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TOSSランドNo: 3811639 更新:2014年06月29日

出会いの授業で音読のシステムを入力する (国語 中学1年 光村図書)


 4月、黄金の三日間。中学校であるから、国語の授業の「黄金の三時間」である。
 新しい環境に臨み、前向きな気持ちにあふれている生徒たちを、1時間目から音読指導で巻き込む。
 出会いの授業から入力することによって、その後の授業で音読指導を容易に行えるようにする。小学校での国語の授業がどのような指導方式であったにせよ、これからはこのような国語の授業をやるのだ、ということを活動させながら入力する。

 中学校では、1時間一度も立たない生徒の方が多いような講義形式や、それに近い授業を行う教科担任も少なからず、いる。
 よって、意図的に「私の国語授業ではこうやるのだ」と生徒に入力し、講義形式的な授業に慣れさせず、活発に音読できる生徒を育てていくスタートとする。

音読指導のシステム

TOSSの指導法が、我流の教師と大きく異なる点の一つに、

変化のある繰り返し

がある。

 私が今まで見てきた一般的な中学校の授業(国語以外も含む)は、ほとんどが「変化もなく、繰り返しもなく、繰り返すとしても変化がない」授業であった。
 例えば「音読」は、どの教科でもありうる指導パーツであるが、「教師の範読」と「生徒を指名するかリレーさせて一人で読ませる」のなんと2パターンしかない授業が大半であった。ほとんどの生徒が、座って聞いているだけで主体的に活動しない時間を過ごす。

 対してTOSSには、いくつか挙げるだけでも次のような「変化のある繰り返しで読ませる」方法がある。

・「追い読み」(教師の後について生徒が同じ所を読む。教師が少しかぶせて読むという変化もつけられる)
・「一文交代読み」(教師と生徒で一文ずつ交代して読む。詩なら一行交代で読む。)
・「男女交代読み」(一文ずつ、一行ずつなど、男女で交代して読む。)
・「グループ読み」(教室の左側の生徒と右側の生徒など、グループに分かれて交代で読む。)
・「一斉読み」(全員で一斉に読む。声をそろえて読むことの心地よさも体感させる。)
・「一人読み」(列を指名する、全員でリレーするなどして、一人で読む。力のつく緊張場面となる。)
・「たけのこ読み」(自分が選んだ行だけ読む。全員でリズムよくつないでいく。)

 他の教科では行われない方法であるため生徒は戸惑うかと思いきや、しっかりと乗ってくる。やはり生徒も「変化のある繰り返し」の方が飽きないし、好きなのだ。
 ただし、1年生もしくは2年生で全くこのような授業を受けてこなかった場合は、黙っていることに慣れ、なかなか声が出ない雰囲気が強固になってしまう傾向がある。思春期の発達段階も関係していると思われるが、だからこそ、1年生時点から音読指導のシステムを入力することが重要なのである。

「おれはかまきり  かまきりりゅうじ」を用いて

 一番最初の教材は「ねがいごと  たんぽぽはるか」であるが、この詩は「あいたくて」という言葉が繰り返されるため、どの行を読んでいるかわかりにくくなってしまう、という難点がある。
 よって、2番目のこの詩「おれはかまきり」を用いるのである。また、この詩は「~だぜ」など、やんちゃな生徒でも乗ってきやすい要素がある。

指示1:

「おれはかまきり かまきりりゅうじ」。一行ずつ、先生の後について読みます。

姿勢や声の出方など、良い点を具体的にほめながら進める。 

指示2:

一行交代で読みます。先生が1行目。みんなが2行目。「おう なつだぜ」

やり方がうまく伝わらず混乱した場合は、短く説明してやり直す。うまくいったら短くほめてOKの合図にする。

指示3:

反対。みんなが1行目。ハイ。

同様に、繰り返す。

指示4:

男女交代で読みます。男子1行目、女子2行目。さんハイ。

指示5:

反対。女子から。ハイ。

「男女交代読み」からは、教師のリードが必要なくなる。その分、読んでいる生徒の姿に目を配る。活動に乗れていない生徒には目線を送ったり、近くに行って立つなどして、乗ってこさせる。
これが、きちんとやっている生徒にも「先生は見ているよ」というメッセージになる。

もちろん、これだけではなく、よいところを「褒める」こともどんどん入れる。
「男子、元気な声だ!」「女子、よくそろっているね」などのように、グループとして褒めることもよいし、「○○君、姿勢がいいねえ!教科書を両手で持ってる!」「○○さん、よく口が開いている。やる気にあふれてるねえ!」など、個別に褒めるのもよい。

出会いの授業=黄金の1時間目では、

褒めたことが今後の規範になる

からである。

指示6:

「たけのこ読み」というのをします。読みたい行3行選んで、○をつけなさい。

ここまでは多人数でまとまって読んでいる。人の陰に隠れてしまうこともできる。
「たけのこ読み」は、自分が選んだ行が来たらサッと立って読む、という読み方である。同じ行を選んだ生徒同士が声をそろえて読む。
誰も選ばなかった行があれば、先生が読めばよい。

これによって、自分で選択し、立ち、人と合わせる、という必要が生じる。
このような「変化」をつけることで音読への集中力を持続させつつステップを高める。

指示7:

1行目を選んだ人、起立。さんハイ!

時間があれば、選ばせる行数を始めは1行にしてそこから増加させていったり、3行以上にしたりなど、自在に発展させられる。

指示8:

1,2,3(手で示しながら)。3人、起立。 「おう なつだぜ」から3行だけ読んでごらん。どうぞ!

ここまでですらすら読めるようになっているので、「一人」という緊張場面に挑戦させ、必ず褒めるか励ます。
こうして、「できた!」「やれた!」という成功体験をさせ、自己肯定感を高めてやる。

この指示のように列で数人指名して読ませるほかに、ここまでの読みの様子を見て頑張っていた生徒を指名したり、あえてやんちゃそうな生徒を指名し「~だぜ」の読み方を意図的に褒めることをねらうのもよい。

説明1:

このように、国語の授業では、たくさん声を出し、たくさん挑戦した人に、力がついていくのです。
これからの1年間、どんどん声を出し、挑戦していきましょう。


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