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TOSSランドNo: 6485521 更新:2012年12月09日

「表現運動」(自由表現)の導入の仕方


「恥ずかしさ」の克服がカギ ~子どもたちを一気に乗せる「表現運動」(自由表現)の導入の仕方~

表現運動で最も大切なこと、それは、「恥ずかしさ」を乗り越えさせることである。そして、その鍵を握っているのが、最初の導入である。 以下、私が実践してきた中で、低中学年はもちろんのこと、一般に殻を破るのは難しいとされる高学年でも効果があった方法を示す。 この方法の成否はただ一つ、「教師が自分自身の恥ずかしさを乗り越えられるか」にかかっている。明るく、元気よく、楽しそうに進めよう!

準備するもの : タンバリン1個

【0】魔法の玉手箱(「変身」前の準備)
子どもたちを6~8列縦隊(班ごとでもよい・あまり縦に長くならないように)に並ばせ、運動ができるように広がらせる。
物語でも始めるように、何か不思議なことでも起こりそうな期待を抱かせるような語り口で、一言一言話す。

指示1:

今、みんなの目の前には、「魔法の玉手箱」があります。今からみんなは、この箱の中に入ります。この玉手箱の中に入ると、なんと、先生が言うものに変身します。さあ、みんなは、今から風船になりますよ。玉手箱の中に入って・・・。小さくなって・・・。

タンバリンをシャラシャラ鳴らしながら、教師自身も小さくなる。そして、「変身!」と言いながら、タンバリンを「パン!」と打つ。
これで、子どもたちは、「風船」に変身したことになる。

【1】風船(教師の言葉や動きに対応)
(1)教師が、

指示2:

さあ、ふくらませるよ。

と言いながら、息を吹き込む真似をする。
子どもたちは、それに対応して、だんだん大きく丸くなっていく。

(2)教師は風船の口をしばる真似をし、

指示3:

さあ、つくよ。ぽーん。ぽーん。

と言いながら、手のひらで上に突き上げる動作をする。
子どもたちは、それに合わせて、ふわふわと上下に動く。

(3)

指示4:

あ、風が吹いてきた。

と言って、「ひゅうー。ひゅうー。」と風が来る真似をする。
子どもたちは、飛ばされるように、右へ行ったり左へ行ったりする。

(4)

指示5:

あ、風船が下に落ちて転がっています。風で、・・・ころころころ・・。

子どもたちは、床に転がる。

(5)教師は風船の口をほどく真似をし

指示6:

さあ、口をほどきました。手を離すよ。それ!

と言う。
子どもたちは「シュッ!」と言って飛ぶ真似をする。

(6)もう1度ふくらませて、しばらくつく真似をした後、針を取り出す仕草をして、

指示7:

さあ、針で突くよ。パン!

と言うと、子どもたちはとびあがり、急にしぼんで床にへたり込む。

【2】ボール(教師の言葉や動きに対応)
教師は、「風船」の時と同様に、次のような指示をする。子どもたちはそれに合わせて動く。

指示8:

(1)さあ、みんなは、今度はボールになりますよ。玉手箱の中に入って・・・。小さくなって・・・。(シャラシャラシャラ・・・)変身!

指示9:

(2)さあ、ボールをつくよ。 ポンポンポンポン・・・・(細かく) ポーンポーンポーン・・・(大きく) ポーーン、ポーーン・・・(もっと大きく)

指示10:

(3)ボールを投げるよ。それっ。

指示11:

(4)あ、壁に当たって、跳ね返って来た!

指示12:

(5)床に転がるよ。ころころころ・・・

指示13:

(6)今度は先生が転がすよ。右へ・・・左へ・・・。ゆっくりと・・・速く・・・。

指示14:

(7)さあ、蹴飛ばすよ。それ、飛んでけーっ。ポーン!

【3】ゴキブリ(自分で工夫して動く・教師の言葉や動きにも対応)
(1)

指示15:

さあ、次にみんなが変身するのは、『ゴキブリ』です。みんなの家の台所で見たことがないかな。ゴキブリのいろいろな動きを工夫してみましょう。玉手箱に入って・・・変身!

(2)教師は、子どもたちの動きを見ながら、「あ、このゴキブリは、食べ物を探しているね。」「あ、動いたり止まったりして、何か考えてるね。」「右左の様子をうかがっているね。」・・・などの工夫している様子を伝える。この時、みんなの手本になりそうな子を見つけておく。

(3)「はい、ストップ。」と言って一度動きを止めさせる。

指示16:

先生はね、すばらしいゴキブリを見つけたよ。○○さん、出て来て。

と言って、先ほど目をつけていた子を前に呼ぶ。

指示17:

○○さんのゴキブリをみんなに見てもらいます。

と言って、演じさせる。

(4)演技の後、

発問1:

○○さんのどんなところがよかった?

と尋ねたり、

説明1:

このゴキブリは、本当に何か探しているみたいだったね。

などと、その子のよい点を具体的にほめたりする。

(5)

指示18:

では、みんなも○○さんの動きを真似してみよう。もっと別の動きが工夫できる子は、してもいいよ。

と言って、再びゴキブリを演じさせる。
その時、先ほど前に出した子は元の場所に戻さず、続けて前で演じさせる。

(6)

指示19:

先生は、またまたすばらしいゴキブリを見つけました。

と言って、別の子2~3名を指名する。その子たちを前で演じさせ、他の子にも真似させたり、別の動きを工夫させたりする。
こうして、前に出した子たちは、そのまま前に残らせる。
すると、動きのよい子たちが前に集まり、まだあまり工夫できていない子たちが後ろに残ることになる。
そうなると、後ろに残っている子たちは、だんだん、自分たちも前に出してもらえるようになろうと必死になってくる。(「個別評定の原則」の応用)

(7)このようにして、最終的には全ての子が前に来られるようにする。
このあたりになると、子どもたちは「恥ずかしさ」をかなり克服できるようになってくる。

(8)さらにダメ押しとして、

指示20:

あ、お母さんがゴキブリを見つけました。スリッパを持って追いかけます。パン!パン!

指示21:

あ、ゴキブリの逆襲です。お母さんに飛びかかって来ました。キャーッ!

指示22:

お母さんは、殺虫剤を持ってきました。シューッ!

というように、子どもたちをのせていくと、ますます熱狂的になる。
ゴキブリがぴくぴくとけいれんしながら死ぬところなどをリアルに演じる子まで出てくる。

表現運動が成功するか否かは、導入段階での「つかみ」にかかっていると言える。

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