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TOSSランドNo: 8003524 更新:2013年10月10日

教科書教材を音楽会用に編曲し、発表した事例


教科書で使われている主旋律は、次の通りである。
【注】実際には鍵盤ハーモニカと木琴がリレーのように繋いで一つの旋律を演奏している。

___

この通りに演奏すると、わずか30秒で終わってしまう。
指導書の伴奏を加えても、5秒程度長くなるだけである。
音楽会でこのまま演奏すると物足りない。
少しでも長くするために繰り返すと、聴衆は飽きてしまう。
そこで、次のようにアレンジした。

① 教科書で省略されている旋律を加える。
② カスタネット合奏のパーツを加える。


「ラ・クンパルシータ」の原曲は、大きく分けて4つの部分から成立している。
第1部が楽譜に示した旋律である。
第2部は教科書では省略されている。
第3部はアドリブや創作など、演奏するバンドにより異なる旋律である。
第4部は第1部の再現である。

教科書で省略されている第2部は、旋律をシンプルにすると4年生でも演奏できるため、
間奏の一部に活用した。


①の間奏にカスタネット合奏を重ね、
さらにカスタネット合奏を単独で演奏する。
これだけでも聴衆には変化したように聞こえる。

0.各パートの旋律を覚える段階では、全員一斉に指導する。

合奏に取り組む際、各パートに分かれるので一斉指導が少なくなる。
一斉指導が少ないと、指導上の取りこぼしが増え、子どもたちは混乱する。
また、パート以外の旋律を理解していないと、子どもたちは自分の範疇しか見えなくなり、合奏にならない。
子どもたちに曲全体を把握させるためにも、全パートの主要な旋律を一斉指導する必要がある。

1.指導計画(全5コマ)

第1時(15分)

範奏CDを聴く。
主旋律を階名唱する。
リコーダー第1パートを練習する。
主旋律の歌唱とリコーダーの合奏をする。

第2時(10分)

鍵盤ハーモニカと木琴で主旋律を演奏する。
木琴の伴奏部分を練習する。

第3時(15分)

リコーダー第2パートを練習する。
低音部を鍵盤楽器で演奏する。
スネアドラムを加えて合奏する。
音楽会の担当パートを決める。

第4時(15分)

付け加えた旋律(指導用コンテンツの練習番号C)を鍵盤ハーモニカで演奏する。
カスタネット合奏を練習する。

第5時(15分)

全曲を通して演奏し、録画する。
録画を確認し、感想を記す。
再度演奏し、録画しておく。

【注】間奏部の楽譜は指導用コンテンツにアップしてあるものをご覧いただきたい。

2.指導案

第1時(15分)

①範奏CDを聴く。

何も言わずに範唱CDを30秒聴かせる。
子どもたちからすぐに
「聴いたことがある」
「知ってる!」
の声が上がる。

説明1:

「ラ・クンパルシータ」といいます。
南アメリカの言葉で「仮装行列」という意味があります。
作曲者ロドリケスは行進曲のつもりで作りましたが
リズムがタンゴというダンスのものでした。
今ではタンゴを踊る時に使われています。

指示1:

聴いている人が踊りたくなるような合奏をしましょう。

説明2:

もう一度CDをかけます。

指示2:

聞こえてくるメロディに合わせて歌いましょう。
ラララやロロロでいいですよ。

CDに合わせ、2回程度歌う。
半数以上の子どもが歌えていたら、それでよしとする。

教科書の楽譜は主旋律が各パートに跨がっているため、どれが主旋律かわかりづらい。
主旋律を理解させる活動である。
この時、教師も子どもと一緒に歌うことが大切である。

②主旋律を階名唱する。

1.
2小節毎に「教師→子ども」の追い歌いで進める。
模倣の難しい箇所はその箇所だけ2回繰り返す。

2.
最後まで歌ったら、今度は4小節単位で追い歌いする。

3.
全曲通して歌う。

4.
子どもたちだけで歌わせる。

5.
難しくて声が減ってしまう箇所があれば、
その箇所だけ追い歌いする。

③リコーダー第1パートを練習する。

指示3:

リコーダーを出します。
出したら先生の真似をします。

子どもたちが準備している間、冒頭の2小節を何度も吹いて聴かせる。
準備の出来た子は教師の指を見たり耳を澄ませたりして旋律に集中する。
全員リコーダーを吹き始め、2回繰り返したら次に進む。

発問1:

ドレミで歌って。

「シ」の繰り返しなので、大抵の子どもは歌える。
しかし、声を出さない子が一人でもいたら、再度繰り返す。
確認作業を怠っているのか、本当に理解していないのかがわからないからである。

1.
リコーダーパートも2小節単位で「範奏を聴く→真似吹き(教師の真似をして吹く)→階名唱」の流れで進める。

2.
最後まで演奏したら、全曲通して2回演奏する。

③主旋律の歌唱とリコーダーの合奏をする。

説明3:

歌とリコーダーで合奏します。

指示4:

(全体を左右二つに分ける。)
こちら側(手で範囲を示しながら)は、歌。
こちら側はリコーダーです。
用意。

CDに合わせて演奏する。

附属のCDには1小節の前奏がついているので合わせやすい。

第2時(10分)

① 鍵盤ハーモニカと木琴で主旋律を演奏する。

指示5:

CDに合わせて歌います。

前時の復習をする。
この時、教師は鍵盤ハーモニカのパートを範奏する。

指示6:

教科書をp.42を開けます。

説明4:

(主旋律のコンテンツを見せながら)
今歌った旋律は、このようになります。
これを主役の旋律、主旋律といいます。
教科書にはこのまま書かれていません。
あちこちに分かれているのです。

指示7:

主旋律、さんはい。
(復唱させる)

C:主旋律。

指示8:

主旋律を演奏している所を全て○で囲みなさい。

説明5:

鍵盤ハーモニカと木琴パートの練習をします。
先に主旋律だけです。
今日は木琴パートも鍵盤ハーモニカを使って練習します。

指示9:

教科書を見ながら歌います。
(全体を3つに分け、手でグループを示しながら)
(集まる場所を示しながら)
鍵盤ハーモニカ1
鍵盤ハーモニカ2
木琴
自分の担当したい楽器に移動します。

大抵は木琴に集中する。
しかし、木琴は台数が限られていることやリコーダーや低音楽器も使うことを伝え、
できるだけ他のパートに移動するよう誘う。

指示10:

2分間練習します。どうぞ。

読譜が難しい学級なら、各グループで一斉指導を行った後で練習させること。

指示11:

合わせます。

全員で2回合奏する。

説明6:

木琴に○をつけていない場所があります。
これは伴奏です。

手拍子でタンゴのリズムを刻む。
(教科書5・6小節目、木琴のリズム)

指示12:

レ・ファ・ファ・ファファ
ファ・ファ・ファ・ファ
(範唱)

追い歌いさせる。

木琴は2和音で演奏しているので、
①上部
②下部
の2回に分けて階名唱する。
その後、鍵盤ハーモニカで2音重ねて範奏する。

指示13:

木琴パートは鍵盤ハーモニカで、
他のパートは手拍子で演奏します。

第5~11小節を2回演奏する。

指示14:

合奏します。

楽器で全曲通して演奏する。

第3時(15分)

① リコーダー第2パートを練習する。

1.
教科書のリコーダーパートを見せ、
2つのパートに分かれていることを確認させる。

2.
5~8小節目までを真似吹き→階名唱→全曲通し
の順で練習させる。

② 低音部を鍵盤楽器で演奏する。

旋律を覚えて演奏するまでの手順もこれまで同様一斉に行う。
楽器も鍵盤ハーモニカで行う。
後で合奏する時にバスオルガンやキーボード等で低音を演奏させる。

③  スネアドラムを加えて合奏する。

1.
教科書p.43に記載されているリズム譜を手拍子で演奏する。

2.
CDに合わせて手拍子を打つ。

3.
特に集中して練習していた子数名(スネアドラムの台数分)に
スネアドラムを演奏させる。

4.
低音楽器は希望者に担当させる。

説明7:

鍵盤ハーモニカ・リコーダー・木琴も分けます。
自分の担当したい所に移動しなさい。

ここで人数的にアンバランスになっても続行する。
あとで調整する場面があるからだ。
木琴に関しては人数制限があるので、子どもの実態に応じて次の手立てを取ると良い。

A.瞬間オーディション:木琴希望者全員にいきなり第1小節を演奏させる。
               「練習時間が取れないから、今日はすぐに演奏できる人を優先させて欲しい」というと子どもは納得する。

B.ジャンケン

いずれにせよ、子どもの演奏したい気持ちを満足させるには、合奏の機会を数回設け、希望者全員が演奏できるよう配慮する必要がある。
               

指示15:

練習時間を2分取ります。
その後合わせます。
練習始め。

練習後、全曲通して合奏する。

説明8:

今度の音楽会では、「ラ・クンパルシータ」を演奏します。
楽器は今日使ったもの以外にピアノとカスタネットを使います。
カスタネットは全員使います。

説明9:

これから、音楽会で担当するパートを決めます。
今日担当したパートと違うものを希望する人は、お昼休みにオーディションを行います。

説明10:

オーディションで通る基準は、次の通りです。

1.先生(指揮者)の指示をしっかり見、聞いていること。
理由は、指示を無視していたら合奏が乱れるからです。

2.練習する時も集中していること。
本番で何が起こるかわかりません。
練習時間を疎かにする人は、本番で緊張し、失敗しやすいからです。

3.途中で間違っても、元のテンポに戻って来られる人。
1箇所失敗してずっと演奏できないと、そのパートだけ音がなくなります。
例え間違ってもへこたれないことが大切です。

オーディションの選考基準を明確にすると、どの子も自分の状態を見極め、無茶を言わなくなる。
ただし、選考基準を伝える時は、最高の笑顔で優しく、柔らかい声で話すこと。
オーディションと言うだけで、子どもはとても緊張するからである。

第4時(15分)

① 付け加えた旋律(指導用コンテンツの練習番号C)を鍵盤ハーモニカで演奏する。

YouTubeなどで「ラ・クンパルシータ」の音源は簡単に入手できる。
これらを使って該当の箇所を聴かせる。

その後、「階名唱→真似吹き→楽譜を用いて練習」の手順で進める。

②カスタネット合奏を練習する。

1.
パート分けは楽器の配置を決めた後、舞台下手から順に1・2・3とする。

2.
始めからパート別に「リズム唱→カスタネット:の順で練習する。

3.
3パート合わせて合奏する。

第5時(15分)

① 全曲通して演奏し、録画する。
② 録画を確認し、感想を記す。

ビデオを視聴した後、「ラ・クンパルシータ」に合わせて踊るビデオを見せる。
すると、子どもたちは楽譜に記載されている強弱記号に気づく。
教科書に書かれた強弱記号はダンスに合っていることに気づいて
強弱をつけることが自然になる。

③ 再度演奏し、録画しておく。

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