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TOSSランドNo: 2210413 更新:2013年11月01日

道徳「無償の愛」 「かわれるものなら」


発問1:

お父さん,お母さんと仲がよいですか?
お父さん,お母さんとけんかしたことはないですか?
お父さん,お母さんのこといやだなぁと思ったことはないですか?
それは, どんなときですか?

「うるさく文句を言われたとき」などがあがる。

発問2:

(家族の写真を見せて問う)どんな家族に見えますか。

「4人家族」「仲の良い家族」「幸せそうな家族」

説明1:

お父さんとお母さんは,大学1年生の時に出会いました。そして,5年間ふたりで仲良くすごし,お父さんの卒業と同時に結婚しました。2人はとても幸せにくらしたのですが,なかなか赤ちゃんができませんでした。もう赤ちゃんができないかとあきらめそうになることもありました。けれど,結婚して6年7ヶ月。待ちに待った赤ちゃんが,お母さんのおなかにやってきたのです。

説明2:

待ちに待った赤ちゃん。おなかの中にいるのは,双子でした。そのため,お母さんのからだにも無理がかかりました。お母さんは,2回も入院することになりました。
双子を産むということで,お医者さんは,お母さんにたずねました。普通に産むのか,おなかを切って産むのかです。ふつうに産むと,赤ちゃんが大変になります。おなかを切るとお母さんが大変になるのです。どちらも命に関わる大変さです。

発問3:

お母さんは,どちらを選んだと思いますか?

 ほとんどの子が,「おなかを切る方法」という。理由は,待ちに待ったあかちゃんが大変な思いをするのはいやだから。自分の子どもが大切だからということをあげる。

説明3:

お母さんは,迷わずおなかを切る方法を選びました。赤ちゃんに何かあっては大変。今ならかわってあげられると考えたからです。

説明4:

お母さんの決断で,無事に双子の赤ちゃんが生まれました。男の子は,将君と。女の子は,優ちゃんと名付けられました。お母さんは,おなかを切った痛みで眠れない夜をすごしました。
退院するときのお母さんです。幸せそうですね。

説明5:

お母さんは,一生懸命2人をかわいがりました。お父さんも,子育てをがんばりおかげで2人は,すくすくと育ちました。ました。水浴び,楽しそうですね。

説明6:

1995年1月,将君と優ちゃんは1才半になりました。お父さんは,知り合いの結婚式に行くことになりました。そこで,お母さんと,将君,優ちゃんの3人は,おじいさんの家にお泊まりにでかけることにしました。仲良く里帰りです。(肩車の写真)おじいさんの肩の上にのっている将君です。

説明7:

1995年1月17日,午前5時46分,阪神淡路大震災が起こりました。
マグニチュード7.2 震度7を記録しました。たくさんの家が倒れ,たくさんの家が火事で燃えてしまいました。そしてたくさんの人がケガをしたり亡くなりました。

説明8:

お母さんは,その時のことを次のように書いています。
突然の大きなゆれ、熟睡していた私は、多分ゆれてすぐには、目を覚まさなかったような気がします。本当に大きく、床をぐるぐる回すようなゆれになって、はじめて気が付いたのです。私は、「何?これ?地震?」と大きな声で叫びました。横のほうで寝ていた母が、「そうや」と叫びました。その時、将くんの 『うー』 という、苦しそうな声を聞きました。その瞬間に、私は体を起こし、横にいるはずの将くんに手を伸ばしました。「?????」横にあったのは、木の壁・・・その木の壁が、将くんの上に倒れたタンスだということにすぐ気が付きました。「将くんがタンスの下敷きになっている」と叫びました。その瞬間の気持ちは、言葉で言い表すができません。そして、家がつぶれていることにはじめて気が付きました。
 おじいさんの家は,2階の部分がつぶれてしまっていたのです。

説明9:

お母さんは,おばあさんといっしょに,必死にタンスを動かそうとします。が,屋根の重さがかかっていてびくともしません。しばらくして,お母さんと優ちゃんたちが助け出されました。けれども,将君を助け出すことは簡単にできませんでした。これは,将君達がいた部屋です。

説明10:

将君の救出が行われているとき,お母さんの心は,もう死んでしまっているんじゃないかという気持ちと,まだ生きているかもしれないという気持ちの間で揺れました。

発問4:

子どもが,家の下敷きになって死んでいるかもしれない。その時,お母さんは,おじいさんにあることをたのみました。お母さんがおじいさんにたのんだことは,どんなことでしょうか?

「早く将君を助け出して欲しい。」という意見が大半。

説明11:

お母さんがたのんだことは,2つでした。ひとつめは,「この土地を売らないで欲しい」ということ。将君の死を考えたお母さんは,将君が亡くなった場所が,他の人の土地になってほしくなかったのです。もうひとつは,「将君を冷凍保存して欲しい」ということ。今は無理でも,医学が発達したときに,生き返らせてもらおうと本気で考えたのです。

説明12:

その後,何とか将君は助け出されます。けれども,お母さんは,ぱっと見てもう死んでいるとわかったそうです。身体がかたまりはじめ,紫色のアザが身体に浮いていたそうです。しかし,それでも,将君を病院へ行きました。お母さんたちは,病院の先生の指導をうけ長い間心臓マッサージを行いました。お医者さんが何度かのぞきに来て「これ以上続けてもダメだから」と言いましたが,お母さん達はやめませんでした。
 しかし,「心臓は動きません。動いても植物人間になるだけです。」の言葉で,心臓マッサージをやめたのでした。
右手の甲にお医者さんが「8時50分」と書きました。将君の死が宣告された時刻です。 心臓マッサージをやめたとたん将君の身体は冷たくなっていったそうです。お母さんは書いています。「私の幸せな人生が終わった日です。」と。

発問5:

将君が天国に行った5年後、お母さんは将君のことを多くの人に伝えたいと考えて「将君のホームページ」を作りました。(HPを表示)お母さんは、ホームページに「将くんへ」という手紙を書きました。どんなことを書いたと思いますか。一文で書いてみましょう。

「将君にあいたいよ。」「将君,ごめんね。」「私が,将君の代わりに死ねばよかったのに。」

説明13:

しょうくん、すごくあいたい…。今、どうしていますか? しあわせですか?お友達は、たくさんできましたか?ママは、一番に将君にあやまらなくてはなりません。 将君をおじいちゃんのおうちへ連れて行ってしまったこと。将君が、天国へ旅立つそのときに、そばにいながらも、抱いてあげることも、手をにぎってあげることもなく、苦しい思いをさせているのにひとりぼっちで、天国に行かせてしまったこと。 そして、なによりも、将君の、生きるはずだった人生をいきさせてあげれなかったこと。こんなに申し訳なく思っているのに、今もこうやっていきているのことを…。ごめんなさい・・・・いまでも、天国に行くのが、将君ではなくて、「ママだったらよかったのにな」って、思っています。かわれるものなら、かわってあげたい。そばにいってあげられなくて本当にごめんなさい。

発問6:

将君のお母さんは,「かわれるものなら,かわってあげたい」と言っています。自分の命より将君の方が大切だというのです。
将君のお母さんは,特別に子ども思いなのでしょうか? みんなのお母さんやお父さんと違うのでしょうか?

「同じ」というつぶやきがあちこちで聞こえた。 子たちも知っているのだ。自分の家の人が,どれだけ自分のことを大事に思っているのかと言うことを。

発問7:

家の人に,大切にされているなと思うのはどんなことでしょうか。ノートに書きましょう。

+誕生日を忘れずにおぼえている。+小さな事でもできるとすごくほめてくれる。+私のために,がんばって仕事をしてくれる。+盲腸になったとき,ずっとそばにいてくれた。+でかけるときに気をつけてねと言ってくれる。+困っていることがあったら助けてくれる。+病気にかかったらつきっきりで看病してくれる。+皿を割ってしまったとき,すぐきてくれて一番最初に体に破片がついていたりしないか見てくれた。+頭打って血が出たとき,山にいても救急車みたいなやつをよんでくれた。+悪いことをしたらおこって,いいことをしたらほめてくれる。+1年生の頃,すごい熱を出して病院に行ったら,盲腸炎で夜とかいたくて眠れないときに本を読んでくれたり,歌を歌ったりしてくれた。+私の親は私のことを考えて,私の言ったことがまちがっていたら,「それは,ちがうよ。」と思い考えてくれる。+交通事故にあわないように守ってくれるとき。+気分がわるいとき,ごはんは,何がいいか考えてくれる。+わがままいっても,さいごは分かってくれる。

説明14:

赤ちゃんが風邪を引いて,はな水を出しても,自分でどうすることもできません。そう言うときは,親がすすってやるのです。普通なら汚いと思うようなことでも,自分の子どものためなら,やることができるのです。
自分一人で大きくなったと思い上がってはいけません。どんなにいやだと見える親でもそうしたことをして育ててくれたのです。そして,そのお返しを親は何も期待していません。

指示1:

今日の授業の感想を書きましょう。

<訂正について>

 2005年06月09日(木)たかいちづ様より,以下の内容でご連絡いただきました。

HPで一箇所だけ、訂正があります。お手数ですが、修正をお願いいたします。
「説明 (クリック)1995年1月,将君と優ちゃんは1才半になりました。お父さんは,知り合いの結婚式に行くことになりました。そこで,お母さんと,将君,優ちゃんの3人は,おじいさんの家にお泊まりにでかけることにしました。初めての里帰りです。(肩車の写真)おじいさんの肩の上にのっている将君です。」
の箇所の「初めての里帰り」の部分ですが、初めての里帰りではありませんでしたのでそこだけ、削除していただいてもよろしいですか?

また、使ってくださった写真は、将君の人生最後の写真です。そのこともお伝え頂ければと思います。

 このため,「初めての里帰りです」を「仲良く里帰りです」に修正致しました。 また,説明には特に明記しませんが,おじいさんに肩車してもらっている写真が,将君の人生最後の写真です。授業の中では,タイミング的にそのことを伝えることはできないかと思います。が,感想を書く前あたりで,お話ししていただければと考えております。
<参考サイト及び文献>

・将君のホームページ

お願い HP管理者のたかいちずさまより「もし、今後、授業で使ってくださる先生がいらっしゃったら必ず、ホームページを通じて私たちの方にご連絡を頂くことをお伝えしていただけますでしょうか。」と連絡をいただいております。授業で使われる場合,ご連絡をお願い致します。
・書籍「ゆうへ~生きていてくれてありがとう」(著者「たかい ちづ」出版社名「ディズカヴァー21」)
・親子の絆「無償の愛」の授業 将君のホームページ (TOSS広島コンマサークル 高橋恒久)
・書籍「TOSS道徳『心の教育』15 親子の絆をつくり『無償の愛』の授業(向山洋一 監修 TOSS道徳教育研究会 河田孝文 編)


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