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TOSSランドNo: 3762932 更新:2012年12月03日

3年国語 詩教材「キリン」を分析批評で授業する。


 これは、2005年6月の向山型国語教え方教室で論文審査に提出した実践である。

 2005年度のTOSSデー会場で平成17年度光村教育図書3年生国語下巻の新教材「キリン」を使って授業を試みた。
 発問・指示は、当時自分で考えたものなので、児童の実態に合わせて検討いただきたい。
1.授業の概要
 言葉を根拠に、話者の視点から判断し、キリンを見ている話者の姿を想像させる事に重点を置いた。
2.指導案
音読

指示1:

先生の後について読みなさい。
全員起立。三回読んだら座ります。座っても読む練習をするのですよ。

教師が問題を出し、ノートに書かせていく。

指示2:

先生が問題を出すのでノートに答えだけを書いていきなさい。

ノートは一行おきに書かせるように指導するとよい。
日付が入っているか確認するなどしてもよい。

発問1:

題は何ですか。

(キリン)

発問2:

作者は誰ですか。

(まど・みちお)

発問3:

何連の詩ですか。

(4連)
連ごとに音読させる。

発問4:

全く同じ連がありますね。何連と何連ですか。

(1連と4連)

発問5:

この詩の形、ある食べ物に似ていますね。両端がパン、中身が具、なんでしょう?

(サンドイッチ、ハンバーガー)

説明1:

この詩はサンドイッチの形に成っていますね。
こういうのをサンドイッチの構造というんですね。

発問6:

「顔」という字を赤鉛筆で囲みなさい。いくつありますか。

(2つ)

発問7:

2連と3連の顔はどちらが語り手(話者)から遠いところ(位置)にありますか。

3連

発問8:

3連が遠くです。それが分かる平仮名2文字を赤鉛筆で丸く囲みなさい。

(ゆく)→「ゆく」ですね。「来る」ではなく「ゆく」という言葉からキリンの顔が遠のいていく感じが伝わります。
(そら)→2連は顔のみがクローズアップされ、視界を占めていて近いのに対し、3連では空の中に顔があり、周りに空が見えるほど離れているというイメージがある。

発問9:

語り手(話者)はキリンを一人で見ているのですか。それとも二人以上で見ているのですか。

(二人以上)

発問10:

証拠になる言葉を探して、線を引きなさい。

(ごらん あるくよ)
呼びかけていますね。二人以上です。

発問11:

語り手は相手よりも年上ですか、年下ですか。

(年上)

発問12:

証拠になる言葉をノートに書きなさい。

(ごらん)

発問13:

二人の関係はどんな関係ですか。自分で自由に想像してノートに書きなさい。

(親子、兄弟、父と子、母と子など)
話し合わせて見ると面白い。
このように想像を最後はふくらませて個人個人のイメージを交換させることによって、
多彩な詩の味わい方を子ども達は得ることが出来るのである。

その他の発問

一時間の授業の中では次のような発問をして詩の全体イメージをつかませても良い。

発問14:

・この詩はゆったりと読んだ方が良い詩ですか、あわてて読んだ方が良い詩ですか。
 ゆったりなら○、あわててなら×、先生に見えるように顔の前で大きく○×をしなさい。
 せーの、ほい。

→(ゆったりとよんだほうがよい詩)である。詩に空白があり、きちんと間(空白)を開けて読んでいくと、キリンが一歩一歩ゆっくり歩いて行く感じが伝わる。教師が判読して聞かせるとよい。時間があればそのように読ませる。

発問15:

・この詩に出てくる色にはどんな色がありますか。○○の何色と書きなさい。

 (キリン→黄色 キリンのぽつぽつ→黒 空→青 )

3.TOSSデーでの気づき

TOSSデーの2会場目では、話者の視点の高い低いを意識させるために教科書のイラストに目玉を描き込ませ、討論させた。
黒板にあらかじめキリンを描いておき、それぞれの考える目玉の位置を記入させ、討論にうつった。

発問16:

この詩を語っている人を話者といいます。話者が見ている場所はA、B、C、Dのどれだと考えますか。ノートに自分の考えと理由を書きなさい。

このことによって、先の指導案の中の
「顔」という字を赤鉛筆で囲みなさい。いくつありますか。
2連と3連の顔はどちらが語り手(話者)から遠いところ(位置)にありますか。
3連が遠くです。それが分かる平仮名2文字を赤鉛筆で丸く囲みなさい。
という発問は省略することが出来た。
というのも目玉をかかせた理由の中に「顔が遠くにあること」「上を見上げていること」を参加者自身が発見することが出来ていたからである。
この教材は、話者の視点、詩の中の言葉の使い方によってある程度の詩のイメージを確定させ、個々人の解釈の違いを交換する楽しさを見つけだすことの出来る教材であった。


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