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TOSSランドNo: 2356800 更新:2013年08月24日

教師が知っておくべき知能検査の話


1.WiSCⅢを読み取ること

向山氏は、WISCⅢなどの発達知能検査の学習会を各サークルで開くようにと数年前に指示された。まだ、大阪で安原ドクターとの学習会が行われていなかったころだ。そのとき私達のしあわせサークルでも学習会を開いた。(当時も現在も私の勤務校や大阪市の多くの学校では、WISCの学習会などの研修は行われていない。大きな問題だ。)
さて、現在、ドクターとの事例検討会を毎月行っている。その中で、何度もWISCⅢの話が出てくる。この数値の読み取り方が、発達障害関係の課題解決に大きく関わるのだと毎回感じる。安原ドクターの言葉で大きく心に残っていることがある。
「空間認知の弱い子どもは、人間関係も弱いことが多いのです」
びっくりした。算数、特に図形の学習などに関わっていると考えていた空間認知が人間関係の弱さに関わるというのだ。「くわしく教えてください」とお願いした。
「空間認知が弱い子どもは、誰がどこに立っているか、座っているかなどの関係がわからない。だから、自分がどの位置で、仲間がどの位置なのかがわからないのです。それで、仲間だけの話だよと伝えられたことを他に行ってしまうなどのトラブルが多発するのです。」
空間認知が弱いという知能検査の情報から人間関係の弱さまで読み取ることができるのである。

2.WiSCⅢの学習会

YCCこども教育研究所の近藤春洋先生(元交野支援学校特別支援教育コーディネーター・元大阪府特別支援教育分野指導教諭)にWISCⅢの学習会をお願いした。全部で3回にわたって教えていただいた。この学習会の特徴は、知能検査の結果をどう読み取るかだけではなく、知能検査の各項目で弱いところがある子どもたちに教育の場面で、どのようなサポートができるかということにまで踏み込んだ研究会とした。WISCⅢの検査項目の一つずつについて取り上げていった。

言語性検査―知識・類似・算数・
単語・理解・数唱
動作性検査―絵画完成・符号・
絵画配列・積み木模様・組合わせ・記号探し・迷路

近藤先生がWISCの問題を出して、それに答える。そして、その検査からわかる能力を考える。その部分が落ち込んでいる場合にどのような支援をしていく必要があるかを考える。以上の流れで一つずつの検査について考えていった。例えば、算数の検査である。算数の検査は、口頭で問題が出されるので、この項目が弱い児童は、算数が苦手な場合と、ワーキングメモリが弱い場合がある。したがって、数唱の項目も同時に見なければならない。数唱は、数字を短期記憶で覚えて唱えるなどの検査なので、ワーキングメモリの状態がわかる。ここも弱い場合、算数の項目が悪くてもそれは、算数の能力でなくワーキングメモリの問題である可能性がある。その場合はワーキングメモリを鍛えるトレーニングが必要だ。このように具体的で教師に必要な学びであった。
知能検査について教師は必ず学ばなければならない。


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