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TOSSランドNo: 1853683 更新:2013年09月11日

【リコーダー】初めてのリコーダーを配る日の指導(得居不二三氏の追試)


【リコーダー】初めてのリコーダーを配る日の指導(得居不二三氏の追試)

得居不二三氏の追試実践。
3年生でリコーダーを初めて与えた時の指導。

 初めてリコーダーを配る日の指導ポイントは、次の5つである。

 1.リコーダーという名前の由来を知らせる。
 2.中身を確認する。
 3.記名の仕方を確認する。
 4.やってはいけないことを分からせる。
 5.リコーダーの秘密を探る課題を出す。

 以下、順に述べる。

1.リコーダーという名前の由来を知らせる。

 全員に教師の新しいリコーダーを見せる。

説明1:

 この笛には、素敵な名前があります。
 もう、知っている人もいますね。
 そうです。リコーダーと言うのです。

発問1:

 リコーダーというのは、外国語ですね。
 では、いったい、どんな意味があるのでしょう。
 次の3つの中から選びましょう。

 板書を指しながら問う。

【板書】
 (1) レコードのように音が出るという意味。
 (2) 吹くと、りこうになるという意味。
 (3) 小鳥のように歌うという意味。

(1)…21人
(2)…2人
(3)…15人

説明2:

 正解は、3です。 昔は、本当にリコーダーで小鳥に歌を教えたことがあったそうです。
 小鳥のように歌うだなんて、素敵な名前ですね。

 ここで、「かっこう」の冒頭の部分を2小節(レシⅤ・レシⅤ)ほど吹く。
 この時、出来るだけ、本物の鳥が鳴いているように心を込めて吹く。また、吹くことに、あまり自信がないようなら、録音でもよい。

説明3:

 それでは、さっそく先生が吹いてみます。
 本物の鳥のように聞えたら、拍手をしてください。

「レ シ・Ⅴ レ シ・Ⅴ」
かっこぅ   かっこぅ
大きな拍手が起こる。
ここまでくると、早く自分のリコーダーにさわりたくて仕方がなくなってくる。

説明4:

 これから、みんなと一緒に、この素敵なリコーダーの勉強をしていきましょう。
 リコーダーの勉強を始めるには、守らなければならない、いくつかの大切な約束があります。
 これから、そのお話をします。

2.中身を確認する。

 全員に新しいリコーダーを配る。

指示1:

 中に入っている物を確かめます。
 ケースから中身を全部出しなさい。

 メーカーによって多少の違いはあるが、だいたい、次の様な物が入っている。

 ①リコーダー
 ②運指表
 ③ジョイントグリス(ジョイントオイル)
 ④そうじ棒
 ⑤指かけ(右手親指を引っかけるのに使う部品)

 教師が、一つずつ全員に見せながら、「ある」「なし」を確認していく。
 この後、リコーダーだけを残して、他の物は集めてしまう。これは、子どもたちを、リコーダーに集中させる効果がある。
 集めたものは、後で、必要に応じて配る。
 尚、配る時期の目安は、大体次の通りである。

①運指表……学年の終わりごろ  指導の進度を揃えるために。
②ジョイントグリス……指導開始後1ヶ月位後 そうじの仕方を指導した後
③そうじ棒……指導開始後1ヶ月位後 そうじの仕方を指導した後
④指かけ……右手の指使いを指導する前

3.記名の仕方を確認する。

説明5:

 どのリコーダーも、形が同じなので、そのままでは、誰の物か分からなくなってしまいます。
 だから、必ず、名前を書いておかなくてはなりません。

指示2:

 普通は、リコーダーの後ろ、つまり、穴の少ない方に名前をつけます。
 明日までに、リコーダーとケースに名前をつけてきなさい。
 明日、確かめます。

 記名については、シールなどに書かせて、一斉にリコーダーに貼らす方法もある。
 しかし、ここでは、各自に任せる方法をとっている。こうすると、名前の付け方にも個性が出て、より自分のものという実感がわいてくる。
 どこに、どうやって名前をつけようかと、あれこれ考えるところから、リコーダーとの親しい付き合いが始まるのである。
 次の日、記名を確認し、付け忘れていた子には、すぐにその場でつけさせる。

【名前のつけ方とその特徴】
(1) シールに書いて貼る。……消えやすい
(2) ビニールテープに書いて貼る・……あまり長持ちしない
(3) 紙に書いて、それを透明ビニールテープで貼る。
(4) 直接、油性ペンで書く。……消えやすい
(5) 氏名用テープ(テプラ等)を貼る。……きれいで長持ちする
(6) 針で彫る。……消えないが、やや抵抗あり

 尚、セロテープは、劣化が早いので、記名には適さない。

4.やってはいけないことを分からせる。

説明6:

 リコーダーと、少しでも早く仲良くなるために、色々なことを試してほしいと思います。
 でも、次の様なことは、絶対にやらないでください。

【板書】
 ①ころがす。
 ②たたく。
 ③ふりまわす。

 くすくすと笑いが起こる。
 そんなこと、やるはずないのにと思っているようだ。

説明7:

 なーんだ、そんなことかと思ったでしょう。
 でも、残念ながら、今までこんなことをしてしまった人がいたのです。
 これから、この3つのことは、やってはいけない訳を考えてみましょう。

①転がす

発問2:

 リコーダーを転がすと、どうなりますか。

「汚れる」
「傷がつく」
「人がつまずく」

説明8:

 みんな正解です。リコーダーはプラスチックで出来ています。
 プラスチックは、特にゴミやホコリがつきやすいのです。
 口につけるリコーダーにゴミやホコリがついていたら、いやですね。

②たたく

説明9:

 リコーダーは、とても硬く作られています。これで人をたたいたりしたら、危険ですね。
 また、物をたたいたりすると、端が割れてしまうこともあります。

③振り回す

発問3:

 リコーダーを振り回しても、こういうことは起こらないと思うことはどれでしょう。
 何回手を上げてもいいです。

 板書を指しながら読む。

【板書】
 ①リコーダーが人に当たってこぶができる。
 ②リコーダーがとんでいってガラスがこわれる。
 ③リコーダーが机に当たってこわれる。

①…29人(30人中)
②…6人
③…11人

説明10:

 実は、どれもあることなのです。
 これからは、リコーダーが喜びそうなことだけ、やってください。

5.リコーダーの秘密を探る課題を出す。

指示3:

 今日から3日間、リコーダーと仲良しになるために、いろんな音を出してみましょう。
 そして、リコーダーの秘密を5つ以上見つけてください。

ここで質問が出る。
「どんなことでもいいんですか。」
どんなことでもいい。が、もし、よく分からないようなら、次のようなヒントを出す。

【板書】
 こうしたら、こんな音が出た。
 ここは、こんな仕組みになっている。
 こんなことが書いてある。
 ここは、こんな形をしている。

 ヒントは、出来るだけ少なめの方がよい。

説明11:

 沢山見つけられた人ほど、リコーダーが上手に吹けるようになるかも知れませんよ。

 この後、次の約束をして、授業を終える。

【約束】
 (1)リコーダーは、毎日、学校に持ってくる。
 (2)見つけた秘密は、発表の日まで誰にも言わない。

 子どもたちは、様々な吹き方をする。
 深くくわえたり、頭管部を抜いたり、逆さまにしたり…。
 それらを、よく観察し、メモをしておく。これが、後の指導に役立つ。
 この間、著しく人に迷惑をかけるとか、危険が伴うなどの特別な理由がない限り、自由にリコーダーにふれさせる。

①深くくわえる
 正しい口の当て方を指導する時に、「こんなふうに吹いていた人がいました。」と、やってみせると、笑いが起こる。

②頭管部を抜く
 つなぎ部分(ジョイント)の保守、点検の仕方を指導する時に、例に出せる。

③逆さまにする
 底にも、穴があることが分かる。この穴は、指でふさぐことは出来ないが、音域を広げる時に、膝でふさぐこともある。 実際に、時々、プロの演奏家がやっているのを見ることも出来る。 もしも、この穴をふさごうとする行動が見られたら、それは、すごい発見だと言って、ほめることが出来る。

④管の中に棒を入れる
 子どもは、思いもよらないことをする。 管の底の穴から、掃除棒や割り箸を入れて、それを動かし、音が変わると言った子がいた。 これも大発見である。


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