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TOSSランドNo: 7755823 更新:2014年02月23日

九九指導の工夫10


算数2年

九九指導のポイント
①楽しく覚えられるような工夫をする。
②覚えられない子に、次から次へと手をうつ。

まずは、楽しく覚えさせることだ。
楽しくさせた方が、授業1時間1時間が心地よいだけでなく、結果的に早く覚える。子どもに無理をさせないことが肝心だ。

そして、覚えられない子がどうしても出るので、それに対応することだ。九九に関しては平均点9割を突破した。
しかし、それでも九九が覚えられない子が出る。

そんな時に、画一的に口答テストをやっているだけではうまくいかない。
様々に手をうち、覚えられるような工夫をするのが教師だ。

以下は、実践の結果、効果のありそうなものを10個ピックアップしてみたリストだ。
中には「この方法はよくなかった」という方法や、「よくはなかったが、他の方法と組み合わせるとうまくいった」など、
改善の余地のある方法もあると思う。
追試・検討していただき、よりよい指導方法として磨いていければと思う。

1、制限時間を設けない

テストの時に次のように言った。

指示1:

すらすらと、間違えないで言いなさい

○秒で言いなさいとはしない。

○秒で唱えなさい

という指導がある。確かにはやく言わせたいという教師の思いは分かる。

しかし、最初は楽しく言えることが大切だ。
中には鉛筆で書かせると書けるのに、言うことが難しい子がいる。
発音の仕方(機能的)に問題がある場合もある。
そんな子に対して、はやく言うことを求めてはいけない。

結果的に、「○秒で言いなさい」と指示した昨年よりも、「すらすらと、間違えないで言いなさい」と言った今年のほうが子どもたちがはやく九九を覚えた。

2、初めての出会いは教師が範読し、読みをおさえる。

読み方を確定しておかないと、余計な思考をさせてしまうことになる。言いにくい九九はしっかりと言い方を教えておく。
そのため、最初は教師が範読をする。

範読の効用は特別支援を要する子にも有効だ。平山諭氏は次のように述べる。

「読み方の難しい文字や言葉の続きを最初にイメージで入力させること」(ADHD症状を抑える授業力! 平山諭 明治図書,2006)

と間違えて覚えてほしくないものは最初から音読させず、範読させるのがよいと言われる。
最初に範読することで軽度発達障害の子の誤入力を防ぐのだ。

たとえば、三六(さぶろく)・四七(ししち)・八八(はっぱ)などは単独で何回か言わせる。
ただし、九九を見て「答えが言える」のが重要であるから、テストの際は読みの間違えは多めに見ることも大切だ。

3、全員で何度も繰り返し読む。

何度も繰り返し読んだ。あきさせないように様々変化をつけて読ませた。

①先生の後に続いて読みなさい。(追い読み)
②先生が先、みんなが後。(逆も)(交代読み)
③女の子が先、男の子が後。(逆も)(男女交代読み)
④こっちの列が先、こっちの列が後。(逆も)(列交代読み)
⑤全員で。(一斉読み)
⑥スピードをあげて。(スピード読み)
⑦○組のほうを向いて。(色んな方向読み)

これらをその段ごとにバリエーションを変えて、1度に10回程度行った。

4、個人で練習させる

石田一三氏は「九九指導の定石」(明治図書,1988)の中で、次のポイントをあげている。

①一つの段をすべての子どもが覚えてから次の段にすすむ。
②九九は順序なく覚える。
③間違った九九を口に出さない。
④練習の時間を最大限にする。
⑤練習指導の定石を守る。

④については、「個別の練習」が大切だということだ。
一斉で唱えさせたり、グループで練習させても、必ず唱えていない場面ができるが、個別に唱える時は、ずっと唱えている状態となり、
練習時間が一番確保できるということだった。

5、口答テストの際、迷ったらすぐに答えさせる。

間違えて覚えてはいけないので、口答テストで間違えたり、つまったりしたら、すぐに答えを教えて再度挑戦させた。

子どもは一度インプットしてしまうと、修正がかかりにくい。
確かに失敗は成功の元というが、限られた時間の中で、きっちりと九九を覚えさせ、成功体験をつませようと思えば、誤入力は極力防いだほうがよい。

6、順序が分からない子には九九のフラッシュカードを見せる。

口答テストの時に、何を見ていない状態での暗唱が難しい子には、フラッシュカードを見せて言わせた。
すると、なかなか言えなかった子がすぐに言えるようになった。

実際は言えるが、不安感が大きく、緊張のあまり言えなくなるという子が5人以上はいる。そういった子へは抜群の対処となった。

7、それでも言えなければ子ども用九九

6の方法でも言えない子が3人いた。その子たちには、練習用九九カードを持って来させ、それを教師がめくりながら言わせた。

というのも、子どもの練習用九九カードには九九の読み方がのっているからだ。
読み方が分かった子のうち2人はすぐに言えるようになった。もう一人も30回ほどの練習の末に言えるようになった。

8、算数の時間の導入はフラッシュカードで

フラッシュカードで導入した。これにも色んなバリエーションをつけた。

①全員で一斉に言う。
②スピードをあげて言う。
③一人ずつテスト形式で言う。

9、指で九九をさせてみる。

9の段は1の位が9から下がっていくのが視覚的に分かるので、指でやらせてみた。
確かに成績上位の子は理解しやすく、盛り上がったが、下位の子は指を動かすだけで精一杯の子もいた。

【修正案】
授業の最初から指を使える子は使わせること。
ただし、指を使えない子は無理をさせない、ことが考えられる。工夫次第で使える指導法だ。

10、1分間テストを趣意説明

1分間テストを使って、九九の定着を図るが、

なぜ1分間テストをするのか?

を子どもに納得させないと効果が半減する。

・九九って言うのは一瞬で答えが出るから意味がある。
・お買い物でお釣りを間違えてもすぐに分かる。
・電卓を使わなくても、簡単な計算が素早くできる。

などメリットを教え、がんばって取り組むための意欲づけをきっちりとする。


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