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TOSSランドNo: 9130934 更新:2014年10月21日

「ウナギのなぞを追って」 実践記録


 4年生最後の説明文教材。
 ただ文章を読んで理解するだけでなく、教科書の課題では、「紹介文を書く」という言語活動が設定されている。
 紹介文を書く学習は、前期の「一つの花」でも行った。
 今回は、「本文を要約して」をポイントとする。
 目的意識・相手意識をもたせるため、お家の人に紹介文を書くという設定にした。、
 紹介文は、本文について、予備知識をもっていない家族を想定して書くことを指導した。

 以下、8時間の指導記録である。

■1時間目 ・・・ 本文を読んで、感想を書く。

 まず、感想を書かせた。
 紹介文を書くときに、使わせる。

■2時間目 ・・・ 音読の練習をする。

 読めなければ、本文を理解できない。
 すらすら読めるように練習した。

■3~6時間目 ・・・ 段落ごとに要約をする。

 今回の紹介文は、本文の要約を入れる。
 いきなり全文要約は難しい。
 まずは段落ごとの要約を行った。

 要約の仕方を簡単に復習してから活動に入った。
 4年生になってから3回ほどやっているので、スムーズに行うことができた。

【段落要約のステップ】

 ①トピックセンテンス(話題の中心となっている文)を見付ける。
 ②段落の中から、キーワードを探す。(1~3つ程度。)
    ※キーワードあたる部分が指示語に置き換えられていて、他の段落からキーワードを持ってくる場合もある。
 ③トピックセンテンスとキーワードを使って、短い文を作る。

  今回は行わなかったが、段落の見出しを付けるような際の要約は、最重要キーワードで体言止めをするとよい。
 要約の字数は、教師が指定する。(教材によって変化する。)
 文字数を限定するから子どもたちは言葉にこだわり、取捨選択する。
 (学力テストや入試問題の要約問題には、もちろん字数制限がある。)
 今回は、30字以内とした。

 まず、自分たちで要約文を作り、それをみんなで黒板に書いて比較する。
 同じ段落を要約しても、できる文はバラバラである。
 どうして、違いが生まれるのか。
 その違いを考えることが学習になる。
 最後に教師がキーワードをもとに十点満点で評定をする。

 子どもたちが作った要約文の違いの多くは、キーワードの数や言葉の言い回しだが、要約文の内容そのものが大きく異なることもある。
 例えば9段落を要約したときには、3つのパターンが出た。

─────────────────────────────────────────────
 A 海山の近く、新月のころという予想に基づいて調査を続けた。
 B たまごもレプトセファルスもとれないことが何年も続いた。
 C 二〇〇五年、マリアナ諸島の西にある海山付近を調査した。
─────────────────────────────────────────────

 Aは段落の第1文、Bは段落の第2文、Cは段落の第3文をトピックセンテンスと考えている。

 Aだという子は、7段落、8段落をまとめていると主張した。
 Bは、とれない時期が続いていることが大切だと主張した。
 Cは、10段落につながっていると主張した。

 どれも、一理ある。
 そのようなときは、文章全体を俯瞰するとよいことをアドバイスした。
 全体を考えると、Aはまとめの段落という機能よりも、なぞが突き止められた次の段落へつなげる機能の方が大きいことがわかる。
 Bは、確かに段落独自の情報だが、文章全体からすれば、それほど重要とは言えない。
 このような学習を通して、段落同士のつながりも意識させた。

 時間の関係上、すべての段落を詳しく検討することはできない。
 毎時間、検討に重点を置く段落を絞り、あとは教師と一緒に、みんなでやりとりをしながら要約を行った。

 できた要約文は、一人ひとり少しずつ違うが、以下のような要約文ができた。

 ①マリアナの海で、ウナギがどんな一生を送るかを調査する。
 ②日本じゅうのウナギが、マリアナの海に集まってたまごを産む。
 ③たまごを産む場所をつきとめるのに、七十年以上かかった。
 ④レプトセファルスとよばれるウナギの赤ちゃんをさがす。
 ⑤最初に台湾で、五十四ミリメートルのレプトセファルスがとれた。
 ⑥北赤道海流で、十ミリ前後のレプトセファルスがとれた。
 ⑦三つの海山がたまごを産む場所を決めるのに役立っている可能性。
 ⑧ウナギは、新月のころに合わせてたまごを産む。
 ⑨二00五年、マリアナ諸島の西にある海山付近を調査した。
 ⑩ウナギがたまごを産む場所にたどり着くことができた。
 ⑪知りたいなぞはふえるので、毎年マリアナの海に行く。

■7~8時間目 ・・・ 紹介文を書く。

 文章には型がある。
 物語文には、起承転結。 説明文には、序論・本論・結論というように。
 今回、子どもたちが学習する紹介文の型が、教科書にと示されている。

 ①なんの話か →  ②要約  →  ③感想

  この通りに書けばよい。
 下記のように、アドバイスをした。
─────────────────────────────────────────────
 ①なんの話か ・・・ 教科書の例文を参考に書く。
 ② 要 約   ・・・ これまで作った要約文を使って書く。
 ③ 感 想   ・・・ 最初の時間に書いた感想を使って書く。
─────────────────────────────────────────────

 ②の全文要約は、4年生になって初めての経験であった。
 やり方を教えた。

「3~6時間目に作った段落ごとの要約文を使います。
 11の要約文をそのままつなげてもわかりにくいので、言葉を補います。」

「お話を読んだことがない人が読んでも、わかるようにつなげてごらん。」

 具体例を挙げて説明した。

  ①マリアナの海で、ウナギがどんな一生を送るかを調査する。
 ②日本じゅうのウナギが、マリアナの海に集まってたまごを産む。
 ③たまごを産む場所をつきとめるのに、七十年以上かかった。
                      ↓
  筆者は、マリアナの海で、ウナギがどんな一生を送るのかを調査しました。
 マリアナの海では、日本中のウナギが集まってたまごを産むのです。
 その場所をつきとめとめるのに、70年以上かかりました。

 これに加えて、教科書には、もう一つ、難しい条件が付いている。

   【きょうみをもったところを中心に、しょうかいしよう】

 全文を要約するだけでも、4年生にとっては難しい活動だ。
 さらに、自分の感想の中心部分を詳しくしなければならない。
 次のようにアドバイスした。

  これに加えて、教科書には、もう一つ、難しい条件が付いている。

   【きょうみをもったところを中心に、しょうかいしよう】

 全文を要約するだけでも、4年生にとっては難しい活動だ。
 さらに、自分の感想の中心部分を詳しくしなければならない。
 次のようにアドバイスした。

 ①初めの時間に書いた感想を読み返す。
 ②感想の中心がどの段落からきているのか見つける。
 ③全文を要約するときに、その段落は、少し詳しくする。

 できた紹介文を、保護者に読んでいただいた。
 


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