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TOSSランドNo: 2320545 更新:2012年12月13日

体育祭の活躍を学級に伝える語り(1)


周子さんにとって、最初の体育祭でした。
何事も初めてというのは、苦労が多いものです。先が見通せないと、自分が進むべき方向を見出すことができません。必要以上に疲れたり、必要以上に回り道をしたりするものです。感想にも書いてありますが、学校によって、同じ体育祭・運動会でも内容が大きく違います。中央中の場合、学級対抗・団対抗など、競い合う部分が多くあるのが特徴です。最初は戸惑いもあったことでしょう。
周子さんの長所は、順応する早さにあります。友達の支えもあったと思うのですが、応援合戦の練習から積極的でした。そういう姿勢が「いい汗をかけたと思います」という感想に結びついているのだと思います。作文の最後にある「今年以上のものにできるよう、先輩として頑張りたいと思っています。」という一文に、来年にかける心意気が感じられますね。

「体育祭で最も活躍した人は誰ですか。」という質問項目を、感想記入用紙に作りました。
私ならば、迷うことなく「尚美さん」と答えるでしょう。
尚美さんは感想の中で「C団のみなさん、本当にすみませんでした。」と小さな字で書いています。団対抗リレーのことを言っているのだと思います。
決して、そんなことはありません。たとえC団が1位でゴールをしていたとしても、結果は変わっていませんでした。それよりも大切なことは、なかなか立候補者が出ない中、勇気を出して立候補したのが尚美さんでした。尚美さんが手をあげていなければ、もっともっと長い時間重苦しい空気が教室に流れていたはずです。

学級というのは、心あるものが先頭を走ります。1位や優勝といった結果だけでは、割り切れないものもあるのです。1位や優勝を目標とすることも大切です。しかしながら、それらとは別の部分でも価値あることはたくさんあるのです。尚美さんは、それを教えてくれたのです。

最後の一文に、その人の1番強い気持ちが込められると思っています。
ですから、生徒の感想を読む場合は、最後の一文を最初に読むようにしています。それから感想用紙の下にあるアンケートに目を通します。最後に、感想文を最初から読むようにしています。

今号で紹介する4人の結びの言葉は、以下のとおりです。

緑さんは「思い出に残ったし、楽しい体育祭になってよかったと思う。」と書いています。
理恵さんは、「来年はすべて1位になるぞ!!!」と書いています。
雄一君は、「今年の体育祭はつかれましたが、とても楽しかったです。」と書いています。
孝史君は、「来年は優勝できるようにがんばりたいです。」と書いています。

麻美さんが、次のように書いています。

あんまりこのような行事は苦手なので、みんなの足をひっぱってしまっているか心配でした。

実に正直な感想だと思います。完璧な人間などいません。苦手なこと、できれば避けて通りたいことは、誰にでもあります。私もそうでした。
絵を描くことが苦手な私は、図工の時間が近づくにつれてドキドキしたものです。そのまま早退したいとも思いました。しかし、それを担任の先生に言えず、仕方なく画用紙を受け取りました。不思議なもので、いざ描いてみると楽しいのです。確かに、上手な絵は描けませんでした。でも、描いているときは時間を忘れて、絵を描くことに没頭していました。何色を塗ればいいのか悩んでいると、必ず近くにいる誰かがアドバイスしてくれました。
そんな小学校時代のことを思い出しながら、感想を読ませてもらいました。

一生懸命やる。そしたら、絶対まわりの人は、それに気づいてくれる。その人も一生懸命やる。
ということがわかってきました。

こうしたことをさらりと書いてしまうのが、中学生です。実に尊い文章です。私も勉強させてもらいました。


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