1 事前に、作るものを考えさせておく。
家庭で必要そうなものや、自分があると便利なものを調べておくように伝え、教科書にのっているナップザック、手さげ、エプロン、枕カバーなどの中から作るものを何にするか考えさせておく。
どうしても教科書にのっているもの以外を作りたい場合は、自分で作り方を調べさせるようにする。
2 状況に応じて、選択の範囲を教師が決める。
担任が家庭科を教える場合や初めて家庭科専科をする場合には、作るものがバラバラだと児童の作業の把握がしきれなかったり、うまく支援できなかったりする場合もある。なので児童の実態も考えて、袋物(ナップザックか手さげ)のように選択の範囲を絞るのも方法である。作るものの大きさを考えるだけでも、児童にとっても教師にとっても難易度は高い。
3 材料の準備の仕方を考えておく。
通常、計画をたててから布を準備するため、製作開始の2,3週間前にこの授業を実施する必要がある。
材料の準は、地域によっては学校を介さないと難しい場合もある。
その点も考慮して、材料の準備を家庭に任せるのか、学校で取りまとめをするのか考えておく。
指示1:
作るものの名前を書きます。
説明1:
自分がどんなものを作るのかわかる名前にしましょう。
例えば、「ナップザック」ではなく「遊び用ナップザック」や「ボールも入るナップザック」のような名前にします。
どのように使いたいかによって、作るものの大きさや形が決まってくる。
それを考えさせるために、名前を付けさせる。
指示2:
自分のめあてを書きます。
説明2:
例えば、「ミシンの使い方を覚える。」「まっすぐ縫えるようにする。」「手さげの作り方がわかるようになる」というように自分がとくに頑張りたいことを書きましょう。
製作の学習は、ともすれば作って終わりになりがちである。
子どもたち自身が、何を身につけたいか意識するためにめあてを書くようにする。
また、教師側も子どもたちの実態を把握し、それぞれへの指導の際の参考にすることができる。
めあてがかけない子への対応
①めあてが書けた子の内容を紹介する。
先に書き終えた子に発表させたり、教師が読み上げたりして参考にさせる。
②教師が選択肢を提示する。
「ミシンの使い方を覚えたい?それとも、真っ直ぐ縫えるようになりたい?」
といくつか選択肢を示して選ばせる。
指示3:
教科書を見て、作り方の手順を書き込みましょう。
1 (大きさや形)を決めて、布を裁つ。
2 (しるし)をつける。
のように、重要な部分を( )にしたワークシートに記入させる。
縫う順番は、作るものによって異なるので、
3 縫う ①(わき ) ②(出し入れ口)
と縫う順番を書かせる。
最後に全体で手順の確認を行う。
0回すごい!ボタンが押されました