役立ちます。

発問17:

もし10字以内なら、どうなりますか。

(模範解答)
・資源を長く使うこと。 (10字)

最後にワークなどをやって終わる。

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