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TOSSランドNo: 8413326 更新:2013年08月19日

【長谷川博之氏構想追試】正しい指導過程を踏むことで行事で子供は成長する


【長谷川博之氏構想追試】正しい指導過程を踏むことで行事で子供は成長する

1.行事の目的と目標を指導者が正しく認知する

 長谷川博之氏は次の様に述べる。

すべての教育活動には、「目的」と「目標」が存在する。

行事にも目的と目標が存在する。
中学校で多いのは、行事の度に横断幕で、全面黒板にスローガンをベタベタ貼りつけるものがある。

「クラスが1つになる!!」
「全員本気!!」
「団結!!」
「One For All. All For One.」

或いは、クラスでTシャツをそろえて掲げている事例もある。
小学校で、学級の前面掲示板にでかでかと掲げられているものもある。

「いじめのないクラス」
「ひとりひとりを大切に」
「全員参加・全員本気」

このようなことを美辞麗句を掲げて前面に出しているクラスほど、バラバラであるという皮肉的な光景をよく見る。
当たり前だが、部活動や合唱コンクールでよくある勝利至上主義は論外である。

「○○中打討!!」
「○○小をたおせ!!」

これらは、「目的」と「目標」を取り違えているから起きることである。
行事で、「目的」を常に語る事は必要である。
しかし、言葉で「全員本気!」とか「日常生活の向上を!」と言ってみてもあまり意味はない。

2.映像付き、音付きで描いた指導者の成功のイメージを全員で共有する

「では、どうすればよいのか。」
行事(困難)を乗り越えて、チームが1つになった事例を上げる。
3つともTOSSの実践では、すべて道徳の授業になっている映像である。

1.高校バスケ 伝説の友情物語
 □小嶋悠紀氏が「左手一本のシュート」として販売している道徳授業の元になった映像
2.小さなバスケットヒーロー
 □自閉症でチームでプレーできなかった生徒が、チームメイトたちの協力により、大事な試合で初めてプレーして優勝するドキュメンタリー。兵庫県の田原昭高氏が授業化している。大きな成功体験から自衛症の中核障害である「対人関係」も療育されている。
3.【バスケ】「おじさん軍団」の奇跡!
 □リストラされた選手たちが再起をかけてチームメイトたちと優勝を目指すドキュメンタリー

どのチームも、「優勝」という具体的な目標を持っている。そのために練習を続けているのだから当然だ。だから、それぞれ努力が具体的になるのだ。この点は、「利己と利他の関係」から「利己」という観点からも説明ができる。「利己がない利他」は破たんする。これは、別のレポートで論じたい。
要するに、両者のバランスが大切なのだ。
もし、上記の映像の事例で、ムリして利他だけを掲げ、無条件で、田中君を試合に出したり、マックくんを試合に出したり、おじさんチームなんだから、ここまでやればいいじゃないかという風に取り組んでいたら、多くの人々が感動するような事例にはならなかった。
あくまでも、優勝のために最善を尽くしているのだ。そのギリギリのところで、もしかしたら、足手まといになるかも知れないけれど、誠実な努力を続けてきた仲間を信頼し、出場させたから、あの事実が生まれた。

3.縄跳び大会へ向けての実際の実践

もっと身近な事例で考える。これから、多くの学校で長縄大会がある。

①縄跳び大会参加に向けての目的

私のクラスでも、多くのクラスと同様に、次の目的をもって行事に参加する。

「クラス全員の気持ちを1つにする」
「全員本気を目指す」
「日常生活の質をあげる」

②縄跳び大会参加に向けての目標

①の目的を達成させるために、次の目標を掲げて、練習に取り組んでいる。

「1分間100回以上!」
「大会優勝!!」
「3分間で300回以上!」

しかし、①②だけでは不十分である。目標を達成するためには、具体的な指針が必要になる。

③縄跳び大会参加に向けての目的・目標を達成するための具体的な策

大阪の阪下先生は、言葉掛けにこだわるという。
ダイアリーにあるように、次の様な具体的な指導をなさるという。

1.引っかかったら「ドンマイ」と言う。
2.間があいてきたら「もっと詰めて」と言う。
3.動線が崩れてきたら「まっすぐ並んで」と言う。
4.出口にたまってきたら「すぐに抜けて」と言う。
5.ハイハイの声が途切れたら「声出して」と言う。
6.ふざける子がいたら「集中して」と言う。
長縄 子どもたちに教えたい言葉(阪下先生SNSダイアリー)

 まとめると次のようになる。

「全員本気」

という目的があり、そのために、

「1分間100回以上!」

という目標があり、それを達成させるために、具体的な行動の指針を提示し、指導していく。
行動の指針が徹底されていく中で、最初の目的である「全員本気」が自然に達成されていくのだ。これを図式に表すと次の通りである。

① ⇔ ② ⇔ ③

①②③はそれぞれ切っても切れない関係にあり、①を達成するには②が必要であり、②を達成するには③が必要になり、③が達成されると自然に①②が達成されていることになる。
はじめから、「全員本気」を前面に掲げて、「全員本気!!」と喚いても、何も達成されない。
それどころか、言葉ばかりで事実がないという失敗経験ばかりさせると、子供たちは、やがて、教師の言う事を信用しなくなる。効果がないどころか、「害悪」が広がるのである。

4.待っていたドラマ

 当日、保護者が見ている前で、293回という新記録を出した。学級の子供たちは抱き合って喜んでいた。保護者からも温かい拍手をいただいた。次はある子の日記の一部である。

土曜日は体育でおじいちゃんとやりました。
でも、わざとかべにぶつかれてちょっと痛かったけど、とても楽しかったです。
大なわでは、293回という記録を出せたのでよかったです。


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