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TOSSランドNo: 5893108 更新:2012年12月12日

『宇治拾遺物語』の2作品を比べさせ,「事実」と「意見」の違いに気づかせる(高校1年・国語)


「児のそら寝」と「尼,地蔵を見奉ること」の2作品を一通り終えた後の授業である。

発問1:

「尼,地蔵を見奉ること」を大きく二つに分けるとしたら,どこで分かれますか。(最後の一文だけが後半)

指示1:

教科書に線を入れます。できたら持っていらっしゃい。

はじめはなかなか正解しない。「尼」のエピソードの途中で切る生徒がよくいる。分かれ目が極端に後半にあるとは通常考えないからだ。が,明らかに異質なのは,「されば,心にだにも深く念じつれば,仏も見え給ふなるべし。」である。ここだけが作者の「考え」なのである。

板書  「昔,老尼ありけり。~」…事実
     「されば,~」      …考え(意見)

指示2:

「児のそら寝」を開けます。(前の単元である。)

発問2:

「児のそら寝」を大きく二つに分けるとしたら,どこで分かれますか。

指示3:

教科書に線を入れなさい。できたら持ってきます。

発問1以上になかなか正解が出ない。しかし、先ほどの「事実」/「考え」という分け方に気づく生徒は必ず出てくる。(しかも、それが必ず勉強のできる生徒とは限らない。)正解が1人出ると大盛り上がりである。正解は、文章の終わりである。つまり、「児のそら寝」には「事実」しか書いていないのである。

指示4:

「児のそら寝」に感想を付け加えなさい。現代語で構いません。(欲張り過ぎるとろくなことはない,など。)

できるだけたくさんの生徒に発表させる。「人間は,素直が一番だ。」「考えすぎると損をする。」などが出された。いずれも○。

説明1:

文章には,「事実」を書いた部分と「考え」を書いた部分とがあります。
文章構成をとらえる手がかりとして,これからも使っていきましょう。

一連の展開は,長谷川博之氏が『徒然草』の指導で用いた発問の構想追試である。
参考文献;長谷川博之「『練習問題』で『読解力』を鍛える」(『教育科学 国語教育』明治図書No.677 p83~p86)


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