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TOSSランドNo: 1284049 更新:2012年11月05日

地元のエピソードを交えて引きつける寛政の改革の授業


松平定信は、白河藩の藩主から、江戸幕府の老中になった人物であり、白河市の子どもたちにとっては、身近な人物である。そのエピソードを教科書の内容と関連付けることで、理解が深まると考え、実践した。

1 天明の大ききんの様子をとらえる

「田沼意次が老中をやめざるを得なくなった理由の一つが、天明の大ききんによる百姓一揆でした。ききんが起きたとき、農村はどのような様子だったのか、確かめてみましょう。」

126ページにある「あいつぐききんと災害」という資料を音読させる。その後、資料に書かれた内容を確認する。

発問1:

ききんが特にひどかったのは、何地方ですか。

「東北地方です。」「そうですね。寒くて稲が育たなかったのです。」

発問2:

藩によっては、どのくらいの領民が餓死したのですか。

「半分です。」「その通り。」

発問3:

空腹に耐えきれなくなった人は、どんな行動を取ったと思いますか。

「人の肉を食べました。」「よく分かったね。どの資料から分かりましたか。」
「天明飢饉之図です。」
天明飢饉之図には、中央の辺りに、人の手をくわえている様子が描かれている。
「これは、東北地方でも何県の様子ですか。」「福島県です。」「何地方ですか。」「会津地方です。」
会津高田町(現会津美里町)教育委員会蔵とあることから、福島県会津地方の様子を描いた絵だということが分かる。
生徒からは、「うわあ・・」「ひどい・・」というつぶやきが聞こえてきた。

2 餓死者が一人も出なかった藩がある

「このような状況の中で、一人の餓死者もでなかった藩があるのです。」
「え?」一瞬、生徒たちは、驚いたような表情を見せた。すぐに、次のように聞いた。

発問4:

一人の餓死者もでなかったのは、何藩だと思いますか。

これは、見当がつかない様子だったので、すぐに答えを告げた。
「白河藩です。」
この場面での生徒の反応は、クラスによって違っていた。「えー!」と驚くクラスもあれば、「おおー!」と声を上げるクラスもあったし、逆に声を失って、ビックリした目で私を見つめるクラスもあった。

自分たちも住む白河で、そのような奇跡のようなことが起きていたことを、ほとんどの生徒は知らなかったのだ。

「すごいなあ」、そんな声も聞こえてきた。

発問5:

その時の、白河藩主は誰ですか。

「松平定信です。」「そうですね。」
地元でも明君として名高いので、生徒たちもこの名前はよく知っていた。
「多くの藩がききんに苦しむ中、一人の餓死者も出さなかった松平定信。彼が、田沼の後に老中となるのです。」

3 寛政の改革の内容を押さえる

「定信は、どのような考えを持っていたのでしょうか。」

指示1:

「松平定信の考え」を指で押さえます。みんなで読みます。さんはい。

127ページの「松平定信の考え」を読ませる。その後、内容を確認する。

指示2:

松平定信は、幕府が財政難なのは、何が理由だといっていますか。13字で抜き出しなさい。

「書けた人で一緒に言ってみましょう。さんはい。」
「年貢の収入が減っているから、です。」
「同じ人?よし!丸をつけておきなさい。」

指示3:

年貢の収入を増やすためにしたことは何ですか。ノートに書きなさい。

早く書けた生徒を指名する。
「人々を村に帰すことです。」「そうですね。出稼ぎに来ていた人を村に帰し、米作りをさせたのです。」

指示4:

次にどんなことをしましたか。ノートに書きなさい。

これも早く書けた生徒を指名する。
「質素・倹約を行い、出費を減らすことを行いました。」「その通り。同じ人は丸。」

指示5:

定信が、この他に行ったことを3つ書いて、書けたら持っていらっしゃい。

早く持ってきた生徒に板書させる。

正解は、「ききんに備えて米をたくわえさせたこと」「旗本・御家人の借金を帳消しにしたこと」「朱子学以外の儒教の教えを禁止したこと」の3つである。いずれも、教科書の本文に書いてある。

発問6:

このような、定信が行った改革のことを何といいますか。

「寛政の改革です。」「その通り。」
この後、改革が厳しすぎると人々の反発を買ったことや、定信を風刺する狂歌が詠まれたこと、6年間で改革が終わったことなどを説明した。そして、それでも白河にとっては偉大な先人であることを話し、授業を終えた。


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