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TOSSランドNo: 1143102 更新:2013年08月24日

地雷はなくなるだろうか


地雷はなくなるだろうか

この実践は、『だれでもできる指名なし討論の授業』(明治図書)の中の小林正樹氏の実践『「内部情報」の蓄積・再構成から『指名なし討論』へ』の追試である。

地雷廃絶運動家クリス・ムーン氏が生まれてはじめて書かれた毛筆「平和」を使わせていただいた。(同じサークルの渡辺先生からいただいた)

地雷廃絶を訴えるイギリスのクリス・ムーン氏が、阿蘇カルデラマラソン参加のため熊本にこられたときの実践である。

発問1:

写真の中央の人はだれですか?(2分)

Jirai-1
Jirai-2

「スポーツの選手」
「マラソンの人」
「大リーグの人」
「ピクシー(名古屋グランパスの選手)」
と出された。
※長野オリンピックの最終聖火ランナーのクリス・ムーン氏の拡大カラー写真を提示した。まずは、顔だけ、次に、周りの[雪ん子]たちに囲まれ全体像が見えるようにし、興味をひきつけた。

「この人について知っていることはない?」と聞くと、「あっ、地雷の人だ」という声が出てきた。そこで、地雷の写真を黒板に提示した。

指示1:

地雷についての?(ハテナ)を書きましょう。(8分)

※二つ書いたら持ってこさせ、次々に黒板に書かせていった。

出された?(ハテナ)は以下のとおりである。
・値段はいくらぐらいか? ・重さはどれくらいか? 
・世界に何個くらいあるのか?どこにあるのか? ・どうなると爆発するのだろう?
・どうやって爆発するのだろう? ・このほかにどんな形があるのだろう? 
・日本にもあるのか? ・色は何色か? ・何人くらい犠牲になったのか?
・だれが作っているのか? ・何のためにつくるのか?

説明1:

地雷についての情報・資料(印刷物)を配布し,教師が読んでいった。(5分)

・直径は、10センチメートル。(実物大の写真を提示)
・値段は1個300円のものからある。[24時間眠らない兵士・沈黙の殺し屋」ともいわれ、爆発するまで有効。
・大半が対人地雷で、大人に重症を負わせることが目的。子供は死亡することもある。
・地雷は対人地雷と対戦車地雷の2つに分けられる。
・対人地雷は、約5kgの重さで爆発する。だから、子供が踏んでも爆発していまう。
・対戦車地雷は、約100kgの重さで爆発する。
・もともと地雷は、国境線にそって埋められていました。今ではどこに埋まっているかわからなくなっている。
・世界170数カ国のうち、64ヶ国に、1億1千万個が埋められている。
・踏めば爆発、10度傾ければ爆発、光センサーで光があたれば爆発、電気回路を切った 瞬間に爆発と、いろいろな工夫がしてある。
・探知されないように、セラミックスやプラスチックの地雷もある。
・足が引っかかるように工夫されたものがある。
・チョコレートの形、おもちゃのような形まである。
・西欧の国々でつくられている。輸出してもうける。日本は製造していないめずらしい国である。
・1個1個、人の手で除去するしかない。1個除去するのに、費用は10万円くらいかかる。
・地雷を一個ずつ除去していくと1100年間かかる。
・1時間に3人の被害。年間2万4000人の被害者。
・リハビリの人が25万人。一人30万円以上かかる。
・地雷を英語でLandmineである。

「指名なし討論」へ

発問2:

地雷はなくなるだろうか。

指示2:

ノートに「なくなる」,「なくならない」を書きなさい。(人数の確認)

指示3:

理由も簡単に書きなさい。(5分)あとで発表してもらいます。(10分)

なくならない(6名)  なくなる(33名)

「なくならないと思います。これだけたくさんの地雷が生産されて,今でも埋められているのだから,なくならないと思う。」
「なくなると思います。クリス・ムーンさんのように世界に訴えている人もいるのだからなくなってくるのではないだろうか。」
「なくなってほしいが、地中に埋まっているのだから探しようがない。」
「(見つけにくいという意見に対して)地面の中にあっても探知機のようなもので探せばよいと思う。」
「(探知機で見つけるという意見に対して、)センサーに反応して爆発するのもあるのだから,やっぱり無理だと思う。」
「機械はどんどん進歩していくのだから,すごい機械ができてやれるようになるはずです。」
「1億以上あるので無理だ。」
「いくらすごい機械ができたとしても,地雷は見つけづらいし,どんどん作られていくのだからやっぱり無理だと思う。」
「資料の中でも,一個一個、人の手で除去するしかないとある。そして,一個取り除くのに10万円かかるとかいてある。1億個を取り除くとすると10兆円ぐらいかかる。そんなお金はだれも出せないのではないでしょうか。」
「10兆円みたいにとてつもないお金は簡単には出せないはずだ。」
「10兆円ですむなら、世界中の人たちで出しあえばよいと思う。」
「日本はお金持ちの国だから出せるのではないだろうか。」
「日本だけで無理なら,アメリカとかと協力してもいいと思う。」・・・etc

⇒こんな発言がつづいた。討論の時間は10分ほどで終えた。

説明2:

正・続『地雷ではなく花をください』(自由国民社)を読みながら説明した。(5分)

かわいらしく,清潔感あふれる絵で書かれた絵本である。だが,内容は深く,恐ろしい。地雷の除去の様子,絵の持つ意味の説明が必要な部分だけを読んでいった。また,「正」のあとがきに、「この本はまわし読みしないで,自分でお求めください。」とある。その理由を考えさせた。本の帯に答えが書いてある。「この本1冊でカンボジアの10平方メートルの地雷原がきれいな土地に生まれ変わります。」とある。つまり,この本の収益が地雷除去に役立つそうである。

説明3:

最後にクリス氏の毛筆「平和」と日本を去るときにクリス氏が残していった言葉を示した。(3分)

Jirai-0

クリス氏のメッセージ
<2000年5月チャリティラン熊本で配布~サークル代表の有動先生からいただいた> 

人生というマラソンで大切なのは,どこをめざすか,どうやって目標に達成するかです。私は,人はお互いに助け合うものだと信じていますし,人間の最もすばらしい感情は思いやりだと思います。私たちは,できるなら自分より不幸な人々を助けるべきだと思います。物事は,人々が立ち上がり行動すれば変わっていくし,よい方向に進みます。生きるということは,ベストを尽くし困難に立ち向かうことです。  (クリス・ムーン)

Chris Moon氏の好きな言葉 

゛We can all go one step beyond our limits. ゛


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