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TOSSランドNo: 7804455 更新:2012年12月12日

「海の命」をクライマックスで授業し主題に迫る!全発問・説明


 6年生の教材「海の命」(光村図書)を、クライマックス(ピナクル)の検討から、主題を導き出したいと思いました。

 次のような流れで、授業を行いました。

1,追い読み

  →長崎県:伴一孝先生の1ページ毎に追い読み、起立して1人読みの追試をしました。

2,一文交代読み、難語句の確認

  →毎時間音読は取り入れました。

3,設定の確認

発問1:

この話は、いつの話ですか。

  →太一が子どもの時から、死ぬまで。(生涯に着目)

発問2:

登場人物は誰ですか。

   →太一、父、与吉じいさ、母
    仲間の漁師はナレーションですむということで
    消されました。クエ、子ども、村の娘等も検討の結果消えました。

発問3:

主人公は誰ですか。

   →太一
    ここで、太一が変化する話だということを確認しました。
    対役については、はっきりしないので、扱いませんでした。
    私は、与吉じいさではないかと思っていますが・・・。
    (太一の変化に、最も関わっているから。クエは、登場人物ではないし。)

4,太一の成長段階について、基本的な事柄についての読み取り

太一が与吉じいさの弟子になったのは、いつですか。

  →中学校を卒業する年の夏(15才)
   答えだと思うところを見つけ、教科書に線を引かせ、持ってこさせました。
   全員正解しました。

発問4:

村一番の漁師になったのは、いつですか。

  →弟子になって何年もたったある朝
   与吉じいさの言葉から、判断できる。「何年も」とあるので、7,8年は
   経っていると考えられます。23,4才か。

発問5:

与吉じいさはいつ死んだのですか。

  →真夏のある日
   この頃、太一は何歳くらいか、考えさせた。
   村一番の漁師になった23,4才かどうかを尋ねた。その頃では無いことは、
   すぐにわかった。「与吉じいさが船に乗らなくなった」という文から、月日が
   経っていることがわかるからである。
   根拠は無いが、ここでは4,5年は経っていると考え、28,9歳とした。

発問6:

P76「ある日」とは、太一が何歳くらいの時ですか。

  →与吉じいさが死んだ時。(28,9才の時)
   ここでは、何年も経ったと考える根拠がないので、同じ28,9才としました。
   ここで、歳とは関係ないけれど、主題に大きく係わるので、次の言葉を検討しました。

発問7:

「母の悲しみさえも背負おうとしていた」とは、どういうことですか。

  →子ども達からは、次のような意見が出た。
   ・父と同じように太一が背に潜り、死ぬんじゃないかという悲しみを太一が
    クエを捕って、その悲しみを振り払うこと。
   ・父の死んだ瀬に太一が潜って、そのまま太一も死んでしまうかも知れないと
    いう母親の不安を無視してまで、父の瀬に飛び込んだこと。
   ・おとうの死んだ瀬にもぐると、いつお前が言い出し、死んでしまうかと、
    母が心配していて夜も眠れないから、太一は「ぼくはおとうの死んだ瀬に
    もぐっても死なない」ということを母に伝えたいと思い、父の瀬に飛び込んだこと。

    ここでは、子ども達のそのような意見を発表させ、それを肯定した。
    母親の心配を理解した上で、父の瀬に飛び込もうと決心したことを暗示している
    ことを確認した。

発問8:

なぜ、太一は「母の悲しみさえも背負おうとしていた」のですか。

  →父のかたき打ちをするため。

    ここでは、「父の恨みをはらすため」「大魚を殺すため」「父のかわりに大魚を
    とるため」のような発言だったため、それらをまとめて5文字で何というかと、
    補助発問した。「かたきうち」はすぐに出た。

発問9:

父の海にやってきたのは、太一が何歳くらいの時ですか。

発問10:

太一が大魚に会ったのはいつですか。

  →太一が瀬にもぐり続けて、ほぼ1年が過ぎた時
   ほぼ1年が経っていると言うことだから、29歳か30歳ということにした。

5,太一と大魚が出会ってからの太一の行動と、思ったことを順に抜き出す。

指示1:

(1)太一が大魚と出会ってからの太一のとった行動を抜き出しなさい。

教科書に線を引かせ、そこに①~⑧まで記号を振らせた。

  →①太一は海草のゆれる穴のおくに、青い宝石の目を見た。
   ②海底の砂にもりをさして場所を見失わないようにしてから、太一は銀色にゆれる
     水面に浮かんでいった。
   ③息を吸ってもどる(と、同じ所に同じ青い目がある)。
   ④太一は鼻面に向かってもりをつき出す(のだが、クエは動こうとはしない)。
   ⑤(しかし、)息が苦しくなって、また浮かんでいく。
   ⑥もう一度もどってきて(も、瀬の主は全く動こうとはせずに太一を見ていた。)
   ⑦水の中で太一はふっとほほえみ、口から銀のあぶくを出した。
   ⑧もりの刃先を足の方にどけ、クエに向かってもう一度えがおを作った。

指示2:

太一が大魚と出会ってからの、太一が思ったことを抜き出しなさい。
  (P79L5~P96L2まで)

教科書に線を引かせ、そこにア~オまでの記号を振らせた。

  →ア これが自分の追い求めてきたまぼろしの魚、村一番のもぐり漁師だった父を
     破った瀬の主なのかも知れない。
   イ 太一は永遠にここにいられるような気さえした。
   ウ この大魚は自分に殺されたがっているのだ(と、太一は思ったほどだった。)
   エ この魚をとらなければ、本当の一人前の漁師にはなれないのだと、太一は
     泣きそうになりながら思う。
   オ 「おとう、ここにおられたのですか。また会いに来ますから。」

6,クライマックスの検討

指示3:

  このお話は、太一が大きくがらっと変わる話しです。大きく変わるところを
  クライマックスといいます。
  その頂点に当たるところを、ピナクルといいます。
  普通、ピナクルは行間にあると言われます。
  ピナクルをむかえた、すぐ次の一文を抜き出しなさい。
  ただし太一の変化を見るのですから、太一が行動したことや思ったことの中の
  一文から選びます。教科書に①~⑧、ア~オと印を付けた文の中から、選びなさい。
  できた人は、理由を書きなさい。

子ども達から出た考えは、次の3通りであった。

  A.これが自分の追い求めてきたまぼろしの魚、村一番のもぐり漁師だった父を
    破った瀬の主なのかも知れない。
   主な理由
   ・それまでの太一は、父の敵をすると望んでいて探していたのに対し、ここから
    夢が実現し瀬の主との戦いが始まるから。
   ・それまでの太一は、与吉じいさの弟子から抜け出せなかったが、ここから
    本当の漁師として活躍する太一へと変わっている。

  B.水の中で太一はふっとほほえみ、口から銀のあぶくを出した。
   主な理由
   ・これまでの太一は、大魚をかたきだと思っていたが、この一文から大魚をおとうと
    思う太一になった。

  C.「おとう、ここにおられたのですか。また会いに来ますから。」
   主な理由
   ・これまで数限りなく魚を殺してきた太一から、悟りをひらいた太一に変わった。

発問11:

この中で、おかしいと思うものをあげなさい。

  →討論ができるような状態にまで育てられなかったため、意見は単発であったが、
   次のような意見が出た。(要約)

  ・Aは違う。まだ魚にあったばかりで、太一は魚を殺そうとしているから。
  ・Bは違う。まだ太一は何も思っていないから。
  ・Cは違う。前の一文とほとんど変わっていないから。

  Aは消され、最終的に、BかCかということで、意見が出された。
  出された意見は、前述したようなことであった。
  最終的に挙手で意見の分布を確認したが、半々であった。
  
  そこで、次のような補助発問をした。

  「太一が、がらっと変わっている所を聞いています。その文の前の太一の気持ちと
   大きく変わっているのは、Bですか。Cですか。」
 
  この後、挙手をさせると、全員がBに手を挙げた。
  そこで、その読み取りをほめ、ここでは、Bとすることにした。

どういう太一からどういう太一へと変化したか

発問12:

ピナクルの前後で、太一はどのように変化していますか。次のようにまとめなさい。

   前の太一・・・~(という)太一
   後の太一・・・~(という)太一

→子どもから出てきた主な答えは、以下の通り。

 <前の太一>
  ・かたきうちに燃える太一。
  ・瀬の主を殺そうと思っている太一。
  ・大魚を父の敵と思う太一。
  ・大魚を殺したい太一。

 <後の太一>
  ・大魚を父だと思う太一。
  ・瀬の主を「おとう」と思うようになった太一。
  ・大魚を殺したくない太一。

発問13:

前の太一と後の太一の気持ちを、短い言葉で表すと、どうなりますか。

→子どもから出てきた主な答えは、以下の通り。

 <前の太一>
  ・かたきうち

 <後の太一>
  ・感動
  ・さとり
  ・友好
  ・感謝
  ・海の命

  それぞれをほめました。
  後の太一は、どれが最も良いか挙手で確かめたところ、「感謝」が
  最も多くなりました。
  そして、前の太一のまとめとして、「地獄」と板書しました。
  その後、後の太一のまとめとして、「極楽」と板書しました。

8,主題

発問14:

主題は何ですか。「人は~」という形で、まとめなさい。

 →子どもから出てきた主な答えは、次の通り。

 →子どもから出てきた主な答えは、次の通り。

  ・人は、ものの見方によって心は変わるのである。
  ・人は、憎しみを持たずに生きていくべきである。
  ・人は感謝の気持ちを忘れずに、生きていくべきである。
  ・人は、憎み合わない方が幸せである。
  ・人は感謝をしながら生きていくべきだ。
  ・人は、憎む心もあるけれど、感謝の気持ちを持って生きていくべきである。
  ・人は恨む心もあるけれど、感謝を持って生きていくべきである。
  ・人は感謝の気持ちを持ちながら生きていくものである。
  ・人は全てのものに対して、感謝して生きていくべきである。
  

 これらをほめ、次のようにまとめた。

 おとうが言った言葉「海のめぐみだからなあ」も、与吉じいさの言った「千びきに一ぴきで
いいんだ。千びきいるうち一ぴきをつれば、ずっとこの海で生きていけるよ」も、すべて
「自然への感謝」の気持ちを表しています。
 大魚を殺さず、与吉じいさの教えを守り、千びきに一ぴきしかとらない太一は、幸せな人生を
送ります。これは、感謝の気持ちを受け継いだからです。
 このような生き方を、「極楽」といいます。
 先生は、この主題を、次のようにまとめました。

  「人は、感謝の気持ちを持って生きることが大切である。」

9,感想

 小論文を書く時間は残されていませんでした。
 10時間目の授業が終わった後、感想だけ書かせました。たくさん書いてある児童は、家に持ち帰って書いてきました。

 小論文を書く時間は残されていませんでした。
 10時間目の授業が終わった後、感想だけ書かせました。たくさん書いてある児童は、家に
持ち帰って書いてきました。

 海の命を読んだ時、意味のわからないことが山のようにあった。でも授業をしているうちに、
山がだんだんとなくなってきて、最後には山がなくなった。
 この海の命で勉強になったことは、ピナクルやクライマックスのことだ。
 太一は本当にすごいと思った。岩の影で150キロを超えているクエを殺さなかったことに、
びっくりした。太一は多分、クエを父だと思ったからもりを刺さなかったのだと思う。超巨大な
クエを見つけてもりを刺さなかったことを死ぬまで誰にも話さなかったことにも驚いた。
 立松和平はすごい作者だと思った。こんなに工夫して書いているなんて、すごいと思った。

 海の命とは何のことだと不思議に思っていたけど、初めは全くわからなかった。でも、勉強して
いくうちにわかった気がした。
 登場人物の勉強では、焦って教科書を見直した。太一、与吉じいさ、父、母。他のものは
ナレーションですむと言うことがわかった。
 「母の悲しみさえ背負おうとしていたのである。」この文は、「父の死んだ瀬に潜ると言うのでは
ないかと心配。大魚は村一番だった父を破ったのだから、太一は行かないで」という母の気持ちを
知りながらも瀬に潜ろうとした太一を表していた。太一はすごく勇気があったのだと思う。それは、
父の敵討ちをするという気持ちが強かったからだと思う。この文の勉強をして、私は太一の気持ちが
わかった気がした。
 ピナクルを見つける時は、前の文が大切だということがわかった。前の太一は「父のかたきをとる
太一」で、後の太一は「大魚をおとうだと思えた太一」だった。
 感謝の気持ちを持つことが大事だと、ものすごくよくわかった。

海の命を読んで、海で生きていくには、感謝の気持ちが必要だと書いてあると思いました。

 本当の感謝の気持ちというのがわかった。
 与吉じいさや父の気持ちを、太一が引き継いでいったんだなって思った。
 人は憎しみを持って生きていると地獄なのだと言うことがわかった。
 これからも、感謝の気持ちを忘れずに生きていこう!!って思った。

 初めて海の命を読んだ時は、ただの物語だと考えているだけで、全然深く考えていなかった。
 でも、授業を受けていて主題とかを考えたら、人に大切なこととかがちゃんと書いてあったのが
わかった。

人は感謝の気持ちを持って生きることが大切であることがわかった。

 太一は巨大なクエにもりを突きつけて逃げなかったから、泣きそうになったけど、クエを父と思う
ことで、ほほえむことができた。感謝の気持ちを持つことが大切だと思った。

 ピナクルのことがよくわかった。「水の中でふっとほほえみ、口から銀のあぶくを出した」という
ところだとわかった。とても勉強になった。

 人は、憎しみの気持ちもあるけど、感謝の気持ちを持っている。太一は憎しみより感謝の気持ちが
勝ったから、村一番の漁師であり続けたのだと思う。

 すごく長くて難しい話しだったけど、勉強していくうちによくわかった。太一の気持ちの変化が
よくわかった。


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