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TOSSランドNo: 1150323 更新:2013年10月10日

音読の指導の趣意説明には教師のエピソードを使う


1  教師のエピソードを語る

 英語が大好きで成績もよかった卒業生3人に英語の勉強法をたずねてみました。驚いたことに3人の答えは全く同じでした。3人ともとっても簡単な方法で勉強をしていました。紹介します。
■英語教科書は全文暗記しました。方法は簡単です。先生に言われたように教科書を声に出して読むやり方です。読む。読む。眠たくなれば,イスから立ち上がって読みました。時には部屋の中で歩いて読みました。そうやって教科書を丸暗記して定期テストに臨んでいました。50回も読めば,覚えることができます。少々の理屈は覚えていないとしても,教科書の丸暗記で,8割以上は楽々でした。英語が分からないと思ったことはあまりありません。分かりにくいと思えば,授業ノートをテスト勉強用ノートに写しました。書いてあるとおりに声に出しながら写しました。すると不思議なことに授業中の先生の言葉とかがどんどん思いだされてきました。あとは,声に出して読んだ英語を書きまくるだけです。ノートや広告の裏に英文を書きまくります。問題集をやった記憶はあまりありません。とにかく書きます。教科書の英語の日本語訳を見て,英語に直してみます。間違ったところはちゃんと覚えていないわけですからそこをまた何度も読みます。覚えたつもりでも一日たつとすぐに忘れてしまいます。はじめは「これだけ読んで覚えたはずなのに!」とイライラしたのですが,だんだん「そんなものか」と思い,覚える→忘れる→覚えるの繰り返しを当たり前のように思うようになりました。
■中学入学から卒業まで,「英語が難しい」と思ったことは一度もありません。学校の先生,塾の先生の教え方が上手だったのだのでしょう。ほとんど毎学期「5」でした。どんな勉強をしていたかというと,

①ノート左ページに教科書の英文を写す
②ノートの右のページに日本語訳を書く
③教科書を何度も読む
④教科書を何度も読んで覚える
⑤学校のワークをやる

です。というわけで,特別な事は何もやっていません。
■私は,I go to the school. の主語がSheにかわるとShe goes to the school. になることがわかりませんでした。3人称単数が全くわかりませんでした。英語の時間はちんぷんかんぷん。3年生1学期が終わって英語は「2」。でも,単語テストだけは,がんばって勉強していました。宿題だけは,提出していました。夏休み前の懇談で英語の先生に「1・2年生の教科書でいいから音読しなさい」とアドバイスをもらいました。夏休みに入り,1・2年生の教科書をひたすら読みました。声を出して読みました。ひたすら読んで,8月中旬に入り,2年生の教科書を読んでいるとき,突然わかったのです。SheとかHeとかMaryとかTomのときは,Sがつく。doにSがついたものがdoesなのだと。つまずいたところがわかった私は,2学期の終わりには,「3」,卒業のときには「4」。第1志望の高校にも合格することができました。
(引用:インターネットランドナンバー2310154 授業で使えるエピソード集)

2  「脳科学」も音読学習を勧めている

 記憶には「自由に思いだせる記憶」と「自由に思い出せない記憶」があります。「自由に思い出せる記憶」は過去の経験に関することが多いので経験記憶と呼びます。「自由に思い出せない記憶」は知識に関することが多いので知識記憶と呼びます。そして記憶には「方法記憶」という記憶があります。これは最強の記憶です。例えば,自転車の乗り方,泳ぎ方,スキーのすべり方など,忘れることのない「体で覚える記憶」です。英語学習に関していえば,この「方法記憶」を鍛えるのが音読練習です。
 英語の達人,名人と呼ばれる人は例外なく,自分の使っている英語のテキスト(教科書など)を何百回も読んだといっています。ラジオやテープから流れてくる英文をマネして何度も何度も口にしたといっています。目,耳,口(舌)を使って基本となる英文を無意識に言えるように身につけています。
 最新の脳科学研究では,中学時代はまだ脳が「丸暗記」に適している時期なので,目,耳,口を使えば,中学英語の教科書を丸暗記することも可能だといっています。 中でも「耳」を使うことがもっとも大切です。「耳」の記憶が一番強いからです。英語の歌の歌詞をメロディーなしでただ目で見て覚えるとしたら,大変な時間がかかります。でも,メロディーと合わせて声に出して歌ったりすればわりと楽に覚えることができますし,忘れまえん。それは耳を使っているからです。
 同じ読むでも目と耳をつかう「音読」と,目しか使わない「黙読」とでは効果は全く違います。
 家でも絶対に音読練習することを勧めます。このような手順が考えられます。

1 とにかく英文を何度も声に出して読む
2 慣れてきたら,一文ずつ,顔を上げ英文を見ずに言ってみる(長い文なら途中に区切りを入れる。
3 テープを聞きながら,英文を見てテープの英語を頭の中で言ってみる
4 顔をあげ,英文を見ずに0.5秒遅れくらいで声に出して言ってみる
5 テープと一緒に英文を見ながら声に出して読む
6 読んだ英文を書いてみる
7 最後には英文を見ずに書けるかどうか確かめる

 何度も声に出して読む,誰かに説明してみるなど五感(目,耳,口,指,手など)をフルに活用することの効果については,東京大学の池谷祐二先生が『高校生の勉強法』(東進ブックス)に詳しく紹介しています。(以下,略)

 学校での音読指導の際,このような話を取り入れると生徒の目と声は変わる。音読指導のポイントの一つは趣意説明である。さらに家庭でも音読を学習に取り入れることを強調している。中学英語は忘却との闘いである。


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