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TOSSランドNo: 7190850 更新:2017年03月09日

「俳句の可能性」で鑑賞文を書く(2012)


「どの子にも…」

指示1:

自分なりの読み方で3回読みなさい。

指示2:

俳句をノートに写しなさい。

発問1:

季節はいつですか。(夏)

発問2:

どの言葉からそう考えましたか。(涼しく)

発問3:

この俳句に描かれている場面はどこですか。場所を書きなさい。(「公園」「海」「山」「家の庭」など。)

発問4:

時間帯はいつですか。(「朝」「昼」「夕方」など)

「子ども」は何人いますか。

「2人以上」が圧倒的に多い。「1人」という生徒もいる。
それぞれ根拠を聞く。
「どの子にも」という語から複数と判断した生徒が多い。

説明1:

このように、俳句には、自由に想像が許されている部分と、ある程度、想像が限定されている部分があります。その組み合わせの中で、俳句を解釈していくのです。

説明2:

俳句の約束事に季節を表す言葉を入れるというのがあります。「季語」と言います。
季語がある俳句を「有季」といいます。中には、あえて季語を入れない俳句もあります。季語がない俳句を「無季」と言います。
もう一つ、五七五のリズムで読むという約束があります。五七五のリズムで読んだ俳句を「定型」といいます。
中には、わざと定型を崩して詠んでいる俳句もあります。定型を外れている俳句を「自由律」といいます。
このように、季語と五七五のリズムで俳句の形式を判断します。

例示用の鑑賞文を配る。
記名させたら範読する。

説明3:

このような鑑賞文書きます。鑑賞文は、前半で俳句の情景を書きます。後半でその根拠を書きます。
自分で書きたい人は自由に書いてください。難しい人は丸写しでもいいです。だんだん自分で書けるようになっていきます。

大半の生徒は、場所と時間帯だけ変えて、あとはほとんどそのまま書いていた。
数名が自分の文章で書いていた。

生徒の鑑賞文
夏の暑い日、一人の子どもが遊び疲れて寝ている。やわらかく涼しい風が、その子の髪をなびかせる。それを見て、何人もの子どもが、この風をあびているんだろうと考える。そんな情景を描いている。
「涼しく」からこの風は、激しくない、おだやかな風だということが分かる。おだやかな風は心地よいと考えたので、この子は寝ていると考えた。昼寝は、一人で寝ると考えたので、子どもは一人だということが分かる。

「いくたびも…」

指示3:

自分なりの読み方で3回読みなさい。

指示4:

俳句をノートに写しなさい。

「いくたびも」とはどういう意味ですか。(何度も)

「けり」はどういう意味ですか。

詠嘆の意味、切れ字であることを確認する。

説明4:

俳句は、切れ字に感動の中心があると考えます。

発問5:

話者はなぜ何度も雪の深さを尋ねているのですか。

教科書の文章から「病気で起き上がれない」と答える生徒がいる。
正岡子規が病床で詠んだ句であることを簡単に説明する。
例示用の鑑賞文を配って範読する。

「跳箱の…」

自分なりの読み方で3回読みなさい。

俳句をノートに写しなさい。

発問6:

季節はいつですか。(冬)

発問7:

何をしている場面ですか。(跳箱)

発問8:

この俳句の情景は、動いていますか、止まっていますか。(止まっている)

発問9:

どの言葉からそう考えられますか。(一瞬)

説明5:

「一瞬」という言葉を入れることで、跳箱を跳んだ瞬間の映像をストップさせたような効果をあげています。

指示5:

そのことがわかるような読み方を工夫して読んでごらん。(跳箱の突き手/一瞬/冬が来る)

鑑賞文を配って範読する。
「いくたびも…」か「跳箱の…」のどちらか一句を選んで鑑賞文を書かせる。

生徒の鑑賞文
寒い雪の日、話者は何度も雪の積もり具合を気にしている。本来ならば、外に出て確かめることができるのだが、話者は病気で寝込んでいるため、起き上がれず動くことができないのである。だから、雪景色が気になっているのだ。
また、この俳句は雪のことを詳しく説明していないが、「尋ねけり」という言葉が、話者の雪を見ることのできないくやしさや、悲しさを表していることが分かる。

生徒の鑑賞文
冬のある日の体育の授業で、体育館で跳び箱の練習をしている。寒さでかたまった手を一生懸命ほぐしながら、自分の番が来るのを待っている。自分の番になり、助走をつけて跳び箱に手をついた瞬間、冷たい跳び箱にヒヤリとさせられる。
「一瞬」という言葉によって、その瞬間の躍動感や心情が、静止した映像のように表現されている。冷たい跳び箱に手をついた瞬間、冬の寒さを感じている。

「たんぽぽの…」

指示6:

自分なりの読み方で3回読みなさい。

指示7:

俳句をノートに写しなさい。

発問10:

この俳句の特徴は何ですか。(「ぽぽ」という音が繰り返されている。)

発問11:

「ぽぽ」という音は何を表していますか。(絮毛のやわらかさ、ふわふわした感じ)

説明6:

音の特徴を生かして、絮毛の視覚的なイメージをうまく表現しています。

発問12:

「たんぽぽ」を漢字で書くとどうなりますか。(蒲公英)

発問13:

平仮名で書くのと、印象は同じですか、ちがいますか。(漢字で書くと硬い感じがする。平仮名はやわらかい、やさしい感じがする。)

鑑賞文を配って範読する。

「分け入つても…」

指示8:

自分なりの読み方で3回読みなさい。

指示9:

俳句をノートに写しなさい。

発問14:

この俳句の特徴は何ですか。(五七五になっていない)

発問15:

話者は何をしているのですか。(山道を歩いている。)

発問16:

歩いているのは短い時間ですか、長い時間ですか。(長い時間)

発問17:

そう考えた理由を書きなさい。(「…ても…ても」と繰り返しているから。)

説明7:

作者の種田山頭火は放浪の俳人と言われました。幼い頃に母親が自殺、家業の失敗、父親の家出、兄弟離散、弟の自殺…と苦悩続きの人生で、ある寺の世話になり、出家しました。44歳の時に行乞の旅に出て、7年間、旅を続けました。その旅立ちの時に詠んだ句がこの句なのです。

鑑賞文を配って範読する。
「たんぽぽの…」か「分け入つても…」のどちらか一句を選んで鑑賞文を書かせる。

俳句十六句

「俳句十六句」の中から七句を指定し、自由に鑑賞文を書かせる。
句意と季語と季節を載せたプリントを配付し、参考にさせる。

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