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TOSSランドNo: 8509088 更新:2013年08月24日

向山実践を追試するための具体的な努力を3つの「…しない」でまとめました。(TOSS島根推薦)


向山実践の追試は,3つの「・・・しない」からスタートする

伊達 悟(TOSS安来)
向山実践の追試で成功体験を重ねることが教師力アップのスタートである。私のおすすめはこの3つである。「授業時間を延長しない」「列をつくらない」「説明しない。黙って×をつける」。自分でできそうなことからスタートするとよい。

1 教師としての基本ができていなければ追試すら不可能である

教師になって、初めて向山洋一先生の追試をしたのは次の指示だった。一年目の5月頃のことだ。

おへそをこちらに向けなさい。

 有名な指示である。こう言えば子どもたちががらっと変化するはずだとわくわくしていた。おしゃべりをしている3年生の子ども達に向かって言ってみた。しかし、無反応。おしゃべりは止まらなかった。おかしい。本に書いてあるとおりにならない。だめだ。この指示ではうまくいかない、と最初は思った。しかし、そんなはずはない。子どもたちがだめなのか。それも違う。原因は自分にある。これに気づくには時間はかからなかった。しかし、何が足りないのかが分からなかった。向山先生を始めとして、法則化の教師は、何かが自分と違うはずだと思った。それを身につけなければ、この指示は使えないと思った。少なくとも、これさえ言えばいいという思いは捨てた。「教育は魔法ではない」という言葉を痛いほど思い知った。唯一の救いは、これであきらめなかったことだ。この指示が伝わるにはどうすればいいかをずっと考えていたことだ。今ならなぜだめだったか分かる。

1 まず、声が子どもたちに届いていない。声のトーンも良くない。誰に言っているのかわからない。視線が泳いでいた。
2 そして、普段から教師が指示を出すという行為をいい加減にしていたため、子どもたちに聞く姿勢ができていなかった。
3 さらに、子どもが騒然としている状態で出す指示ではなかったからうまくいかなかった。

これらは、すべて現在あるライセンスのE表、F表に当てはまる。つまり、教師としての基本がまるでなっていなかったのだ。
 やはり、子どもを動かす指示はただ言うだけではだめなのだ。TOSSで学んで具体的にそのことが分かった。

2 追試「授業時間を延長しない」を出発として,成功体験を重ねる

 次に追試したのは、授業を延長しないことだった。当時の自分にとって一番簡単にできる追試だったからだ。発問、指示、授業の組み立てなどはいま考えても無茶苦茶だった。しかし、授業を延長しないことは1年目から心がけた。時にはとなりの学級で2時間ぶっ通しの授業をしていると、こういうことも必要なのかも知れないなあと、気持ちが揺れることもあった。しかし、休憩時間を奪うことは子どもの為にならない。「伊達先生は授業を延長しない」このことだけでも子どもたちからは認められたいと思い直した。この1点だけでも、向山先生についていきたかった。
 研究授業でも当然実行した。学活の研究授業のことだ。私の時間配分が下手で、最後の教師のまとめの時間がなくなってしまった。司会の子どもが終わったところでチャイムが鳴り、授業を終えた。その後の協議で、「どうして教師の話をやめたか」と追求された。
 私はこう答えた。「チャイムが鳴っていましたから。」不思議とそれ以上は追求されなかった。もっと組み立てなどがうまくなればきちんと授業時間内でできただろう。その時はくやしくてたまらなかった。しかし、授業時間を守るという自分の思いは貫くことができた。研究授業でもできたから、どんなときでもできるはずだ、と変な自信を持つことができた出来事だ。 

 次に追試したのは、授業を延長しないことだった。当時の自分にとって一番簡単にできる追試だったからだ。発問、指示、授業の組み立てなどはいま考えても無茶苦茶だった。しかし、授業を延長しないことは1年目から心がけた。時にはとなりの学級で2時間ぶっ通しの授業をしていると、こういうことも必要なのかも知れないなあと、気持ちが揺れることもあった。しかし、休憩時間を奪うことは子どもの為にならない。「伊達先生は授業を延長しない」このことだけでも子どもたちからは認められたいと思い直した。この1点だけでも、向山先生についていきたかった。
 研究授業でも当然実行した。学活の研究授業のことだ。私の時間配分が下手で、最後の教師のまとめの時間がなくなってしまった。司会の子どもが終わったところでチャイムが鳴り、授業を終えた。その後の協議で、「どうして教師の話をやめたか」と追求された。
 私はこう答えた。「チャイムが鳴っていましたから。」不思議とそれ以上は追求されなかった。もっと組み立てなどがうまくなればきちんと授業時間内でできただろう。その時はくやしくてたまらなかった。しかし、授業時間を守るという自分の思いは貫くことができた。研究授業でもできたから、どんなときでもできるはずだ、と変な自信を持つことができた出来事だ。 

3 「向山型算数」での追試-まずは、列を作らない

 「問題解決学習はだめだ。」「説明すればするほど分からなくなる。」向山先生のこの2つの主張がとても心強かった。今までもやもやと考えていたことがすっきりした。できない子ができるようにならない問題解決学習はもうしない、と決めた。まずは、列を作らないように心がけた。 

「三問目だけを見る。」 「だまって×をする。」

 この2つを意識した。「だまって×をする。」このことがなかなかできなかった。つい説明をしてしまう。ついヒントを言ってしまう。しかしこのことが、子どもの考えるチャンスを奪っているのだ。心を鬼にして、だまって×をした。すると、×をされて直してきた子が○をもらうと「やったー」と喜ぶ。これまでの自分の算数の授業でこんな歓声を聞いたことがない。「やったー」と今度は私が心の中で歓声を上げた。次はこれである。 

 基本形

どの問題にも基本形を作った。ノートに書かせて、言い方も指導した。結果どうなったかというと進度がとても遅くなった。ていねいすぎたのだ。その頃、向山先生は「ていねいに教えることが向山型ではない。」と雑誌に書かれていた。正に自分がそうだった。そこで、単元の中で1つから2つについて基本形を示すこととした。それもすぐにはうまくいかなかった。ついつい、1つ1つ丁寧に扱ってしまった。「向山型算数」を意識して挑戦し始めて今年で10年目になる。今年は、以前に荒れた学級を担任している。算数が苦手、嫌いという子がほとんどだ。4月からとにかく、励まし、ほめて授業を進めてきた。2学期に平均点が90点を超えた。ノートに何も書かなかった子が85点を取った。この事実は「向山型算数」以外では生まれない。本当に本当に「向山型」はすごい。向山洋一氏はすごい。


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