草野心平の有名な詩「春のうた」を、分析批評の「視点」を使いながら、解釈していく。
次の詩である。
春のうた 草野心平
ほっ まぶしいな
ほっ うれしいな
みずは つるつる
がぜは そよそよ
ケルルン クック
ああいいにおいだ
ケルルン クック
ほっ いぬのふぐりがさいている。
ほっ おおきなくもがうごいてくる。
ケルルン クック
ケルルン クック
板書:わがはいは猫である。
発問1:
この文の筆者は誰ですか?
「筆者」と言う言葉が、分からなければ「筆者=書いた人」とおさえる。
子供「夏目漱石」
発問2:
この文の話者は誰ですか?
「話者=物語の語り手」
○猫
①おい読み
②交代読み(教師→子ども、男女、列、2人など)
③タケノコ読み
④一斉読み
など、バリエーションで、変化のある繰り返しで沢山読ませる。
発問3:
この文の筆者は誰ですか?
草野心平
発問4:
話者は?
かえる
指示1:
第1連と第3連を指差しなさい。
指示通りできているか、隣と確認。
説明1:
これらの連は、同じ言葉が使われています。
発問5:
何という言葉ですか?
「ほっ、」
説明2:
第1連では、「まぶしいな。」「うれしいな。」なのに、3連では、「いぬのふぐりがさいている。」「おおきなくもがうごいてくる。」となっています。
発問6:
何故ですか。本文の内容に即してノートに理由を書きます。
1連では、かえるが、地中から出て外を覗いているから「まぶしい」。
3連では外に出て、見ているから具体的な物を発見できている。
指示2:
ノートに、地面とかえるの目玉を使って、第1連の内容を簡単に絵にしなさい。
描いた子は先生のところへもってきなさい。
丸をつける。どれも認めてやり、黒板を6~8つに区切って板書させる。
1連と3連両方でもよい。子どもの実態に応じて、第1連だけさせてから、第3連を描かせてもよい。
発問7:
この中で、全く違っているものはどれですか?
本文を根拠にして、考えなさい。
挙手させて確認。
①―○人
②―○人
③―○人
④―○人
指示3:
それが違っているという理由をノートに書きます。2分です。
1個書けたら1年生レベル。2個かけたら2年生レベルなどと煽る。
2分後(様子を見て書けていたら早めに切り上げる)、発表させ、本文と照らし合わせて答えを削っていく。
指示4:
みんなが描いた絵を身体を使って表現します。
隣の人とペアーでやります。読む人と、動きの人で役割を決めなさい。
暗唱。
本文を板書して、音読させながら、少しずつ消していく。
20006年度の実践
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