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TOSSランドNo: 4674030 更新:2013年08月21日

5年ふりこ「秒時計をつくろう」11 考察 成果と課題


1 考察

<結論> 子どもたちが秒時計を作っていくなかで、自由に試行活動をさせれば、おもりの重さやふれ幅、、糸の長さの関係に気づいてくる。

 秒時計を作る中で、かなりのことをとらえてくることがわかった。
 その点では、仮説は実証されたと考える。
 つまり、この単元では、「秒時計を作ろう」と導入し、それを作る過程で子どもの発見を深め再構成していくことがよかったということだ。
 しかし、そればかりでは子どもは「重さの思いこみ」をクリアできなかった。そこで討論をし演示実験をした。
 子どもの試行活動だけでは覆いきれない部分があったのである。その点では、不十分といえるだろう。
 また、子どもの問題意識は「みんなの1秒時計を比べよう」ということにあったのに、長さに着目させようと急いだことは反省点である。

2 成果と課題

1 秒時計製作の利点

1秒・2秒時計製作の自由試行でかなりの部分を子どもは獲得することができた。

1 問題意識を持てた。

 1秒時計を作る中で獲得したことは、「糸の長さにふりこの周期は関係ある」「重さにも関係あるだろう」ということだった。
 はっきりととらえている子もいたが、大方はどうなのかなという程度であった。
 ただ、「本当はどうなんだろう」という問題意識を持つようになったのにはたいへん効果的であった。

2 交流し相対化できた。

 1秒間時計を作るという目的があったので子どもたちは、互いに交流(相対化)し、かなり熱心に取り組んだ。
 前述もしたが、まず、1秒時計を作る中で自然と交流がされる。
 そして、どうすれば1秒間時計になるのかを子どもたちは「相対化」するようになる。
 自分の持っていた知識と友達のしている活動を見比べ、自分の作業を修正しつつ完成に近づけようとしていた。

3 2秒時計で「長さ」に対する体験が深化した。

 そこで、2秒時計に発展させ、1秒時計で得た情報を動員させ考えさせようとした。
 この試みで「長さ」に関してはクリアすることができた。2秒時計を作ることで、「長さ」に関する体験が深化されたといえるだろう

2 秒時計製作の限界

 話し合い(討論)も必要である。
 子どもの交流は実験だけではない。やはり討論の形で行うことも必要である。そこに、新たな考えの変容、深化がうまれる。
 子どものノートには次のようにある。

「最初は、重さが関係なしとはわかっていたけど、わけはくわしくは、わからなかった。今度は自分たちで実験したいです。でも、たまには、みんなと話し合いたいです」(F)

 これは、やはり自分で実験することを望むが、たまに討論することで「わけ」がくわしくわかるようになるから、それも大事だという考えの表明だろう。
 ただ、その「たまに」がどこに当たるかを考える必要がある。
 この単元では、実験をかなりしたあとで話し合いを設けた。
 基本的には、子どもたちの情報がかなり蓄積されたあとに行うのがよいのだろう。
 子どもの言葉でいえば「わけ」が知りたくなったときに行うようにする。
 それは子どもから出てくるのがもっともよいが、教師が主導することも必要だろう。

3 課題

 子どもの問題意識を必ずしも生かしたとはいえない。
 1秒時計を作って、みんなが同じものではないという問題意識は子どもたちにあることを前述した。
 その問題意識にそうならば、1秒時計を作ったあともう一度比較検討する場がほしかった。
 それを、急ぐあまりすぐに「長さ」の視点に持っていき2秒時計を作ることにしたのは、反省点でもある。

4 その他

1 教科書では、ストップウォッチを使って計測しているが、それはかえって混乱をもたらすことになる。
 そこで1秒時計、ストップメソッドという活動に変えたことは成果だった。
 子どもに混乱を起こさせずに、すんなり「重さ」「長さ」「振れ幅」などの要素は体感させることができた。
2 同様に、本単元は、技術的な関心で行った方がよい。
 時をつくるという関心から単元づくりをした方が子どもの問題意識にあうだろう。


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