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TOSSランドNo: 5205528 更新:2013年08月24日

向山洋一氏の学級通信にみる保護者との信頼関係をつくるシステム(全体構造図)


向山洋一氏の学級通信向山氏と保護者は教育の良きパートナー

A 保護者を巻き込む

(1)大森第四小学校では、保護者を巻き込んだパーティーを子どもが企画した。
(2)「カレーライス」の作り方がわからないから、保護者に来てもらって作ることを提案した。子どもたちが企画書を
  書かせ、通信に掲載していた。
(3)50号記念パーティーは、
保護者による実行委員制度で
開催された。
(4)一部は親子で参加。
   二部は、親のみの参加。
(5)お別れパーティー&追い出
しコンパでは、屋台が出た。
父母が裏で活躍していたと
推定される。

B 授業参観でも保護者を巻き込む

(1)4年目6年生担任をした向山氏は、5月15日(土)の参観日にて、フォークダンスをする。
(2)6年生男子も大変うれしそうだったようだ。

C 学級通信に保護者を巻き込む

(1)向山氏自身への批判を求める文章を、学級通信「とっぷんぱらしのぷう」に掲載する。(4年目6年生5月31日発行)
(2)保護者へ、影で教師の批判をすることの悪さ、正面から批判することの良さを明文化する。
(3)2代目4月発行の「アンバランス」にて、「教育は父母と教師が作っていくのですから」と明言する。
   「教師への注文、たのみは全員出してください」普通、教師なら耳が痛いことに触れている。
(4)保護者の便りを掲載するときに、子のイニシャルを入れるかどうかを学級通信上で論争する。

D 父母からの熱いメッセージ

(1)5月2日地点で25名の保護者からの手紙があった。
(2)向山氏は、全員の保護者からの手紙を要求する。「父母の意見がないのなら、僕は、
    何もやりませんよ。」

E 保護者が向山氏を信頼していた

1)スナイパー152号に、「向山に不足していること」のアンケートがある。
(2)「私は先生のプロの腕に対してただ信頼と感謝のみなのです。」と、向山氏の教育が高く評価されている。
(3)スナイパー154号に、「型破りの教育について」のアンケートがある。
(4)「百人一首、詩、パーティーetc大いに賛成です。」と、多くの保護者が百人一首の便りを寄せた。

保護者が信頼する向山実践 年代別一覧

年度: 1970年

歳: 26歳

教職: 3年目

学校: 大森第四小学校

学級5-3

代: 1代目

通信: 学年通信「あすなろ」

内容: キャンプファイアー夏休み

詳細:  「キャンプファイアー夏休み
五年生は 夏休み七月二十九日 午後六時〜九時の予定で 学校でキャンプファイヤーをする予定です。
夏休みの一日 教師とともに遊ぶため、そして来年の伊豆高原への準備もかねて。
具体的なことは、実行委員の児童がきめますが その計画いかんでは、父母の方にお手伝いしてもらうことができるかもしれません。」
父母には招待状が出され、料理と帰宅のお願いがされた。キャンプファイヤーでは、屋上からもえる火が針金をつたい、校庭中央の木に点火する。各クラスが一心につくりあげた仮装。おもこしも出た。イベントへの熱中ぶりがうかがえる。火を囲んでのカレーライスでは保護者が活躍したと推測される。「一つの集会をやりとげた自信が、どの子にもあふれていた。」と向山氏は書いている。子どもの成長を保護者は目の当たりにしたと推測される。

年度: 1971年

歳: 27歳

教職: 4年目

学校: 大森第四小学校

学級6-3

代: 1代目

通信: 学年通信「とっぴんぱらりのぷう」

内容: 授業参観

詳細: 土曜参観日、4時間目が終わってから、フォークダンスを行った。子どもたちとお母さん方とのフォークダンスである。何人もの子どもが日記にフォークのダンスの事を書き、学年通信でも紹介された。

年度: 1971年

歳: 27歳

教職: 4年目

学校: 大森第四小学校

学級6-3

代: 1代目

通信: 学年通信「とっぴんぱらりのぷう」

内容: 向山氏への批判

詳細: 向山氏への批判が載っている。「向山は差別というより、ひいきしているみたいだ。」という内容のものである。
向山氏は「もっと、先生への注文があったらえんりょなく申し出てください。」と通信に載せている。
また、向山氏への批判に対しての向山氏の意見も通信に載っている。公開の場の批判と、教育のためなら、いかなる批判も受け止める向山氏の教育観が保護者の信頼につながったと推測される。

年度: 1972年

歳: 28歳

教職: 5年目

学校: 大森第四小学校

学級4-2

代: 2代目

通信: 学級通信「アンバランス」

内容: 保護者の意見が初めて通信に載る

詳細:保護者の便りが初めて学級通信に掲載される。4月のうちに26通の意見が学級通信に掲載された。
また、5月2日の学級通信では「父母の意見がないのなら、僕は、何もやりませんよ。いやいやそいつはひどい。僕はてきとうにやって、あとは知らないですよ。父母が子供のことに真剣でないのなら、僕も又、そうします。」と、保護者を詰めている。向山氏の保護者を巻き込む気迫が伝わってくる。

年度: 1973年

歳: 29歳

教職: 6年目

学校: 大森第四小学校

学級5-1

代: 2代目

通信: 学級通信「エトランゼ」

内容: 保護者の意見が学級通信に次々と掲載される

詳細: 昨年のアンバランスでは、4月17日に初めて保護者の意見が掲載される。しかし、エトランゼでは、4月10日に4人の保護者の意見が掲載されている。4月14日のアンバランスには「父母からの通信、三十数通にのぼります。」と書かれている。クラス替えはあったが、持ち上がりの2年目では、保護者も向山学級では、意見が通信に掲載されることが当然という雰囲気が生まれている。

年度: 1975年

歳: 31歳

教職: 8年目

学校: 調布大塚小学校

学級5-2

代: 3代目

通信: 学級通信「エトセトラ」

内容: 始業式から1週間以内に、約束通り、跳び箱を全員跳ばせる

詳細: 4月11日のエトセトラにA子の母の感想が載っている。
『エトセトラを拝見して、関心したり、ニヤニヤしている私をみて、娘が「お母様!よくまあ、エトセトラをみていろいろ言っているけど、何か感想書いて、一寸でいいのヨ」といいました。』このことから、向山氏は子どもを通して、エトセトラに意見を募集していることがわかる。
4月12日(土)の学級通信に、跳び箱を跳べなかった子の日記が載っている。つまり、向山氏は始業式から1週間以内に、これまで出来なかったことを出来るようにさせている。また、通信の見出しに「約束通り とび箱を是認とばせました。」とある。事前に約束をし、実行する。有言実行である。子どもの日記「(先生のいうとおりやれば)きっとできと思う。」からも子どもが教師を強く信頼したと推測される。

年度: 1977年

歳: 33歳

教職: 10年目

学校: 調布大塚小学校

学級5-1

代: 4代目

通信: 学級通信「スナイパー」

内容: 通信上での知的な文学作品論争

詳細: 5月9日スナイパー次の詩が載っている。「てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行った」向山氏からお母さん方に問題が出た。
(1)上記の詩を解釈しなさい。
(2)上記の詩を3時間で授業するとしたら、どういう計画(流れ)にしますか。5分刻みぐらいで計画を立てなさい。
である。教育界最大級の文学作品の学級通信上での論争の幕開けとなる。
子どもの解釈、卒業生の解釈、父母の解釈など5月、6月、8月、10月と何度も掲載された。これまで、スナイパーに便りを書いた事がない保護者の解釈もあった。

※参考文献  ①年齢別実践記録集 ②教師修業十年


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