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TOSSランドNo: 1313558 更新:2013年11月27日

やまなし「視点」の授業(第2時)


説明1:

「幻灯」を写すためにはスクリーンが必要です。この二枚の幻灯はどこかのスクリーンに写っているのです。

発問1:

では、二枚の幻灯が写っているスクリーンの位置はどこですか。絵に描いて表しなさい。

次のような絵がでた。
     A.話者の頭の中・心の中

     B.話者が持っている・写している

     C.川の底

指示1:

では、その理由・根拠をノートに書きなさい。

指示2:

では、意見の発表をします。机をコの字型にしなさい。どなたからでもどうぞ。

<A.話者の頭の中・心の中>

・「やまなし」は物語なので空想。

・カニがしゃべっていることなどは写真にできない。話者が頭の中で想像している。

・カニは現実にはしゃべらない。話者が空想している。「空想」とは「現実とはかけ離れていて、実行(存在)することができない」という意味。

・「クラムボン」や「イサド」は、宮沢賢治が自分が想像したもの。現実にいる生き物ではない。

「想像」というのは、「自分の頭の中で思ったこと・自分の考え」「そこにないものや、知らないことを心の中に思うこと」という意味。

・「五月」から「十二月」にいきなりタイムスリップをしている。現実にはどう考えても無理。非現実。

話者の頭の中ではタイムスリップも可能になる。

<B.話者が持っている・写している>

・幻灯が写っているということは、どこかにそれが写っているということ。見せるということは、話者がその幻灯を持っている。

・頭の中にあると、幻灯は見せられない。

指示3:

では、「今日の授業で考えたこと」をノートに書きなさい。

以上で、授業は終了するが、必要ならば授業のまとめに次のことを行う。

以下のことは、「大森修が斬るin会津」で、大森修氏と槇田健氏より教えていただいたことである。

説明2:

「スクリーンの位置はどこか。」をさぐるためには、押さえておかないといけないことがあります。

説明3:

まず、「幻灯」です。「幻灯」をそのまま「スライド」とすると「やまなし」の世界はわかりません。

発問2:

「幻灯」の「幻」とはどういう意味ですか。

     ・まぼろし

説明4:

そうです。まぼろしです。二枚の幻灯は、現実のものではありません。まぼろしなのです。

発問3:

次。4ぺ-じ3行目「小さな谷川の底を写した、二枚の青い幻灯です。」とあります。
この文の述語は「二枚の青い幻灯です。」です。では、主語は何ですか。

     ・ない

説明5:

そう、ないのです。何が「二枚の青い幻灯」なのか。先生は「私の心は」だと考えます。

     ・(私の心は)小さな谷川を写した、二枚の青い幻灯です。

指示4:

次です。最後の文に「私の幻灯」とあります。「私の幻灯」の「の」が解釈できないとできません。
「の」を広辞苑で調べなさい。

     たくさん出たので、次のようにまとめた。

     ①所有・所属 「私の持っている幻灯」

     ②関係     「私に関しての幻灯」「私に関係する幻灯」

     ③性質     「私という性質の幻灯」

     ④内容     「私という幻灯」

     ⑤同格     「私自身である幻灯」

     ⑥主語を表す 「私が幻灯」

指示5:

このうちのどれと考えるかで、「やまなし」に対する解釈が変わってきます。
今の段階でどれだと考えますか。これだと思うものに○をつけなさい。

指示6:

最後です。一番最後の文に「これでおしまいであります。」とあります。「これでおしまいです。」とどうちがいますか。

     ・「おしまいであります。」は断定。強調している。

説明6:

これらのことを考えると、二枚の幻灯は賢治の心の中を表した世界、つまり心象風景だと言えます。
ですから、スクリーンの位置は話者の頭の中・心の中にあるのです。


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