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TOSSランドNo: 1839502 更新:2014年07月11日

条件統一は捨てる! 5年種子の発芽


5年生になると「条件統一」(または条件統制)を習う。 つまり変える条件はひとつだけにする、ということだ。

 ところが。
5年生の種子の発芽では、統制する条件が3つある。
これを最初っから持ち込むと大混乱に陥る。 だから、条件統一を最初から教えるという考えは捨てるのである。

 点の指導をつなげて、線の指導にすると考えてもいいだろう。

★発芽条件の予想のさせ方★

根拠をもたないで「予想」をさせることは、無意味です。
 大堀流は、動物と比較させます。 同じ地球環境のなかで生きてるんですからね。

 

指示1:

動物の生存に不可欠なものを列挙せよ。

空気

食物

生存可能な温度域

ねぐら

ペア

等々。

発問1:

今、挙げたもののうちで、植物の発芽に「も」必要なものは何ですか。

水・空気・生存可能な温度 に絞る。

東京書籍の実験は、土・日光などは必要ないことがすべての実験を終えるとわかる組み立てになっている。
ぐちゃぐちゃした話し合いをするよりも、サッサと実験に取り掛かる方が賢明であろう。

1 最初の実験は、発芽に水が必要かどうか、である。

発問2:

発芽に水が必要かどうか調べます。
どういうものと、どういうものを比べれば分かりますか?

子どもは「水をやるもの」と「水をやらないもの」を比べればいいという。

 しごくもっともだ。

 そこで、バーミキュライトにタネを蒔き、水を与えるものと与えないものを比較することにする。

2 次の実験は、発芽に温度が必要かどうか、である。

留意点が2つある。

 ① あくまでも「適当な」温度であることを教える必要がある。

  温度が高ければいいのではない。4000℃なら死んでしまう。

 ② 発芽に日光が必要だという子が必ずいる。

   ここはきちんと確かめないといけない。

   「明るさ」という意味で日光なのですか?
   「あたたかさ」という意味で日光なのですか?

    ここで小学校3年の学習を振り返っているのである。

いままでの、理科学習での栽培活動を振り返らせよう。

発問3:

一年生で朝顔のタネを蒔いた。

春・夏・秋・冬、どの季節に蒔きましたか? ⇒春

発問4:

三年生、ホウセンカやヒャクニチソウのタネを蒔きました。

春・夏・秋・冬、どの季節に蒔きましたか? ⇒春

発問5:

四年生、ヘチマのタネを蒔きました。

春・夏・秋・冬、どの季節に蒔きましたか? ⇒春

発問6:

春にタネを蒔くとどんないいことがあるんですか?

これで、第二の問題は、発芽に(適当な)温度が必要かということに落ち着く。

 適当な温度、というイメージが持ちにくければ、次のように聞いてみよう。

説明1:

温度が高ければ高いほどいいのか?

 砂漠の真夏 気温60℃ 

 金星の昼間 気温400℃ すごく発芽しそうだな・・・

 子どもは、「それじゃ死んじゃうよ!」と言う。

 念のため教えておこう、

植物もイキモノです。わたしたち動物が心地よいと感じる温度は植物にとっても心地よいのです。

(※むろん、生物の世界は多様だから例外もたくさんあるが)

発問7:

発芽に適当な温度が必要かどうか調べます。
どのようなものと、どのようなものを比べれば確かめられますか

子どもたちは、あたたかいところと、冷たいところにおけばいい。 と答える。

ここで揺さぶる。

発問8:

温かいところに置くものは、シアワセだから水をやらなくていいよね?つめたいところに置くものは、カワイソウだから水をやろう。

 いいよね、みんな?

子どもは駄目だ駄目だの大合唱になる。

 なんで駄目なの?って聞き返す。

 それじゃ、水のせいなのか、温度のせいなのかわからない!!!と、子どもたちは言う。

 そこで、例え話をする。

説明2:

AくんとBくんがいます。

Aくんは、パンを食べました。

Aくんはお団子も食べました。

4時間後、A君はお腹が痛くなりました。

 原因はパンですか?お団子ですか?

 わかんないよね。

 じゃ、次のような場合はどうだろう。

 AくんもBくんもパンを食べました。

 Aくんだけがお団子を食べました。

 4時間後、Aくんだけがお腹が痛くなりました。

 原因はパンですか?お団子ですか?

 お団子だ、お団子だ、と子どもたちは言う。

 このようにすれば、はっきりわかります。

 このように「変える条件はひとつだけにする」というのが比較実験の基本です。

 つまり、温かいところに置くものも、冷たいところに置くものも、どちらも水は与えるということです。

指示2:

実験図を書きなさい。

ここまでで2時間である。

3時間目は 発芽に空気は必要かというところだ

ここは難しいので、動物から行く。

 動物は、カラダの外から三つのものを取り入れないと生きていけません。

 その三つのものとは何ですか?

 グループで相談します。

 三つ考え付いたら座ります。間違っててもいいです。

 全員起立。

 大方、次の三つに落ち着くと思う

 食物・水・空気

 このうち、植物に関係が無いものはどれですか?

 食物!

 そうだ。植物に口はないものね。
(食虫植物について知っている子がいればおおいにほめる。)

 そうすると、水は、前々回に取り上げているから、残るのは空気ということになる。
さて、植物の発芽に空気は必要なのか必要ないのか。

 これが第三の問題だ。

※ 大堀は技量が低いので、ここで土も必要だろうとかという、無益な話し合いはしない。 教科書準拠で進めてしまう。

 植物も、動物もイキモノであることに変わりは無い。

発問9:

発芽に空気が必要かどうか調べます。

どういうものと、どういうものを比べれば分かりますか?

空気があるものと、空気が無いものをくらべればいい、という事になる。

一方は 「水があって空気が無い」だから、「水に沈める」ことになる。もう一方は、水にも空気にも触れているようにする。
ここで、また揺さぶる。

発問10:

水に沈めた方は、かわいそうだから、あたたかいところに置こう。

 空気に触れている方は、かわいそうじゃないから寒いところに置いてやろう。

 これで公平だよね、みんな。これでいいでしょ?

かくて、教師は猛烈なブーイングを食らうことになる。

 「先生、昨日教えたのと違うことを言っている」

 どうしてダメなの?教えて・・・・・

 と、立場を逆転させる。「わざと間違う」という芸である。

 それじゃ、空気のあるなしで発芽しないのか、温度の違いで発芽しないのかわからない!!

 先生は「変える条件は一つにする」って教えたじゃないか!!!!!

 ぶうぶう!!

 ここまでやって、画像にあるような「条件統一シート」を書かせる。

B913009316f5356d9e43eb0c9c0205bfa78da547_png

そして、双方とも水を与える、なので水を与えるという部分を青で塗る。
 こうすると、同じ条件にすることが視覚化される。

 同様に、双方とも暖かいところに置く、という部分をピンクで塗らせる。
 これで同じ条件にすることが視覚化される。

 で、後日、結果と結論を書くことを伝える。
ここまで3時間かけて、ようやく「3つの条件を統制する」ことを教えるのである。

次の時間

 温度を変える実験と、水を与えるかどうかの実験について、さかのぼって条件統一シートに記入させる。

 このように「一時に一事」で教えて、「線の指導」で条件統一について学習させるのである。

 また、こうすることで、発芽までの時間を稼ぐ、という点でも役に立つ。


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