発問1:
これは何の写真でしょうか。
動脈に脂肪のたまった写真(『新・今「子 供が危ない』学研)を提示する。
予想を自由に発表させる。
説明1:
これは血管です。血管に油がたまっている写真です。
発問2:
どうしてこんなにも油がたまってしまったのでしょうか。
予想を自由に発表させる。
説明2:
これを見てください。(バター、ごま油、サラダ油、オリーブ油、ラードを次々と示す。)これらは油です。難しい言葉で「脂肪」とか「脂質」(板書)と言います。脂肪はいろいろな食べ物に含まれています。私たちは、食べ物をとることによって脂肪もとっています。脂肪はエネルギーのもとになる大切なものです。 脂肪が足りないと、ガソリンのなくなった車と同じで動けなくなったり、皮膚がかさかさになったりします。 しかし、とりすぎてしまうとこの写真のように血管に脂肪がたまるようになってしまいます。
発問3:
血管に脂肪がたまるとどうなるでしょうか。
予想を自由に発表させる。
説明3:
人間の体にはこのように全身に血管が通っています。(「人体の血管」少年写真新聞社を提示)脂肪がたまると血管がつまってしまいます。それが心臓の近くだと心臓が止まってしまいます。足の先の方の血管が詰まると足が腐ってしまいます。脳の近くの血管が詰まってしまうと、そのまま意識がなくなって、運が悪ければ命を落とすことになります。
資料として『生活習慣病』(少年写真新聞社 ビジュアル版)からの写真を拡大カラーコピーして提示する。
発問4:
1日にとる脂肪の量は何gぐらいがちょうどいいのでしょうか。
説明4:
小学校4年生ぐらいでは、1日に60gまでがちょうどいいといわれています。
60gの油(使用済みのサラダ油)をはかりながら見せる。
※メスシリンダーではかる(サラダ油は60gで75ml)
説明5:
ここでAさんの1日の食事を見てみます。どれぐらいの脂肪をとっているでしょうか。まず朝ご飯です。ご飯、みそ汁、卵焼き、納豆で約10gになります。 給食で20gです。夕食は、カレーライスとサラダで20gです。 食事だけで50gの脂肪をとっています。あと10gしかとれません。
食事メニューについてはイラストなどで示す。
発問5:
ところで、みなさんはおやつを食べていますね。毎日食べている人?
発問6:
Aさんもおやつを食べました。これです。(ポテトチップスの小袋30g入りをだして)ポテトチップスにはどれぐらいの脂肪があるでしょうか。
指示1:
では食べてみて、脂肪の量を予想してみましょう。
・各班に小袋を一つずつ配り、実際に食べてみる。
説明6:
実はこのポテトチップスには、約11gの脂肪が含まれています。袋の裏の品質表示というところを見ると書いてあります。見てご覧なさい。この小さい袋を一つ食べるだけで、Aさんの1日の脂肪の量は60gをこえてしまいます。
発問7:
みんなの好きなおやつは、ほかにもありますね。例えば、チョコレート、アイスクリーム、ケーキ、ドーナッツ、クッキー。これらには、どれぐらいの脂肪が含まれているでしょうか。
ワークシートを配り、予想を書く。
正解は、アイスクリーム32g、チョコレート17g、ドーナッツ(2個)30g、
クッキー(10枚)22g、チョコレートムース40g。
説明7:
おやつにはこんなにも脂肪が含まれているのです。何も考えないで食べていると恐ろしい病気なることがあります。 このグラフを見てください。これは、日本人がどれだけ脂肪をとってきたかを示したものです。 みんなのおじいさんやおばあさんが子供の頃は約20g、お父さんやお母さんが子供の頃は約50g、それが今では60gをこえています。脂肪をとる量がどんどん増えてきているのです。 先ほど説明した病気は、昔は大人の病気と言われました。しかし、今では子供にもふえてきているのです。
日本人が1日にとっている脂肪の量の年代別変化のグラフを提示する。
指示2:
今日の授業の感想を書きましょう。
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