TOSSランド

コンテンツ登録数
(2019/04/26 現在)

21599
TOSS子どもランド TOSSオリジナル教材 TOSS動画ランド TOSSメディア TOSS-SNS TOSS公式(オフィシャル)サイト
TOSS子どもランド
TOSSランドアーカイブ
TOSSランドNo: 1117189 更新:2013年11月27日

たけのこ読み10のバリエーション


1 たけのこ読みの基本線

たけのこ読みの良さは【①選んで読むこと ②好きなところが読めること】である。しかし,なんの制限も加えないで行うと,ずっと立って読んでいる子がいたり緊張感もなくだらだらと読んでしまったりするという事態に陥りがちである。楽しく読むことはいいが,「知的な楽しさ」がほしい。
そこで以下をたけのこ読みの基本線とした。

・読む場面を限定する(例 第一の場面だけ,見開き2ページだけなど)。
・読む場面の長さに合わせて読む回数を限定する(ただし,全文を読む場合などはその限りでない)。
・連続では読まない。 

2 たけのこ読み10のバリエーションとその系統

たけのこ読みを指名なし音読へとスムーズにつなげるための10のバリエーションとその系統を示す。

 1 教師参加型たけのこ読み
   教師も,好きなところを子どもと同じように読む。
 2 通常たけのこ読み
   基本線を守って行う一般的なたけのこ読み。
 3 速読たけのこ
   基本線を守りつつ,速読でたけのこ読みを行う。
 4 逆たけのこ読み
   全員起立の状態から始め,指定回数を読んだら座る。
 5 一文2回たけのこ読み
   一文を2回繰り返して読む。読む人は変わる。
 6 ペアたけのこ読み
   お隣と同じところを一緒に読む。
 7 連続たけのこ読み
   基本線を外し,必ず連続で二文を読む。
 8 不得意たけのこ読み
   あまり読んでいない一文や苦手な一文に絞って読む。
 9 男女たけのこ読み
   立ったときに少ない方が読む。譲り合いを身につける。
10 一人限定たけのこ読み
   クラスを半分にわけ片方はいわゆる指名なし音読。片方は数秒空いたり読む人が立っていなかったりしたらすかさず読む。

系統としては1から始まり10へと向かう。徐々に指名なし音読の形へと近づけていく。
指名なし音読のポイントは【1人で読む】【譲り合って読む】【読んだ回数が少ない人優先】である。しかし,いきなり指名なし音読を行うと,必ずと言っていいほど途中で止まったり気の利いた子が何回も何回も読んだりするという事態が生じる。この系統はそういった事態を解消する一つの方法になると考える。

3 系統の分析と方法・利点・反省点

 (1)系統の分析

1から10までのたけのこ読みは大きく3つに分けることができる。

__________2013-11-24_19.33.08

基礎習得段階では「基本線の習得」を第一の目的とする。
1は教師も子どもたちと同様に読みに参加する。それによってたけのこ読みの方法と範読を示す。2はたけのこ読みを全て子どもたちに任せる。3はたけのこ読み以前の音読でおこなっている速読とたけのこ読みを結びつけ,変化をつける。4は,回数を限定すると陥りがちな「読みの偏り」を解消する方法である。

習熟段階は「苦手な文を無くす」ことを第一の目的とする。
5は最初に読む子が範読的役割を果たす。6はお隣と同じ文をそろえて読むことで負荷をかける。7は得意な文や好きな文を読んだ後にもう一文を必ず読まなければならないことで負荷をかける。8はその名の通り不得意な文を率先して読ませることで負荷をかける。

発展段階は「指名なし音読へとつなげる」ことを第一の目的とする。
9は指名なし音読のポイントである「譲り合い」を身につけさせる。10は指名なし音読への最終段階的は詰めの読みである。

 (2)読みの説明と利点・反省点

1 教師参加型たけのこ読み
【説明】

ア 基本線の説明をする。
  「たけのこ読みという方法で音読します。好きな一文を立って読みます。自分が読みたいと思う一文の前の一文がきたら立って待っています。読んだら座ります。」
  「○ページから○ページまでを読みます。読める回数は,1人○回までとします。ただし連続で読んではいけません。」

イ 音読を開始し,教師も子どもたちと同様にたけのこ読みを行う。
【利点など】
・思ってもみなかった教師の音読参加に子どもたちは驚くが,楽しい雰囲気になり教師に負けじと声にハリが出る。
・たけのこ読みの方法を示すことができる。
・教師につられて,読みにあまり自身のない子も思わず立ってしまい読むことになる。

2 通常たけのこ読み
【説明】

ア たけのこ読みを始める。
  「たけのこ読み。○ページから○ページまで。○回限定。」
  (最初からであれば題名作者名を,途中からであれば前回の最後の一文を教師が読む)
【利点など】
・指名なし音読の下地を作ることができる。
・子ども自身に選択させるので,読みが苦手な子でも短い文や読み慣れてきた文を選んで読むことができる。

3 速読たけのこ
【説明】

ア 速読たけのこと宣言して始める。
  「速読たけのこ。○ページから○ページまで。○回限定。」
【利点など】
・通常のたけのこ読みに慣れてきたら行う。しかし,たけのこ読み以前の音読で速読をしっかりと指導しておく必要がある。
・変化をつけるという点でマンネリ化を解消できる。

【実践からの反省点】
・速読がしっかりとできていない時点でおこなったので,声量が貧弱になってしまった。
・一文前で立って待つタイミングがとりづらい。短い文の後であるとなおさら。この場合,二文連続にしてもいいかもしれない。

4 逆たけのこ読み
【説明】

ア 逆たけのこ読みの説明をする。
  「逆たけのこ読みをします。○ページから○ページまで。○回限定。読みたいところを○回読んだら座ります。全員起立。」
【利点など】
・今までと逆になるのでマンネリ化の解消になる。
・逆たけのこ読みを始めると,最初のうちは前半に読みが集中しがちである。それは「立っていることに不安を感じる」からである 。しかし「もっとバランスよく。」「最後まで声の大きさが同じになるように。」などと指示をしながら練習することによって徐々にま わりを気にしながら読めるようになってくる。つまり,指名なし音読に必要な「譲り合う」ための気配りを身につけることができる。

【実践からの反省点】
・うまくできるようになるまでにある程度時間がかかる。

5 一文2回たけのこ読み
【説明】

ア 一文2回たけのこ読みの説明をする。
  「一文2回たけのこ読みをします。一文を読み終えたら次の人はもう一度同じ文を読みます。1回目に読むか2回目に読むかは自由です。」

イ 「○ページから○ページまで。○回限定(回数は倍にする)。
【利点など】
・一文を2回読むことで読みの習熟度を高めることができる。
・1回目が範読的な役割を果たすので,2回目に読む子は安心して読める。
・音読が苦手な子も2回目に的を絞って読める。

【実践からの反省点】
・2倍の量を読むことになるので,時間も2倍かかる。
・音読の範囲を長くするとだれる。

6 ペアたけのこ読み
【説明】

ア ペアたけのこ読みの説明をする。
  「ペアたけのこ読みをします。同じ文をお隣と一緒に読みます。どこを読むのか相談しなさい。」

イ 「○ページから○ページまで。○回限定。(限定回数は少し増やす)
【利点など】
・お隣と合わせて読まなければならないので気配りが必要になる。
・自分が読みたいところばかりを読めなくなり,様々な文を読むことになる。
・2人が同時に立ち上がって同時に読み始めるので,ダイナミックで迫力あるたけのこ読みになる。

【実践からの反省点】
・相談する時間がある程度必要(30秒程度)。これを無くすために「お隣が立ったら必ず一緒に読まなければならない」というようにしてもいいかもしれない。
・読む人数が半分になるので,読む回数は少し増やした方がいい。

7 連続たけのこ読み
【説明】

ア 連続たけのこ読みの説明をする。
  「連続たけのこ読みをします。立って一文を読んだら必ず次の一文も読まなければ行けません。」

イ 「○ページから○ページまで。○回限定。」
【利点など】
・読みたいところを選んで読んだつもりが次も読まなければならないので負荷がかかる。
・一文では物足りない子にも倍にして読ませることができる。

【実践からの反省点】
・指定範囲が短すぎると常に読んでいる状態になってしまう。ある程度範囲を広げる必要がある。

8 不得意たけのこ読み
【説明】

ア 不得意たけのこ読みの説明をする。
  「不得意たけのこ読みをします。自分が苦手な一文やあまり読んでいない一文を進んで読みます。」

イ 「○ページから○ページまで。○回限定。(限定回数は少し増やす)
【利点など】
・あまり読んでいない文に目をつけて読むことができる。

【実践からの反省点】
・限定回数を少なめに設定しておこなったので,途中で音読が途切れてしまった。「不得意な文」「あまり読んでいない文」はここまでくるとほとんど無くなっていると予想される。よって回数は多めに設定した方がいい。

9 男女たけのこ読み
【説明】

ア 男女たけのこ読みの説明をする。
  「男女たけのこ読みをします。立って待っているとき,男女の人数を比べて少ない方が読みます。多い方は座って譲ります。」

イ 「○ページから○ページまで。○回限定。」
【利点など】
・指名なし音読のポイントである「譲り合い」を体験させることができる。

【実践からの反省点】
・どちらが多いかを判断するのに時間がかかってしまうことがあった。
・男女ではなく「列ごと」「班ごと」など,もっと細分化しておこなってもいいかもしれない。

10 1人限定たけのこ読み
【説明】

ア 1人限定たけのこ読みの説明をする。
  「1人限定たけのこ読みをします。みんなをA,Bの2つのグループに分けます。」

  「Aグループはたけのこ読みを行います。しかし,一文を読めるのは1人だけです。たくさん立ってしまったら譲り合いなさい。」

  「Bグループは,Aグループの人たちが止まってしまったりもたもたしていて○秒時間が経ってしまったりしたらすかさず全員で読んでしまいなさい。」

  「AグループはBグループにどれだけ読まれないでいられるかな。」

イ 「○ページから○ページまで。」(このとき必ず1人が一文を読める長さに設定する)
【利点など】
・ゲーム的な要素が含まれるので子どもたちは燃える。
・Aグループは指名なし音読となる。いきなり全員で行うとお客さん的な子ができてしまいがちだが,2つに分けて行うのでそういった子ができにくい。
・Bグループの子どもたちも読みたいので,Aグループを厳しく見る。

【実践からの反省点】
・ポイントはやはり「譲り合い」である。「譲り合い」が「お見合い」にならないようにする指導をここまでに身につけさせる必要がある。
・Bグループの中には,読みたいばかりにAグループの子が読み始めたにもかかわらず読んでしまう子がいた。ルールをしっかりと伝えなければならない。
・介入されてしまった音読回数を数えて勝敗などを決めるとさらに盛り上がると思われる。


0回すごい!ボタンが押されました

コメント

※コメントを書き込むためには、ログインをお願いします。
New TOSSランド