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TOSSランドNo: 1215019 更新:2013年10月09日

中学体育 前転で逆転現象を仕掛ける


個別評定で生徒の心をわしづかみにする。

 マットを用意させ、指示を出す。

指示1:

 前転のテストをします。自信のある人から見ます。

 生徒は「何だ、前転ぐらい余裕でできる。」というような顔をした。

 練習をする生徒もいるが得意顔でぐるぐる回っている。

 生徒が私のところにやってきたので、一回ずつ前転をさせた。

 基準は「回転をする時に膝が伸びているかどうか」である。(図1)

 きちんと前転を習っていない生徒は、膝を曲げてボールのように転がる。

 この回り方は回転が速かろうが、遅かろうが全部「C]とする。

 「C]が続出し、生徒の顔つきが変わった。「降参ですか?」と挑発すると「いや!まだ!」とくらいついてきた。

 評定を言うタイミングをどんどん早めた。頭がマットについたところで評定を言ってしまうのである。

 生徒は回転のはじめがポイントであることに気がつきはじめた。

 そのうち、跳び前転をやる生徒が出てきた。「いいところに気がつきました。Bです。」と言った。

 それからは膝を伸ばすことを意識した回り方が見られるようになった。

 そこで、生徒を集めポイントを教えた。

指示2:

 回る時は膝をピンと伸ばしなさい。

 一度生徒の前で回ってみる。「オー!」と声があがった。

 「この前転ができるように練習をします。」といって練習に入る。

ろうそく立ちからの前転

 ろうそく立ちとは首支持倒立のことである。

 腰の後ろに手を当て、両肘と首で体を支える。体をまっすぐに立て、脚を上方にピンと伸ばす。

 この状態から背中、お尻、かかとの順でマットに接地して立ち上がる。(図2)

 足が接地する際、すばやく足を引っ込めない生徒は立つことができない。

 この場合は

指示3:

お尻がマットについたら、かかとでお尻をたたきなさい。

 とアドバイスをする。

 すばやく足が引き込めても足が接地した時に重心が前に出ない生徒は立つことができない。

 そんな生徒には

指示4:

 お尻がマットについたら顔を前に出しなさい。

 とアドバイスをする。

 うまくできない場合は、「顔を前」と声をかけながら起き上がるときに背中を押した。

手押し車で回る

 マットの前に並ばせ、手押し車の姿勢をとらせる。

指示5:

足を持っている人は自分の腰の高さまで持ち上げなさい。この状態から回ります。足を持ってる人は前に押し出してあげなさい。

 回るので精一杯の生徒も出てくる。

 足を引き込めず、回った後にバタンと寝そべってしまう生徒がそうだ。

 そのような生徒は多少膝が曲がるのが早くなってもよいこととする。

 この練習で腰角度が大きくなり、ダイナミックな前転ができるようになる。

リズムをつけて前転

 しゃがんで手をついた状態からリズムをつけて前転をはじめる。

指示6:

 イチ・ニ・サーンで回りなさい。

 「イチ・ニ」はしゃがんでリズムを取り、「サーン」でピョーンと足を伸ばす。(図4)

 掛け声は「マゲ・マゲ・ピーン」の方がわかりやすいが、一度それでやったとき、生徒が笑いこ転げて練習にならなたっかので、「イチ・ニ・サーン」に変更した。

 さらに膝をのばすために次の指示を出す。

指示7:

 つま先で天井をこするつもりで回りなさい。

 これで見栄えはグーンと美しくなる。

まとめの個別評定

 最後にもう一度個別評定をする。

 初めとは見違えるほど、膝が伸びたダイナミックな前転が見られるようになった。

 それでも「A」はなかなか出なかった。

 最後の動きを流してしまっているのだ。

 回り終わったらそのままスタスタと歩いていってしまうのである。

 そんな中、運動が苦手でも真面目に練習した生徒が、回り終わった後に足を揃えてピタッと立った。

 私はその生徒に「A」を出し、大いにほめた。

 逆転現象がおきたのだ。得意顔をしていた生徒が顔色を変えた。


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