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TOSSランドNo: 4846777 更新:2013年11月27日

子どもたちが進んで活動する当番・係のシステム


始業式から3日間で学級を組織する。2つの大きな柱は,「当番活動」と「係活動」である。

窓を開けたり閉めたりする仕事,窓当番だろうか?窓係だろうか?

生き物を飼ったり,その様子を紹介したりする仕事,生き物当番だろうか?生き物係だろうか?

1 当番活動とは?

当番活動とは,「毎日同じ手順で繰り返される学級全体に奉仕する活動」である。

だから,窓を開けたり閉めたりするのは窓当番の仕事である。

○ 当番活動の例(31人の場合)
 ・ 窓 (1人 教室や廊下の窓を開けたりしめたりする。)
 ・ 花 (1人 花瓶に生けてある花の世話をする。)
 ・ 書き取り帳 (2人 みんなが書き取り帳を出したかどうか記録を取る。)
 ・ 本読みカード (2人 みんなが本読みカードを出したかどうか記録を取る。)
 ・ 黒板 (2人 板書してあることを消したり,明日の予定を書いたりする。)
 ・ 連絡 (2人 専科の先生を呼びに行ったり,予定を聞いてきたりする。)
 ・ カーテン (1人 黒板の両端のカーテンを給食のときに開け閉めする。)
 ・ 配ぜん台 (2人 配ぜん台を準備したり,片付けたりする。)
 ・ 牛乳ばけつ (1人 牛乳を水洗いするばけつに水を入れたり,片付けたりする。)
 ・ ふきん (1人 配ぜん台をふくふきんを給食室まで取りに行く。)
 ・ マナー (1人 マナーよく待つようにみんなに呼び掛けたり,給食を取りに行く順番を告げたりする。)
 ・ パン・ごはん (2人 パン・ごはんを運んだり,配ったりする。)
 ・ おかず (4人 おかずやデザートを運んだり,配ったりする。)
 ・ 食器 (2人 食器を運ぶ。)
 ・ おぼん (2人 おぼんを運ぶ。)
 ・ 牛乳 (2人 牛乳を運ぶ。)
 ・ しるふき (1人 給食列車の最後についていき,運搬途中にこぼれた汁をふく。)
 ・ 美化 (2人 給食後の教室内のごみを片付ける。)  

※ 私のクラスでは,給食の仕事も,窓当番や花当番と一緒にローテーションさせている。

2 当番活動を機能させるシステム

① 一人一役

○  全員が一人一役で当番の仕事を分担する。だれが何の仕事をするのか明確になっていれば子どもたちは当番活動に取り組みやすくなる。
  全員の分担がひと目で分かるように,エクセルで下のような円グラフの当番表を作り,一週間ごとに一人分ずつ回転させて当番を替えている。この当番表は,谷和樹先生の実践の追試である。

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② チェック機能

○ 右のように,ネームプレートをひっくり返したり動かしたりすることがよく行われている。しかし,子どもたちが動かすのを忘れたり,担任が点検を忘れたりして,チェックがあいまいになることが多い。
○ そこで,私は仕事がすんだら担任に報告させている。
「先生,花瓶の水替えが終わりました。」
「ありがとう。花が喜んでいるね。」
 周りの子どもに聞こえるように大きな声でほめる。これがまだ仕事をしていない子どもへの暗黙の催促にもなる。

○ チェックに落ちがないように,全体の場でも確認している。
 放課後のさようならの前に,次のように言う。
「今日,当番の仕事をした人は立ちましょう。ありがとう。座っている人は仕事をして先生に報告してから帰りましょう。」
 これで,子どもたちは全員,当番の仕事を完了して下校する。

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3 係活動とは?

係活動とは,「子どもたちの創意・工夫が生かされ,しかもクラス全体の文化を高める活動」である。

だから,生き物を飼ったり,その様子を紹介したりするのは,生き物係の仕事である。
○ 係活動の例
  係では,子どもたちがやりたいことをするため,当番のように人数や仕事の制限はない。生き物係が3つできたり,新聞係が5つできたりして,互いに助け合ったり競い合ったりする。
 ・ 生き物
 ・ 新聞
 ・ 四こま漫画
 ・ 絵本
 ・ クイズ
 ・ 紙芝居
 ・ レクリエーション
 ・ 漫才

4 係活動を盛り上げるシステム

① 場所の確保

○ 普通教室…一番よく使う場所である。使う道具が近くにあって便利。

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○ 特別教室…空いていれば,のびのびと活動できる。道具を運ばなくてはならないのが少々面倒。

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○ 係活動の成果を掲示するコーナー…あらかじめ作っておけば,子どもたちが作った物をすぐ掲示できるし,みんなに見てもらえるということで子どもたちの意欲も高まる。

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② 物の確保

○ カラーペン,新聞紙,画用紙,FAX原紙,紙類を入れておくケースなどを分かりやすい場所に確保しておくと,子どもたちは意欲的に活動する。

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③ 時間の確保

○ ふだんの活動には「中休み・昼休み・放課後・学活の時間」を充てているが,十分ではない。特に,これからのことを話し合う時間が足りない。

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○ そこで,いつもは生活班で給食を食べているが,週に一度係ごとで集まり,食べながら計画について話し合うようにしている。

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④ チェック機能

○ 下校前や学活の時間に発表したり活動したりする場を設け,活動したことが認められた場合に係のメンバー表にシールをはることにしている。このシールが,チェックになっている。

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⑤ 名前の工夫

○ 「生き物係」を「水族館係」にしたり,「漫才係」を「ミスターラッキーズ(子どもが考えたグループ名)」にしたりする。このように,ネーミングを工夫させるだけで係活動が活発になる。
○ 「新聞係」を「新聞会社」にしたり,「「クイズ係」を「クイズ会社」にしたりする。名前を会社にするだけでなく,新聞会社は,好みに合わせて取材をする子どもと新聞を書く子どもが分業で新聞作成に当たる。クイズ会社も,クイズのネタ集めをする子どもと,クイズをみんなの前でおもしろおかしく問いかける子どもが協力してクイズ大会を運営する。会社制度にすることによって,個性が違う子どもたちが同じ会社に所属して活躍できる。

⑥ 人数を制限しない

○ 係の人数制限をしないので,友達に合わせることなく,自分一人でやりたいことができる。もちろん,何人かで1つの係を作ることもできる。「仲間になってくれる人がいなかったので,自分のやりたい係になれなかった。」「じゃんけんに負けてこの係になってしまった。」ということを防ぐことができる。ただし,あまり大所帯になると責任の所在があいまいになり係活動が盛り上がらないので,4人程度のグループに分かれるように助言する。

⑦ 仕事をしない会社は倒産する場合がある

○ 目に見えた成果を出さないと倒産させられてしまうという危機感が,活動を盛り上げる。係活動をチェックするとき,2週間くらい活動が停滞してる会社に「まずいね。そろそろ倒産かな…。」と担任がプレッシャーをかけると,ほとんどの会社は活動を再開する。

 以上のように,当番活動と係活動の違いを意識させてそれぞれの活動に取り組ませれば,きっと始業式から3日間で学級を組織できる。
 なお,低学年のうちは当番活動と係活動が混在することが多いし,それが自然である。しかし,高学年になるにつれてきちんと分離させ,それぞれの活動に確実に,またはダイナミックに取り組ませたい。

(参考)
「学級経営の急所」 向山洋一著 明治図書
「教え方のプロ・向山洋一全集4」 明治図書
「学級を組織する法則」 向山洋一著 明治図書
「向山の演習問題 学級経営編」 向山洋一著 明治図書
「いつでも大人気『係り活動』=小事典」 向山洋一編 明治図書
「どうすればいいの?学級経営の悩みQA事典」 甲本卓司編 明治図書
「指導力アップ講座1」 小田哲也著 明治図書
「谷和樹著作集No.2」 明治図書


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