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TOSSランドNo: 6330773 更新:2013年11月30日

休み時間も熱中して縄跳びに取り組む子供たちが誕生する方法


休み時間も熱中して縄跳びに取り組む子供たちが誕生する方法

1.主張

向山型なわとび指導法で、向山洋一氏が取り組んでいた次の5つのパーツを1つのもれなく実践すれば休み時間も熱中して取り組む子供が現れる。

①授業のはじまり
②なわとび級表A・Bカード
③二重まわしリレー
④なわとびチャレンジシール
⑤進級表

2.体育の授業でのユースウェア

(1)なわとびの授業までに用意する道具

①なわとび級表A・B(B4の画用紙に印刷して渡す)
②なわとびチャレンジシール(進級したらロープの端に貼り付けていく)
③スーパーとびなわ(縄跳びを忘れた子や、持っている道具がわるくて技ができない子に貸し出す)
④進級表(学級掲示用、名簿をそのまま活用して貼っておく)
※ ①~③は東京教育技術研究所で購入できる

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(2)貸し出し用の「スーパーとびなわ」を正しくセットして用意すること
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 「スーパーとびなわ」の最大の特長は、柄とロープの中身が詰まっていて、きちんとロープが回転することである。
 廉価ななわとびだと、ロープが回転せずに、絡まってしまい、それが原因で引っかかってしまうことがある。
 しかし、「スーパーとびなわ」も最初に正しくセットしないとその効果が出せない。
 次の点に注意する。

①ロープの長さは、両手で柄をもち、ロープの真ん中を踏み、丁度胸の高さになるように調整する。
②調整後、ハトメから5㎝以内で切り取る。柄の中にロープを長く残してしまうとロープが詰まって回りにくくなる。
③ロープを柄の中で結わえない。

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(3)効果的な授業の流れ
①「授業のはじまり」のパーツ・すぐに技の確認をする

 これは、次の「なわとび級表A・B」に取り組む際の刺激を与える効果がある。
 体操の隊形や集合から両手間隔で広げた隊形になっている子供たちに、そのまま次のような感じで指示を出す。

指示1:

前両足10回、できたら座ります。(笛の合図)…(以下同様に)
前かけ足10回、前両足あや5回、前かけ足あや5回、
後ろ両足10回、後ろかけ足5回、…二重跳び2回。

 内容や回数は、子供たちの実態に応じて変えていく。
 それぞれの指示に、「できたら座りなさい。」と言って、「確認の原則」で評価する。
 しかし、できない子で真面目にいつまでも苦しみながらやっている子がいる。
 ここで嫌いにしていけない。その子たちを救う一言が必要である、

 だいたいでいいんですよ。

 技は、いずれできるようになるし、最初から嫌いにしては元も子もない。
 子供たちを包み込むような優しさが必要である

②「なわとび級表A・B」にしたがって練習
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 東京教育技術研究所で、「スーパーとびなわ」を購入すると付いてくる「なわとび級表A・B」をB4の画用紙に印刷して渡すと実践できる。
 この時、以下のユースウェアで進めていく。

ア、子供たち同士で2人1組か3人1組で組ませて、子供たち同士でチェックをさせる。
イ、1人が跳んでいる間、組んでいる別の子が見てチェックする。
ウ、技ができたら、子供が自分で赤鉛筆で、回数分塗る。
エ、横軸で、級が合格していたら、「なわとびチャレンジシール」を自分の跳び縄の柄のすぐ近くのロープから子供が自分で貼っていく。
オ、家で取り組ませると、やりすぎて足を痛めるので、宿題にはしない。

 大事なことは、教師がいちいちチェックして、チャレンジシールを貼ったり、赤鉛筆で塗ったりしてはいけない。
 我流で、私がいちいちチェックして取り組んだことがあったが、子供たちは、その煩わしさからまったく挑戦しなくなってしまった。
 子供が自分で赤鉛筆で塗り、自分でシールを貼るということがいかに大切かということを学んだエピソードであった。
 また、「なわとび級表」を進める際、「前りょう足」で、例えば54回跳んだら、一気に50回のところまで一気に塗っていいことを最初に伝えておく。
 そうしないと、10回跳んでは塗り、また最初から20回跳んでは塗り…ということを繰り返してしまい、段々嫌気がさしてしまう。
 また、子供たちの熱中具合によっては、2人1組よりは3人1組の方がよくなってくる場合がある。2人1組だとやりすぎて足を痛めるケースが生じることがあるためである。子供たちの実態をよく見て、担任が判断をするとよい。

③なわとびチャレンジシール
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 「なわとびチャレンジシール」のユースウェアについては、東京教育技術研究所で購入すると説明書が付いてくる。
 「なわとび級表」で、級が1つ上がる度に、なわとびの柄のすぐ近くのロープの部分に、ロープに合わせてくるんと丸めて貼っていく。
 この時、ロープにシールを貼るのは、子供自身にさせる。
 なわとび級表A・Bと同様に、教師が管理した途端、子供たちは挑戦を止めてしまう。
 しかし、シールの貼り方は最初に指導しておくとよい。
 放っておくと、はみ出したまま貼ってしまう子が出てくる。シールがピラピラと出ていると、柄に引っかかって、回すのに邪魔になってしまう。最初に貼って見せて、正しく貼らせるようにしたい。
 また、20~16級まで順に内側に貼っていくと、大分ロープの内側に食い込んでくる。そこで、15~11級までは、反対側に貼っていく。
 さらに、10~6級までは20~16級で貼ったシールの上から貼っていく。
 そうすることで、極端に縄の内側にシールが食い込んでくることを防ぐことができる。
 このような細部にこだわることが極めて大切である。

④二重まわしリレー

 二重まわしリレーは、どのクラスでも実施しても、まだ二重まわしができる子が少ない中実施しても、楽しそうに取り組んでいた。
 次のように実施する。

ア、男女に分かれて各1列で並ばせる。
イ、男女の人数が合わない時は、同じ人数分できるように、一番最後の子から折り返し、2回取り組む子をつくって調整する。
ウ、「用意、スタート」の合図で先頭から、二重まわしをリレーする。
エ、途中で引っかかったり、二重まわしになっていなかったりしたら、次の子にリレーする。
オ、教師が見て、公正に判定する。
カ、1秒でも相手チームより長く残っていたら、そのチームの勝ち。

 2年生への取組では、11月初旬には、二重跳びは1名しかできなかったが、すぐにどんどん跳べるようになってきた。
 これは、なかなか勝てないチームの方に二重跳びブームが起きたためだ。勝ちたいために、一生懸命に練習する子が自然に出てくるのである。
 子供たちの二重跳びの練習に取り組む意欲を高めたのは、「二重まわしリレー」に取り組んだことがきっかけである。

3.もう1つの重要なユースウェア「進級表(クラス掲示)」

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 2の(1)~(3)まで実践しても、確かに、授業中は楽しそうに取り組んでいるが、向山洋一氏が述べるように、「休み時間にまで取り組むほど熱中する」子供が現れるほどではなかった。
 この原因は、これである。
 クラス掲示で、「進級表」を掲示するというユースウェアをただ1つ外していたのである。
 「なわとび級表」で、級に合格したら、クラス名簿を掲示して、赤鉛筆で塗っていく。
 これをしなかった時は、休み時間にまで練習しに行く子は1人も現れなかった。
 しかし、これを取り入れた時には、初めて休み時間にも楽しそうに縄跳びをしている子が現れた。

4.休み時間も熱中して縄跳びに取り組む子供たちが誕生する方法

 休み時間も熱中して縄跳びに取り組む子供たちが誕生させるには、「向山型なわとび指導法」の授業の5つのパーツを1つ残らず取り組むことである。
 「向山型なわとび指導法」のユースウェアは、おいしいどこ取りでは上手くいかない。
 授業のパーツ5つすべてが有機的に絡み合い、初めて1つの指導方法として機能する。
 すべてを原実践通りに実践することが、教材の力を最大限に引き出し、子供たちに力を付けさせるコツである。

【参考文献】

1.東京教育技術研究所ホームページ
2.教え方のプロ・向山洋一全集9『体育授業を知的に』(向山洋一氏・明治図書)
3.教え方のプロ・向山洋一全集26『子供の運動量を確保する向山流体育授業』(向山洋一氏・明治図書)
4.『向山型スキル・体育の授業パーツ100選』(谷和樹氏編集代表・明治図書)
5.『“二重跳び連続3回”新ドリル』(藤澤芳昭氏著・明治図書)
6.『子どもが熱中する体育の授業』(伴一孝氏著・明治図書)
7.『入門期の授業をどう変えるか』(甲本卓司氏著・明治図書)


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