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TOSSランドNo: 1116170 更新:2013年10月13日

向山式200字作文ワーク「原稿用紙の使い方ワーク」を使った授業


 向山洋一氏は作文教育について次のように言う。

つまり、作文教育は二つの柱から成り立ちます。
A 書きたいことをいっぱい書かせる。
B 基本的な技能を身につけさせる。  
         (「教室ツーウェイ」誌 1992.8より)

 AとBの指導はそれぞれバラバラで行うよりも、連動させて指導すべきである。つまり、作文の基本技能を身につけさせた上で書きたいことをたくさん書かせる指導である。
 Bの作文基本技能を身につけさせるために開発されたのが「向山式200字作文ワーク」である。このワークを使って作文の基本技能を教える。さらに、ワークで学んだ作文の基本技能を使わざるを得ないテーマで作文を実作させる。
 このようにすることでAとBの指導が連動し、効果的な作文指導ができるという提案である。

 ここでは「原稿用紙の使い方」の指導である。高学年であるからどこかで1度は指導されているはずである。
 しかし、定着していないことが多いので、この指導は意味を持つ。

 準備:向山式200字作文ワーク「原稿用紙の使い方ワーク」1、2、3、4、5,6を児童分印刷。はやく終った子用に「視写ワーク」か「推敲しようワーク」も児童分印刷しておくとよい。 
  教師用の原稿用紙黒板1台。

1.「向山式200字作文ワーク」で原稿用紙の使い方を学ばせる

 向山式200字作文ワーク(以下、「200字ワーク」と呼ぶ)の「原稿用紙の使い方ワーク」は次のように構成されている。

ワーク1・・・・・書き出しの1マスあけ 
ワーク2・・・・・句読点の位置(句読点も1マス使う。)
ワーク3・・・・・ぶらさがりの句読点
ワーク4・・・・・会話の「 」・ぶらさがりの「 」
ワーク5・・・・・会話の「 」の改行・内心語の「 」
ワーク6・・・・・まとめ

 原稿用紙の使い方のルールは以上の他に「題名の位置」「名前の位置」もある。この指導が必要な場合は「低学年用・原稿用紙の使い方ワーク」も使う。
 向山式200字作文ワークの使い方を参照して授業を行う。
 これだけで1時間は必要である。
 1~5のワークは必ず通過させておく。

2.時々「チェック」を入れる

 原稿用紙の使い方を教えれば、あとはどんなテーマで書こうとも「原稿用紙の使い方」の復習になるわけだが、時にはチェックを入れて確認するとよい。しかもゲーム感覚で行う。
 例えば、次のような授業を行う。

説明1:

 今日は原稿用紙の使い方をチェックします。

 こう言って、400字詰原稿用紙を子どもに配る。

説明2:

 先生が読む作文をよく聞いて原稿用紙の正しい使い方で書きます。

__________2013-09-23_12.22.26

 教師が読み上げるのは下記の例文である。少しずつ区切って読んでいく。 

 まずは、題名を読み上げる。

説明3:

 まずは題名からです。「ポチのさんぽ」

  子ども達が原稿用紙に題名を書く。
 教師は正解を教師用黒板に書きこむ。

指示1:

 「題名」は2~3マス空けて書きます。正しく書けた子は手を挙げなさい。

 できた子をほめ、

指示2:

 題名の横に赤鉛筆で10点と書いておきなさい。まちがえたこ子は赤えんぴつで正しく書きなおしなさい。

と指示する。
 次に、名前である。

指示3:

 次は名前です。自分の名前を原稿用紙の正しい使い方で書きなさい。

 同じく、教師は自分の名前を教師用黒板に書く。

指示4:

 名前は「苗字」と「名前」の間を1マスあけます。また、最後の1マスが空くように書きます。正しく書けた子!

挙手する子を強くほめ、

指示5:

 名前の横に赤鉛筆で10点と書いておきなさい。まちがえたこ子は赤えんぴつで正しく書きなおしなさい。

と指示する。
 さらに、「書き出しの1マス下げ」である。

説明4:

 次は「書き出し」です。「きのう」

 これもまたできていれば10点、まちがえたら正しく書き直しさせる。
 以下、同様にテンポよく進めていく。
 例分の区切り方とその評価ポイントを示しておく。
 長い部分や「漢字」が出てくる部分は黒板に(原稿用紙黒板ではない普通の黒板に)書いてやるとわかりやすい。

「ぼくは近くの河原までポチのさんぽに行きました。(まる)」改行して「ぼくは、(てん)」

 句読点のつけかたを見たのである。1マスに1つの原則である。句読点両方できていれば10点。

「「このボールをとってこい。」と言ってボールを遠くに投げました。」

 ここでのチェックポイントは2つ。1つは「会話文の改行」である。できていれば10点。
 もう1つは、「 。」の位置である。正しければ10点。ここまでで合計60点。

 改行してから、「ポチはボールをくわえると帰っていきました。」

 「ぶらさがりの句点」チェックである。できていれば10点。

 改行してから、「ぼくは心の中で「ポチはりこうな犬だな。」と思いました。」

 内心語の「  」のチェックである。内心語の「  」は改行しない。10点。

 改行して、「急にうれしくなったぼくはポチにむかって、」

 「ぶらさがりの読点」のチェック。10点。合計90点。

 「よくやった。ごほうびにおかしをあげるよ。」と言いました。

 最後のチェックは「ぶらさがりのかぎかっこ」である。できていれば10点。これで合計が100点になる。
 各自、何点できたか確認し、授業を終える。

3.「原稿用紙の正しい使い方」の説明書を書かせる

 また、こんなテーマで作文を書かせるのも有効である。

指示6:

原稿用紙の正しい使い方が1年生でもわかるように説明書を書きましょう。

 原稿用紙の正しい使い方を「原稿用紙」に書かせるのである。


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