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TOSSランドNo: 1064767 更新:2017年03月09日

読書感想文の書き方


教材文には、道徳の副読本に掲載されている『木箱の中の鉛筆たち』(神津カンナ)を使用した。
理由は以下の通り。
①適度な長さ。(約5ページ。7~8分あれば範読できる。)
②生徒の体験談を引き出しやすい。(夢をあきらめかける作者が、木箱の中の鉛筆たちを見ることで自分を励ますという体験談が、生徒の生活体験と重なりやすい。)
③心に残る場面や言葉がいくつかある。(全員が「心に残った部分」に線を引くことができる。)
読書感想文の書き方を勉強することを伝え、教材文を範読する。

読書感想文の書き方指導①

指示1:

文章を読んで心に残った部分、感動した部分に線を引きなさい。

板書
①心に残った部分

1つの場面でも、誰かの言葉でもいいことを説明する。
長さは自由。
何ヶ所引いてもいい。
しばらく時間をとったあと、発表させる。
数人に聞くと、みんなバラバラであった。
「自分が心に残った部分」なので、どこでもいいことを告げる。

指示2:

線を引いた部分を、プリントに書き写しなさい。

板書
私がこの本を読んで心に残ったのは、次の場面(言葉)です。
…………

「型」を示して書かせる。

読書感想文の書き方指導②

説明1:

次は、線を引いた部分に関連する自分の体験を書きます。

板書
②関連する自分の体験

説明2:

関連するというのは、「似たような体験」「正反対の体験」などです。

「自分の体験」がベストだが、難しい場合は、「聞いた話」や「ほかの本で読んだこと」などでも構わないことを説明する。

説明3:

補足
それでも数名、書けない生徒がいたので、難しい場合は「①の部分を選んだ理由」でも良いことにした。

板書
私は…………

説明4:

この②が、読書感想文の一番大事な所です。自分の体験をしっかり書けると、質の高い感想文が書けます。

読書感想文の書き方指導③

説明5:

最後に、①と②をくらべて思ったことを書きます。

板書
③ ①と②をくらべて「思ったこと」「考えたこと」「感じたこと」「気づいたこと」「学んだこと」……

くらべて思ったことなら何でもいいから自分の言葉で書くことを説明する。

読書感想文の書き方指導④

説明6:

あとは、またほかの場面を取り上げて、①、②、③をくり返して、原稿用紙4枚ぐらいになるまで書きます。(※応募規定は5枚以内)

板書
①②③をくり返す。

説明7:

そして最後は、本全体を通しての感想を書きます。

板書
④全体を通しての感想

説明8:

③を何度かくり返して感想を書いていますから、それらをまとめるように書けばいいのです。

「この本を読んで、…………ということを学んだ。」
「この本を読んでから、私は…………というふうに生きたいと思った。」
などのまとめ方を簡単に説明する。

良い作品例を読ませる

過去の読書感想文コンクールの優秀な作品を配り、読んで聞かせる。
「自分の体験」が具体的に書かれていて、作品の内容と関連づけて自分自身を深く考察していることを説明する。

説明9:

このように、本の内容と自分の体験を関連づけて書くことで、質の高い読書感想文が書けるのです。

生徒のミニ感想文

生徒が授業時間内に書いた読書感想文
※誤字・脱字などは修正してある。

 私がこの本を読んで心に残ったのは、次の言葉です。
 「お父さんは、小さいころから音楽の才能があったの?」
 ぼくは、サッカーを習いたてのころボールタッチさえできなくて、周りの人は、みんなうまくできていて、同じ学年でも、友達はみんなできていて、ぼくは何でできないんだろうと、何日かなやみました。それで、友達に「何でそんなにうまいの?」と聞いたら、「サッカーが好きだから! お前も練習すれば絶対上達する!」と言われ、毎日、校庭で練習したから、この言葉が心に残る。
 ぼくも、友達から言われてやる気になることができたので、この人も、聞いて良かったと思う。ぼくは友達に聞く前に、自分で分かっておけば、もっとうまくなっていたかもと、少し後悔しています。でも、あの時勇気を持って、友達に聞けたことは、良かったです。あんなに、えんぴつが小さくなるのが、何百本も出るまでやるなんて、とてもすごいと思いました。ぼくも、このお父さんのように努力できるようになりたいです。

 私が、この本を読んで心に残ったのは、次の場面です。
 「才能は、もちろんもとから大きなものを与えられる人もいるかもしれない。でも、ないからといってだめだと決まったわけではない。才能をつくることだってできるのさ。」
 私は、カンナさんみたいに、一回バスケをやっている時に、才能がないからやめたいと言ってあきらめた事がありました。お母さんに、才能がないからやめるのはなさけないと言われました。自分で、才能を持てと言われました。だから、だんだん重ねられたと思います。
 カンナさんとくらべると、カンナさんは、がんばっている所があります。私は、もっと自分の所を出せる所があるので、そこを出していきたいです。いろいろな所を出していくと、カンナさんみたいになるので、少しずつ少しずつと進んでいきたいです。これからは練習を重ねて、いつも練習を休まないでそまつにしないように続けて、いろいろな事をがんばっていきたいです。

 私が、この本を読んで心に残ったのは、次の言葉です。
 「才能は、もちろんもとから大きなものを与えられる人もいるかもしれない。でも、ないからといってだめだと決まったわけではない。才能をつくることだってできるのさ。」
 私は小学校の2年生のころ習字を習い始めて、習字教室へ入ったとたん、静かな教室の中でみんなが一言もしゃべらず、熱心に習字をしていた。習い始めてから2年。私は筆を持ち、字を書いた。私のとなりの席の同い年の子の字がとても上手で、すごいという気持ちとくやしいという気持ちが重なった。その子は、賞をいくつもとっていて、おまけに席上揮毫まで行っていた。私は、その子の笑顔がくやしくて、何回も「やめよう」とか「行きたくない」という気持ちになった。そんな時習字の先生が「自分らしく書けばいい」という言葉で私は勇気づけられた。
 この本のカンナさんとくらべてみると、カンナさんはこの言葉のあと、お父さんに勇気づけられ作家になりました。それに対して私は、習字を続け賞をとり席上揮毫も行ったのに「行きたくない」という気持ちが強まって、習字をやめてしまい、私は、習字をやめた今、「カンナさんのように続けてがんばれば良かった」と後悔しています。

参考実践
宮澤宏祐氏「向山式読書感想文指導と山田式読書感想文指導の追試」TOSSランドNo.1117176
http://homepage3.nifty.com/miyakoh8/newpage2.htm

修正点
(1)原稿用紙ではなく、罫線のプリントを使用した。(練習であるため。)
(2)「心に残った部分」と「自分の体験」と「くらべて思ったこと」を、赤・青・黄に色分けした原稿用紙ではなく、1枚のプリントに①②③と番号で書かせた。(中学生なので色分けしなくても理解できると考えた。)
(3)「自分の体験」が難しい生徒には「①を選んだ理由」でも良いことにした。(全員が書けるようにするため。)
(4)「心に残った部分」と「自分の体験」と「くらべて思ったこと」を何度かくり返して書くように説明した。(規定の5枚に達するためには、1回だけでは難しいと判断したため。)

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