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TOSSランドNo: 2425594 更新:2014年01月01日

中学地理・「情報を読む力」を育てる授業3 隙間の時間に有効! エネルギー問題は風評に流されてはいけない


「脱原発」が叫ばれている。
授業の冒頭、次のように発言した生徒がいた。
ある情報番組を見ての発言であった。

原子力発電所は危険だから、すべてを廃止して、太陽光や風力などの自然エネルギーに変えた方がいい。
今すぐにでも、廃止すべきだと思う。

そう思うのは自由である。
しかし、日本の50年後、100年後を考えた時、この種の問題は冷静に議論しなければならない。
私は『日本の電源別発電量』(2009年度)のグラフを見るように指示した。

発問1:

原子力発電が占める割合は何%ですか。

30%であった。
つまり、日本で使用するエネルギーの3分の1を原子力発電が賄っていた。

発問2:

政府は原子力発電が占める割合を高めてきました。
それはなぜですか?
その理由を箇条書きにしなさい。

3分後、発表させた。
 「原子力は二酸化炭素を排出しないエネルギーだから」
 「日本は石油の99%を輸入に頼っていたから」
 「クリーンで、エコなエネルギーだから」
 「発電コストが安いから」

発問3:

自然エネルギーが占める割合は何%ですか。

1%だった。

発問4:

なぜ、自然エネルギーの割合が高くならないのですか。
その理由を箇条書きにしなさい。

3分後、発表させた。
 「発電効率が悪い」
 「安定供給ができない」
 「発電にかかる費用が高すぎる」
まだまだ、研究段階であることを確認した。

発問5:

発電量だけ見ても30倍の開きがあります。
30%を占める原子力をやめるということは、4か月分の電力を失うことです。
その意味が理解できますか。

説明1:

原子力発電を停止するなら、先生が生まれた昭和40年代前半に戻ることを意味します。
冷蔵庫も洗濯機も電子レンジもシャワーもない生活です。
もちろん、ゲームもできません。
40年前の生活に戻る覚悟が必要になります。
電力事情が改善されなければ、多くの工場が海外に移転することになります。
家庭では2時間の停電は我慢できるかもしれない。
しかし、日本を支えてきた製造業にとって、それは24時間停電に等しい事態です。
企業にとっては死活問題なのです。

生徒は神妙な表情で説明を聞いていた。
エネルギーは日本の未来を左右する問題である。
冷静に議論すべきである。

風評に流されない。

そうした視点を伝えることが教師の役目である。


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