視写を高校国語の授業はじめに取り入れた。
生徒に休み時間と授業時間のけじめをつけさせ、落ち着いた状態から授業を始めたい。
説明が要らず、どの生徒も落ち着いて学習できる授業はじめである。
視写教材には教科書教材を使う。
400字詰め原稿用紙の左半分(200字分)に文章を打ち込む。
右半分の200字分は空けておく。ここに生徒が文章を写して書く。
授業開始のチャイムが鳴るのと同時に用紙を配り始める。
指示1:
写し書きをします。左側の手本をそのまま書き写しなさい。7分間です。
生徒はすぐにとりかかる。中には早さだけを求めて書こうとする生徒がいる。
そんな生徒のためにすぐに指示を出す。
指示2:
競争ではありません。ていねいに書き写しなさい。
7分間書くことに集中させたかった。
黙っていると乱暴に書く生徒が多い。ていねいさを優先させた。
「写すだけでいいの?」と生徒。
「はい」
質問には笑顔で答える。
することがはっきりしているので、生徒たちはすぐにとりかかる。
授業開始のときまでにぎやかにおしゃべりしていた生徒が、原稿用紙に向かっている。
クラスの中がシーンとしている。
視写のあとも落ち着いて授業に入ることができる。
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