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TOSSランドNo: 2700050 更新:2012年12月12日

子供の成長や進歩が分かる通知表


1.通知表の目的

 通知表は、学校における子供の学習、行動、生活、健康などの状況を学校から家庭に知らせるためのものである。
 指導要録とは異なり、学校で発行しなければならないものではない。
 しかし、児童の学校生活をできるだけ広い角度から、しかもできるだけ客観的に記述して、家庭に通知していくことは大切である。
 家庭と学校とが協力して、児童の望ましい成長を図っていくための資料としては必要になってくる。
 新しい学力観に基づいた通知表の改善は、どのように行ったらよいのだろうか。
 指導要録の改定に伴い、通知表に関わる内容も改善されていかなければならない。

2.評定の内容を改善する

 大きく改善した第一は、評定の内容である。今までは全学年とも5段階評定であった。
 そのために低学年と中・高学年の通知表を別にした。
 指導要録の改定によって、低学年には今までのような評定がなくなった。そこで通知表でも削除することにした。
 評定削除の変わりに、指導要録に示されている観点別評価にした。
 1~2年の通知表は、観点別学習状況の評価だけにし、達成状況を評価していく。
 低学年の教科の評定がなくなったのは、体験を重視することと基礎・基本の徹底という考え方があるからである。
 生活科の場合、体験活動が多くなされてくる。これを今までの教科のように評定することは難しい。
 個々の子供に即して観点別に評価していくほうが良いと思われる。
 生活科の目標に照らして評価していくのである。当然、低学年の通知表は大きく変えなければならない。
 3~6年の通知表は、今までのような5段階の評定はなくなり、3段階にした。

 A 学習内容が十分定着している。
 B 学習内容が定着している。
 C 学習内容の定着に不十分なところがある。

 以上の基準に基づいて評定するようにした。
 3段階にした時の問題点は、今までのような割合がなくなることである。
 達成度に応じて評定するわけであるが、その基準をどのように考えるかが問題となる。
 今までは校内基準が設けられ絶対評価を加味した相対評価で評定されていた。
 例えばA、B、Cの3段階であればAを20%、Bを70%、Cを10%、などという校内基準が設けられ、各学級のバランスをとっていたので比較的評定しやすかった。
 今回の指導要録の改定では、絶対評価が強調されている。基準に達成すれば何人でもAがつけられる。
 通知表でも当然その考え方が適用されてくる。学校、学年での共通理解が必要である。

3.観点別評価の内容を改善する

 低学年では評定はなくなったので、観点別評価だけになった。
 観点別評価の内容をどのようにするかという問題がある。
 新しい学力観では、関心・意欲・態度、思考・判断、技能、知識・理解という順に表現されている。
 本校でもそれにならい、記述することにし、内容も指導要録に準じて表現していった。
 評価は、「よくできる」「できる」「もうすこし」という内容で表した。
 高学年は評定とともに、観点別評価を関心・意欲・態度、思考・判断、技能、知識・理解の順で行うことにした。
 観点の評価は、

  ○ よく頑張った
  △ もう少し努力というようにした。

 評定を行うと同時に、観点別評価も行っていくのである。
 観点別評価を行うことによって、学習の達成度が分かる。単にできる、できないのではなく、教科のどこがいいのか、悪いのかが明確に理解できるようにする。
 子供はそれを手がかりにして、次学期の目標を立ててける。
 通知表は子供の自己学習能力を高めていける内容が望ましい。

3.所見の内容を改善する

 所見には学習所見と行動所見とがある。本校では、それらを合わせて総合所見として一緒に書くことにした。
 問題になるのは、所見の内容である。今までのような長所と短所を一緒に書くのではなく、本人の良いところを中心に書いていくようにした。
 書くポイントは、次の三点を示した。

 1.子供の良さや長所を認める。
 2.子供の努力の跡を認める。
 3.子供の成長や進歩を認める。

 新しい学力観で強調されているのは、子供の関心・意欲を育てながら技能や知識・理解力を習得させていくことである。
 通知表も同じである。子供の関心・意欲を育てる内容や表現にしていくことが必要である。
 せっかくもらったのに、意欲を低下させ、やる気を失わせたのでは意味がない。
 子供をやる気にさせる所見の第一は、子供の良さや長所を認めることである。
 習字の作品を評価する時に、欠点をズバリと指摘したのでは意欲はなくなる。
 作品の中で、良いところを強調して認めるのである。認められれば、子供はさらに良い字を書こうとする。

  ○ はねやはらいが、正確に書けました。
  ○ 文字に勢いがあり、力強く書けました。
  ○ 形がよく、整った文字を書くことができました。

 所見を読んだ保護者や子供は、習字の書き方の方向が理解できる。
 はねやはらい、文字の勢い、文字の形に意識して書くようになる。認められれば、一層意欲を持って次の学期も頑張るであろう。

 第二には、子供の努力の跡を認めることである。
 一生懸命努力をしているにもかかわらず成績の伸びない子供がいる。
 成績の結果をストレートに記述しても子供の関心・意欲は高まらない。保護者も同じである。
 人間が変わるのは、自分が受け入れられた時である。結果が悪いのは、本人も十分に承知している。
 その時、結果だけではなく、努力の様子や跡を認める所見であれば、「この次がんばろう」という気持ちになる。
 4年生は社会科でモノレールの学習を行った。テストの結果は悪かったが、見学にいく態度、モノレール会社に行ってのインタビューは、積極的で質問の内容も優れていた。
 そういう子供に対して、知識・理解を中心にした観点で記述するのでなく、関心・意欲・態度、表現力からの面からも評価して、努力の跡を書くようにしていくのである。

  ○ モノレールの学習では進んでインタビューし、積極的に学習に取り組みました。
  ○ 友達と協力して、モノレールについての発表資料を根気よく作成しました。

 第三には、子供の成長や進歩を認めることである。
 教師はどんなに小さな成長や進歩も見逃してはならない。教師にとっては小さくても、子供にとっては大きな出来事なのである。
 「先生は自分を見ていてくれる」という思いが教師への信頼感を作っていく。そして、この次も頑張ろうという気持ちにさせていくのである
 子供がどんな面で成長し進歩したのかを保護者は知りたいのである。事実を知ることによって、子供理解につながっていく。
 もらって良かったという通知表にしていくことが大切である。


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