◆旧TOSSランドNo.1122096算数指導案から、はしたの大きさの表し方を抜き出し、現行の教科書に合わせて改訂した。
この単元の導入では、「どのようなめもりをつければよいでしょうか」という問題が必ずある。(東京書籍)
この問題を、今までならば素通りするか、もしくは次のページを見てめもりを書かせていた。
しかし、この問題こそ大事なのかもしれないと考えるようになった。
小数では「1を10等分した1こ分のかさを0.1」ということを理解させることが重要である。
そのような概念がないのである。
概念は経験に基づいて形成される。したがって「自分でめもりをつけてみる」という経験が必要なのだ。
という主張のもと、展開した授業であることをあらかじめご了承いただきたい。
説明1:
12ページ。こんな数を見たことがあるかな?
発問1:
体温計。何度?
以下、例示されている小数を読ませる。私のクラスではすべて読めた。
指示1:
その下男の子と女の子が言っています。
発問2:
1リットルが多いと思う人、1.3リットルが多いと思う人?
説明2:
次のページ。四角1(問題を読む)
指示2:
1リットルいっぱい入っているますを指さしなさい。
指示3:
下に1Lと書きなさい。
指示4:
はしたのますを指さしなさい。
指示5:
下に「はした」と書きます。
説明3:
1Lより少ないかさをLであらわす方法を考えます。
指示6:
☆1を読みなさい。
指示7:
教科書につけてごらんなさい。できたらもってらっしゃい。
私のクラスの場合、2通り出た。
10等分にめもりをつけるタイプ。(これは、ちょっとつけるタイプと線で区切るタイプにわかれた)
青いガイドラインに従って格子にしてしまうタイプである。
ここからが授業だ。
指示8:
問題をもう一度読みなさい。
発問3:
めもりとして必要がないタイプはどれですか?
すぐに格子タイプが指摘される。
理由を聞くと、縦には目盛りは必要がない、ということだ。
水を入れるので縦の目盛りはありえないというのである。
この意見には全員が納得した。
10等分の目盛りタイプになる。
発問4:
この一つ分は何Lですか。書いたらもってらっしゃい。
ここで多いのが1Lと書く子である。
×をつけると「え?」という表情になる。
1dLという子もいる。これも×である。
そして、「0.1L」とつけてくる子が出てくる。
「正解!」と力強くいうと、「え?」「どれどれ!」とあっという間に子どもたちに普及する。
「なんだ、そういうことか。」という子も出る。
この部分が非常に重要である。
この部分を乗り越えれば、残りの問題はスムーズにできるようになる。
原理は「1を10等分した一つ分は0.1」ということである。
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