TOSSランド

コンテンツ登録数
(2017/02/28 現在)

21375
TOSS子どもランド TOSSオリジナル教材 TOSS動画ランド TOSSメディア TOSS-SNS TOSS公式(オフィシャル)サイト
TOSS子どもランド
TOSSランドアーカイブ
TOSSランドNo: 1995122 更新:2013年08月16日

新型学級崩壊を生還する教師の条件


新型学級崩壊を生還する教師の条件

 「新型学級崩壊」は、旧来のように力のある教師が受け持てば改善したり、教師の授業力さえ改善したりしても、改善されない。原因が多重的、複合的であるからだ。
 それを乗り切るには以下、3つの条件が必要である。

1、いかなる事態にも笑顔で対応する
2、言葉を削り、淡々と進める。隙を与えるな。
3、情報をアップデートし続ける。

1、いかなる事態にも笑顔で対応する

「新型学級崩壊」に立ち向かう上で、最も重要なのは、治療者(敢えてこの表現を用いる)の心が壊れないことである。
 そして、最も難しいのが、「心を壊されないようにすること」である。
 崩壊している子供たちからの攻撃や、保護者からの攻撃を日々受ける時点でかなりきつい思いをしている。
 彼らは教師の怒らせ方、追い詰め方のプロである。
 子供の落とし物を拾ってやると、放り投げられる。
 落ち着かせてやろうと優しく心を砕いてやると、「こいつ、なんもできねー、バカだよ!!」などと物凄い罵り方をする。
 教師の最も傷つくポイント、劣等感を瞬間的に見抜いて、そこを攻撃してくる。
 これらに、まともに付き合うと、一気に病む。
 だから、子供がまともになるまでは、一時的に心にバリアを貼りながら、笑顔で淡々と対応する。
 媚びる必要はない。怒らず、穏やかに笑顔で対応していく。
 挑発には一切乗らず、笑顔で正しい方法、指示をし続けていくイメージだ。
 しかし、実はそれ以上に、職員室での心ない攻撃が一番キツい。
 本来、ここが一番の「心の砦」になっていかなければならないのだが、新型学級崩壊しているような学校では、職員の心も荒んでいる。
 そして、元々崩壊していたのを知っているのに、現担任を責めるような発言をすることが多い。
 私も、前任校で、低学年で一番崩壊の原因を作っていたベテランの先生が、その後を受け持った私や隣の担任に、「なんだ、全然あの子たち変わってないじゃない!」などと言われたことがあった。
 職員の酷い発言に対しては、毅然と対応してもよいと思う。教室で散々我慢しているのだから、職員室で我慢してはいけない。子供のためだ。
 また、職員の共通理解として、教育課程の中に、次の一文を入れておくことも必要だ。

◇すべての教職員は一丸となって騒乱状態の担任を支えるために努力し、水をさすような発言、態度は厳に慎む。

2.言葉を削り、淡々と進める。隙を与えるな。

 荒れている子供を見ると、つい、慌てて語ろうとしたり、無駄な言葉を入れたりしたくなってしまう。
 一切辞めた方が良い。すべて挙げ足を取られ、本当に伝えたいことは何も言えず、ストレスだけが溜まる。
 淡々と必要な言葉のみ伝えればよい。
 これは、子供が挑発・甘言・罵詈雑言・無視・憮然たる態度などあらゆる心かき乱すことをしても、まったく関係なく淡々と進めていくことも含める。
 今、心を痛め辞めて行く教師には、ひどい人よりも、誠実な教師が多いという話がある。
 今まで、子供や保護者からの信頼も厚かったのに、傷つき辞めてしまうのだ。
 それは、「子供はかわいい」「子供は純粋だ」ということをずっと信条になさっている方なのだと思う。
 もちろん、子供はかわいいのは確かだが、それは、子供の一部や表面しかとらえていない。
 わるさをしてしまう部分も含めてかわいいと思えているのが本当だ。
 新型学級崩壊の子供たちは、話しても分からない。
 別のところに課題があるからだ。ピント外れの対応はしない方が良い。
 また、私は、以前は、クラスの子供たちの悪い点を指摘されると、いちいち心かき乱され、傷ついていた。
 その正体は、自分の指導が悪いと指摘されて居るような感覚になるからだ。保護者が担任に子供の欠点を指摘されて頭に来るのも同じ様な感覚なのだろう。
 実際にそういう嫌味な言い方をする同僚というものはいる。
 しかし、惑わされず、淡々と進めていくようにする。

3.情報をアップデートし続ける。

「楽しい授業や学級経営を追試しまくれ。成功体験から学べ。」という言葉を耳にする。
TOSS教師なら、楽しい向山実践やTOSS実践を追試し続けて、乗り越えようとするだろう。しかし、新型学級崩壊では、1度指導して改善したかに見えても、再び同じ様な問題が起きる。
原因が複合的なのだから、当然だ。また、学校だけではなく、家庭が原因の場合もあるから、治療改善には時間もかかる。普通なら、途中で疲弊してしまう。
そこを切り抜けるには、何が必要か。

情報を常に、アップデ―トし続けるタフさと、執念

簡単に言えば、集中力をフルに活用し、学び続けている期間を1年間~2年間維持し続けることができるかということだ。
向山実践・TOSS実践は極めて有効である。
しかし、引き出しが10個程度では、新型学級崩壊に立ち向かうことは不可能である。
新型の学校崩壊ともいえる中学校を立て直した長谷川博之先生は、そのような学校の生徒指導について、次の様に述べる。

1度言ってできなければ、400回語れ

長谷川先生が、なぜ、あのような再生不可能ともいえる学校で、奇跡の実践を成し遂げることができるのか、それは、元々力があっても、留まらず、常にアップデートをし続けているからだ。
1つの指導事項に対して、引き出しが400あるというのは、もの凄い事だ。「自由自在」と言っても指しつかえない。
10年程度前なら、「自由自在」に、最高の指導をし続けることは、「名人」と呼ばれる人の専売特許のような空気があった。しかし、「新型学級崩壊」に立ち向かう以上は、各々が「名人」と呼ばれる人の域に達する必要があるのだ。
「名人」とは、「情報を常に、アップデートし続けるタフさと、執念」をもって努力をし続けた方なのだとも言える。
その努力をこれからの教育の世界では、当たり前のように教師には、求められる時代がやってくるのだろう。


2回すごい!ボタンが押されました

コメント

※コメントを書き込むためには、ログインをお願いします。
New TOSSランド