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TOSSランドNo: 5326052 更新:2014年01月09日

研究通信「そくてん」 その4


5 「美の追求」をも含む、向山氏の体育とはどのようなものなのか。

 『 向山型体育のキーワード 』 をさぐってみる。
  
  2008年1月26日 熊本で、「第17回 向山型体育入門講座」が開かれた。

  校務で参加できなかったのが、悔やまれてならない。10年遅れてしまった。

  参加されたTOSSむしあなごサークル代表の松本俊樹先生、
  サークル員の西田真衣子先生、溝端久輝子先生のメールや、レポートから学ぶことにする。

  講座の中で、『向山型体育のキーワード』を伴一孝氏と谷和樹氏がコメントする場面があったそうだ。
   (当日の向山先生の授業から抽出すると限定して)

 伴一孝氏があげた「向山型体育のキーワード」は、次の3つ。

  ①  システム (空白がない“マネジメント”、できるようになる“習熟”)

  ②  汗

  ③  やさしさ

谷和樹氏があげた「向山型体育のキーワード」は、次の4つ。

  ①  運動量 (伴先生の言われる“汗”であり、変化のある繰り返し)

  ②  システム (熱中を生み出す)

  ③  変化への対応 (ごちゃとした時の対応。やさしさに貫かれている。)

  ④  テクニカルポイント (発問、指示への変換)

  レポートには書かれていなかったが、向山氏の模擬授業を受けながら、次のようなことを学んだと聞いた。 

  どれも、具体的なキーワードである。

   A  必要最小限の準備物でできる

  B  できない子が、できるようになる『ドラマ』がある

  C  産休あけのお母さん先生でもできる

  今回の体育セミナーで「向山型体育」を実践するなら、
  授業の中にこれらのキーワードが「具体的な授業場面」として浮かんでこなければならない。
  
  例えば、「運動量(汗)」というキーワードである。

  10分間の模擬授業「側転」の中で、どれくらい運動すればよいのだろうか。

  向山氏は、40分間の跳び箱の指導を例に、次のように書いている。

  「三十九秒です」と、その学生は答えました。

   秒単位なのです。

  四〇分授業の中の主運動の実運動時間が、わずかに三九秒なのです。

  「九〇秒が標準です。

   跳び箱の運動は運動量が思ったよりはるかに少ないのです。

   それを知っている教師は、いろいろと運動量を多くすることを考えます。

   あなたが、二〇分はやっただろうと思ったことが

   実は三九秒しかなかったという認識の違いに、アマとプロとの差があるのです」

   と説明しました。
 
( 「向山洋一全集26 子どもの運動量を確保する向山流体育授業」 P242 )

  「跳び箱の運動」と同じように「側転」も一回の運動量が少ない。

  「40分の授業で、主運動の実運動時間は90秒が標準」だと言う。

 10分の模擬授業なら、「22~23秒が標準」

 という計算になる。

 さらに、「側転」という主運動を一回するのに、約2秒だとして計算してみる。

 「側転」という主運動だけで、「11~12回」が標準

 という計算になる。

  10分間の模擬授業の中で、「側転という主運動だけで11回以上」なければ運動量を確保した授業とは言えないのである。

  向山型体育であるとは言えないのである。

  これは、かなりむずかしい。

  キーワードを「具体的な授業場面」として切り取ることで、模擬授業の組み立てをイメージすることが可能になる。

  「美しい側転」を指導しようとするなら、この部分の研究は欠かせない。

《参   考》 兵庫・若鮎の会 : 『立会い授業で腕を上げる』 (明治図書)
           向山洋一 : 『授業の腕をみがく』 (明治図書)
          金子明友 : 『マット運動』(大修館書店)
           ダリル・シーデントップ : 『シーデントップ体育の教授技術』 (大修館書店)
          向山洋一 : 『向山洋一全集26 子どもの運動量を確保する向山流体育授業』 (明治図書)


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