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TOSSランドNo: 9856711 更新:2015年01月14日

模擬裁判で裁判のしくみを理解する


授業冒頭、すぐに模擬裁判のプリントを配布する。
以下のURLから私の自作プリントがダウンロードできる。
https://dl.dropboxusercontent.com/u/18528488/%E6%A8%A1%E6%93%AC%E8%A3%81%E5%88%A4%E3%82%B7%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%AA%EF%BC%88%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AF%E7%AA%83%E7%9B%97%EF%BC%89.pdf
(必要最低限にアレンジした。多少不正確な所があるかもしれないがお許し願いたい。)

東京書籍の教科書にも、模擬裁判のページがある。
そのようなものを利用してもよい。

説明1:

早速ですが、模擬裁判を始めます。キャストを決めますから、選ばれた人はお願いしますね。

「え~」
「拒否権はありませんよ」笑
そう言って、次々と出席番号が書かれたくじを引いていく。
「廷吏をA君、裁判官をBさん・・・・・・以上のキャストでお届けいたします」(拍手)

指示1:

キャストの人は、自分の役割のところに来たら読んでください。
それでは開廷します。まず廷吏の人から、どうぞ。

「起立」

説明2:

裁判官が入場してきます。会場にいる人は傍聴人も含めて起立します。

指示2:

では続きを、裁判官。

「開廷します」
こんな風に所々解説を入れながら、読ませていく。
また教科書の図や写真を見せながら、各登場人物の簡単な説明と位置関係を伝える。
さらに臨場感が増してくる。
一通り読み終えた頃には、だいぶイメージが出来上がっている。

説明3:

このように、法に基づいて紛争を解決することを司法といいます。この司法権を持っているのが裁判所です。

説明4:

それでは今からみなさんに裁判官になって、この裁判の判決を出してもらいます。

プリント右下の刑法と刑の内容、執行猶予について、簡単に説明する。また検察官の主張も取り上げる。

説明5:

この裁判では被告人は罪を認めていますので、有罪は確定です。ポイントはその罪の重さがどのくらいなのか、判断することです。検察官は懲役1年が妥当だと主張しています。被告人や弁護人、証人の意見を考えて、執行猶予を付けるかどうかを考えてみてください。

指示3:

それではノートに【判決】と書きなさい。判決には主文(確定された刑)と、そのような刑に決定した理由を書きます。どうぞ。

十分に時間をとってから、発表させる。様々な判決が出てきて興味深い。
裁判官によって判決が変わってしまう可能性が高いことが理解できる。
また刑法通りではない不正確な判決もあるが、ある程度は聞き流す。「判決の出し方」の授業ではない。

説明6:

どうですか。判決を出すのは難しかったでしょう。先生は一度、現職の裁判官の話を聞いたことがあります。判決を出すときは、とっても悩むそうです。でも他人に相談したり、新聞やニュースでその事件のことを読んだり見たりすることもないそうです。

発問1:

なぜでしょうか。

「中立な立場で判決を出したいから」

説明7:

その通り。だから裁判官は、裁判で出された証拠や証言だけしか見聞きしません。

指示4:

教科書194ページを開きなさい。日本国憲法第76条③を全員で読みます。すべて裁判官は、さんはい。

「すべて裁判官は、その良心に従い独立してその職権を行い、この憲法及び法律にのみ拘束される。」

発問2:

裁判官が判決を出すとき、従わなければならないものは何ですか。

指示5:

今読んだ憲法76条③から3つ探して、ノートに書きなさい。3つとも、漢字2文字です。

「良心」「憲法」「法律」が正解である。

説明8:

良心とは善悪を判断し、正しく行動しようとする心のことです。裁判官はその責任を一人で背負っているのです。この原則を、裁判官の独立といいます。

最後に教科書を見ながら、裁判所の種類や各裁判所の役割、三審制について確認していく。

★おまけ★
さらに次の時間、民事裁判と刑事裁判について確認していく。「前の時間にやったように」と言えば、生徒は理解しやすい。

説明9:

裁判は2種類あります。民事裁判と刑事裁判です。

それぞれどのような裁判なのか、教科書の言葉を使って定義していく。

発問3:

では前の時間に行った模擬裁判は民事裁判ですか、それとも刑事裁判ですか。

「刑事裁判です」

説明10:

その通り。それとは別に、バイクを盗まれた人が盗んだ人を訴えて裁判が行われることがあります。

発問4:

このような裁判を何といいますか。

「民事裁判です」

説明11:

そうですね。このように1つの事件で、民事裁判と刑事裁判が両方行われることもあるのです。

 《参   考》 川島孝郎・石井郁男・安井俊夫編著:『1単元の授業21 中学社会 公民』(日本書籍),p171 藤原敏氏の論文「憲法を守るのは誰か」


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