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TOSSランドNo: 2152023 更新:2013年08月24日

アイマスクの授業(3) アイマスクの体験学習


6月8日(火)、1校時。4年生全員(103名)をランチルームに集め、目の不自由な方の歩行のお手伝いの仕方を学習した。テキストは、「教室ツーウェイ'96年12月臨刊No.149」や「平成6・7年度 美方郡村岡町立村岡中学校実践研究資料集」や「江東区ボランティア教育研究会編平成7年度ジュニアボランティア教育実践報告書」から引用して作った。
 6月9日(水)、5校時。参観日の授業。4年生全員を体育館に集め、アイマスクを使って「歩行」と「介助」の体験学習を行った。
 体育館の場の設定は下図のようにした。

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まず、マットを横長に4枚並べ、そのマットを横切るように、一人一人に歩行体験をさせた。
 各自にアイマスクをつけさせ、白杖に見立てた90cmほどの長さの支柱(直径11mm)を持たせた。(白杖が50本も揃わないので、ホームセンターで支柱を買い、それを白杖に見立てることにした。)介助なしで、各自に杖をつきながら歩かせる。杖でマットの端を感じ確認するように促した。こちら側の6人が向こう側についたら、向こう側の6人がこちら側に向かうようにさせた。それをこちらと向こうの一列ずつ交互に行う。
 全員が介助なしのアイマスク歩行を体験し終わる頃、参観している保護者の方々にも歩行体験を促した。数名の方がアイマスクをつけて歩行体験をされた。2名の保護者に感想を言ってもらった。「疑似体験であるが貴重な体験の場を設けていただいて感謝している」との声であった。
 次に、前日に学習した「お手伝いの仕方」を復習した。中央(マット部)に子どもを二名出した。アイマスクをつけ杖を持った子(目の不自由な人の役)と肩を貸す子(お手伝いをする役)とに分けて、私が説明を加えながら二人にやらせてみせた。そして、要点として次の三点を押さえた。

①介助者は、目の不自由な人の、杖を持っている手の反対側の手の方に立つ。
②肩または腕を貸しながら、目の不自由な人の半歩前を歩く。
③両者の背の高さの都合により、肩を貸したり腕を貸したりという違いがある。

次に、マットを丸めて片づけ、ジャンプ台に向かってクラスごとに整列させた。ジャンプ台とは、学校で独自に作った縄跳び練習用のジャンプ台である。縦180cm横90cmの厚い板に10cmほどの高さの木を固定させてある。段差のある場面での介助歩行を体験させるのが目的である。ここで特に注意事項として強調したのは、

④段差の上り下りの地点では、お手伝いする人は「段差がありますよ」と声を出し、目の不自由な人に注意を促す。

ということである。
 以上の①②③④を確認した上で、二人組のペアーを作り、ジャンプ台の段差越えを設定場面として、「アイマスクをつけた歩行者」と「お手伝いする人」の両方を体験させた。子ども達は本当に恐る恐るという姿で、口々に「お手伝いする人と一緒でもこわかった」と言いあっていた。
 保護者の方々にも「希望される方はどうぞ体験して下さい」と言って体験参加を促した。子どもと一緒にペアを組んで体験されるお母さんや、お母さん同士でペアを組んで体験されるお母さん方の姿が見られた。
 最後に、子ども達に今日の感想を訊いた。

・ドキドキした。こわかった。
・アイマスクの体験をして、目の不自由な人の気持ちが分かった。
・目の不自由な人のお手伝いの仕方が分かった。
・お手伝いができるチャンスがあったら、お手伝いをしようと思う。
 

など、かなりの数の子(大体3分の1ほどの子)が感想を述べた。

保護者の便りから

a)さっそく、アイマスクを使って上の二人も体験をしていました。階段は上りより下っていく時の方が少しこわいねといっていました。今日ならったことはすぐには役立たないかもしれないけど、目の見えない人の気持ちや介助したことが将来に役立つと思います。
b)体験学習、楽しく参観させていただきました。色々な障害をもつ人達がたくさんおられますが、私達のような健常者には障害を持つ人の本当の苦労や不便さはなかなか分かりません。少しでもお手伝いできて、生活しやすい社会になればと思います。障害を持つ人を偏見のない目で見たいと思っております。その点でも、小学生から折に触れて学習することは大変よいことだと思います。「目かくしして歩いたら、こわかったなぁー」と子どもが言っておりました。障害を持つ人に出会ったとき、手をさしのべるやさしさをもった子に成長してほしいと思います。
c)アイマスクをつけて二人組で杖をついて歩いていましたが、本当に暗闇になり、他の人に頼って歩く怖さ・不安などが分かったと思います。少しの間でも暗闇の世界を体験して、目の不自由な人達のいろんな気持ちに触れ、貴重な時間を過ごせたと思います。
d)目の不自由な方達がどんなに大変なのかを、実際に経験しているのを見てよく分かりました。また、手助けをしてあげることのむずかしさもよく分かり、大変よい勉強をさせていただきました。ありがとうございました。
e)アイマスクを使用しての歩行や介助の体験を通して、目の不自由な方の不安な気持ちや、福祉の環境や条件がまだまだ整っていないなどの問題があることに気づかされたと思います。もし目の不自由な方や困っておられる方がおられたら、すすんで声をかけて少しでもお手伝いができてくれれば良いと思います。
f)障害者は不便なことが多いだけで不幸なのではないと初めて知り、不便だから何倍も努力していると教えられ、自分自身も日々努力しないといけないと考えさせられました。
g)体育館での体験学習はとても新鮮で、実際に生活の場で役立つ学習だなと思いました。少しでも様々な障害を持つ方々の側に立って考えられたのではないかなと思います。どんな時にも、一番苦しんでいる人の立場に立って考え行動していける人になってほしいと思いました。
h)経験不足の子どもがふえている中、今日のような体験学習は、とても子どもにとってよいことだと思います。私もそうだったように、障害を持った人とふれあうことによって、自分と障害のある人との間を分けていたバリアがとりのぞかれます。子ども達にも、ふれあいや今日のような疑似体験を通じて、心のバリアフリーを目指してほしいです。
i)今日は参観をさせていただきまして、有り難うございました。目の不自由な人の学習は自分も大変勉強になり、子ども達のためにも貴重な体験で、生涯心に残る良い体験をさせていただいたと思います。
j)障害者の立場になって実際に経験してみるという試みは、大変良いことだと思います。実際に経験してみないと解らないことは多いですから、子どもたちにもよい経験になったことでしょう。

児童の感想文から

ア)白いつえのかわりにささえを持って、マットの上を歩く体けんをしました。もしほんとに目が見えなかったら、マットかなにかがわからなくて、とてもきけんだったとおもいます。その次に、ささえを持って、なわとびのジャンプ台の上を歩く体けんもしました。どのくらいの高さかはわかっていて、全ぜんあぶなくないってわかってたけど、もしもほんとうに目が見えないなら、どれくらいたかいかも、のっていいのかよけていいのかもわからなかったとおもいます。 介助してあげたときは、本当に町で目の見えない人にであったときもちゃんと介助してあげられるかどうか心配でしたが、介助する体けんがちゃんとできたので安心しました。どうすればいいか全部わかりました。
イ)私は、ぼうでマットの上をついて、アイマスクをして、とてもこわい感じがしました。だから、自分一人じゃ、白いつえがあっても、目の見えない人はとてもふあんなんだなと思いました。こんど町や家のそばで見かけたら、めいわくにならないお手伝いをしようと思います。
ウ)二人組で、アイマスクをつけた人、手つだいをする人にわかれました。私はさいしょ手つだいの方でした。もう一人にあわせて、いっしょにあるきました。「だんがあるよ」といってあげました。つぎは私がマスクをつけていきました。 つえでだんをつつき、のぼっておりるときは少しびっくりしました。すごく大変なんだと思いました。さいしょよくわからなかった手つだいのしかたや目の見えない人の苦労をしることができてよかったです。
エ)私は、介助するときにはつえの右か左の前に立つんだとわかりました。人がつえを持つほうにたつと足がじゃまになってどこについていいのかわからないからだと、勉強してわかりました。目が不自由な人がこまっていたら、声を出しておてつだいをしてあげるんだなあと思いました。介助するとき、「だんさがありますよ」と言ってあげたら、目の不自由な人もあんしんしていけるんだと思いました。介助してもらって、自分がもし目の不自由な人だったら、 てつだいをしてもらわないと自分もこまったしまうんだと思いました。介助してもらった時は、介助してくれた人の気もちがつたわってきたようなきがしました。
オ)わたしは介助して、目の不自由な人にたよられているみたいで、せきにんを感じました。だんさがあって、いつごろ言ってあげていいのかわからなくて、少しおくれて、足がガクンとなってしまったり、おりる時も少しガクンとなってしまいました。介助してもらって、人のかたを持っていてもやっぱり不安でした。だんさで、のぼるのはのぼれたけど、おりるときガクンとなってしまいました。だから、本当に目の不自由な人は大変だろうなぁとすごく思いました。マットのは、まっすぐ行ってマットの上をあるくのだったから、教室を一しゅうしたのよりもあまりこわくなかった。目の不自由な人のお手伝いのやりかたも分かったし、目の不自由な人の気持ちも分かりました。
カ)今日べんきょうして、おてつだいのしかたもわかったし、よくよくべんきょうになったと思いました。それと、目のふじゆうな人が いちばんこわくてふあんにおもっているのは、今日のべんきょうをしてわかったかんじがしました。それはたぶん、だんさのところだと思いました。つまり、かいだんなどのところです。それとはんたいに、あんしんしてとおれるところは、はばがひろくてたいらのひらべったいところだと思います。もしこんど目の見えない人にまちなかであったら、先生におそわった おてつだいのしかたを おもいだして、おてつだいをしたいです。
キ)目の不自由な人は、お手伝いをしてもらってもやっぱりだんさのあるところなどこわいという気持ちがわかりました。わたしが目の不自由な人になって友だちがお手伝いをしてくれる人になったとき、わたしはかたをかりて歩きました。つえをトントントンとつきながらしていても とってもこわくて、だんをあがる時なんか「ここあがっていいの? 」というぐらいでした。だからわたしは、お手伝いをする人はゆっくりと相手のペースにあわせて歩いて、だんがあったら、「だんがありますよ」と言ってあげれば、目の不自由な人もすこしは安心することに気づきました。わたしがお手伝いの人になったときは、かたをかしてあげました。相手のペースにあわせてゆっくり歩いて、だんがあると「だんがありますよ」と言ってあげました。わたしはとってもドキドキしていました。もしとちゅうでつまづいて友だちがころんだりしないかと心配したけど、いろいろ言ってあげたりしたのでころびませんでした。 
ク)目の不自由な人の体けんをして、私は、目の不自由な人はとてもたいへんだとわかりました。介助する人がいても足がふるえ、私はすごくこわかったです。でも、介助の人がいろいろしてくれるので、それはあん心です。また、おてつだいをするやりかたも合図もわかりました。これで、目の不自由な人に合ってもだいじょうぶです。
ケ)さいしょにアイマスクをして、ぼうでさぐりながらすすみました。だんさがありました。「もうすぐ」、「ストップ、ストップだよー」って友だちがいってくれました。とてもこわかったです。なんだか、目の不自由な人の気持ちがわかったような気がします。でも、お手つだいをしてくれたら、とてもあんしんしました。どれだけ あんしんするのかわかったので、よかったです。つぎにお手つだいをしました。どきどきしました。だんさのところで「だんさがありますよ」とこえをかけたら、あんしんしておりてくれました。


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