『向山洋一年齢別実践記録集22 初めての一年生担任』の p.78に、次の文がある。
理科で「動くおもちゃ」を勉強している。
わら半紙一枚で実に様々な「風に動くおもちゃ」を作るものだ。
この文から授業を予想して、2年生の生活科で行った実践。
A4のコピー用紙(1人1枚)
指示1:
1枚の紙を、フッと一息で、なるべく遠くまで飛ばします。
折り曲げたり丸めたりしてもいいです。
いろいろ工夫してやってみましょう。
何か発見したら、先生のところに来てやって見せて下さい。
はじめのうちは、1枚の紙を目の前にして、どうしたらよいか困っている様子だった。
半分に折って、ヨットの帆のように机の上に立てて、フッと息を吹きかけた子に、
「前に出てきてやってみて」と声をかけてやらせたら、他の子の動きがよくなった。
だんだんと複雑な形を作るようになり、下のような空気を受けとめやすい構造のものが増えてくる。
下の写真のような単純なものの方が、遠くまで進むこともある。
下の写真は、左右非対称なので、息を吹きかけるとくるくると回る。
遠くに飛ばすだけでなく、おもしろい動きを発見して喜ぶ子どももいた。
1人で工夫するだけでなく、近くの友だちと相談して改良している子もいた。
床に一列に並んで、「よーいスタート」で、いっせいに吹き飛ばして競争するグループもあった。
45分間、たっぷり工夫して終わった。
休み時間や家でもやったという子がいた。
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