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TOSSランドNo: 8440025 更新:2014年01月01日

秩序ある学級に育てるコツ・忘れ物指導編3 「誰だって忘れ物をする」が指導の原点である


ある時、いつも元気な太郎(仮名)が朝から沈んでいた。
素直に忘れ物を報告に行ったところ、長々とと説教されたそうだ。

忘れ物ぐらいで、朝から長々と説教をする必要があるのだろうか?

1日が、それだけで暗くなってしまう。私だったら、絶対にやらない。
忘れたのはプリントを綴じるファイルだった。
教科書やノートではない。配られたプリントを家に帰ってから綴じれば済むことだ。
しかも、太郎は4時間目にある授業にもかかわらず、朝学活の前に申し出た。
授業が始まる前に学習用具を確認しているのだ。
叱るどころか、逆に褒めてあげればいいと思う。

私は朝学活で次のように話をした。
太郎の気持ちを考えてのことだが、学級全体に『忘れ物ぐらいで落ち込む必要はない』と伝えるためだ。
中学生ならば、この程度のことをはね返す逞しさを持ってほしい。

忘れ物をしない人はいません。私も忘れ物をします。そもそも忘れ物を1度もしたことがない人間など、地球上、どこにもいません。
大切なことは、「忘れ物をしないこと」ではありません。「忘れ物をした後に、どんな行動をとるのか?」の方が大切だと、私は思っています。
太郎君は、ちゃんと行動していました。
朝のうちに担当の先生に忘れ物の報告に行きました。そして、「どのようにすればいいのですか?」と尋ねていました。
やるべきことをやったのですから、落ち込むことはありません。
中学生として立派な行動を取ったと高く評価します。
考えなければならないことがあるとしたら、太郎君の報告の仕方です。
中学生であれば、「どのようにすればいいですか?」という聞き方は甘いと思います。
聞く人によっては、無責任な態度に取られます。自分が取るべき態度を明確にしてから次の指示を仰いだ方がいいでしょう。
私だったら、「ファイルを忘れたので、今日の授業で使ったプリントは家に帰ってから綴じます」とか、「今日の授業で使うプリントはファイルに綴じたままなのでありません。プリントをコピーしていただけませんか?」というように言います。
人間は「失敗から学ぶ」ことを通して賢くなっていきます。
ですから、忘れ物程度の失敗で沈む必要はありません。
太郎君は立派な対応ができたのですから、いつまでも下を向いていないで、1時間目の授業に集中してください。

太郎がいつも通りの笑顔になったことが、とってもうれしかった。
忘れ物を叱ることぐらいは、誰だってできる。
我々はプロ教師である。当然、次のことを念頭にルールを考えなければならない。 

誰だって、忘れ物はする。
忘れ物をしない人はいない。
教師だって、忘れ物をする。

忘れ物をして損をするのは生徒自身だ。
このことを十分に承知しているからこそ、生徒は忘れ物をしたことを素直に申し出るのだ。
私は「忘れ物をしました」と申し出るだけで、その生徒は十分に反省しているととらえる。
教師がダメを押す必要はない。

ただし、次の点を忘れてはならない。
別の面からの指導が必要になってくる。

忘れ物を申し出ない生徒は、忘れ物に対して罪の意識が薄い


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