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TOSSランドNo: 2180121 更新:2012年12月04日

「いただきます」の心


発問1:

人が生きていくのに、どうしても必要なことは何ですか。

・食べること ・努力すること ・寝ること

ppt 生きること=食べること

説明1:

でも、ただ食べればいいわけではありません。色々な食べ物を食べて、バランスよく栄養をとることが必要です。

発問2:

人が生きていくために必要な栄養素は何ですか。

・ビタミン ・タンパク質 ・無機質 ・炭水化物 ・脂肪

まだ家庭科で学習していないため、「ビタミン」以外は出なかった。(カルシウム、ミネラルなどは出た)

保護者から残りの4つの正解が出た。

発問3:

タンパク質は体の中で何になりますか。

・筋肉 ・血液  (子どもは簡単に答えた)

説明2:

タンパク質は植物性タンパク質と動物性タンパク質があります。植物性タンパク質は大豆、大豆から作られた豆腐などから摂れます。

発問4:

動物性タンパク質は何から摂れますか。

・豚 ・鶏 ・牛 ・魚  (子どもは簡単に答えた)

発問5:

戦後食糧不足の時、日本人はどのようにして動物性タンパク質をとっていたのでしょうか。

・人の肉 ・熊 ・猛獣 ・野生動物

ppt 鯨の写真(「えー」「かわいそう」「お母さん、給食で食べたことがあるって言ってたよ」など驚きの声)

説明3:

500年以上も前から1960年頃まで、日本人は鯨の肉を食べていました。給食にも出されていたそうです。現在は商業捕鯨の禁止と言って、食べるために鯨を捕まえてはいけないことになっています。だから、ほとんどの人が食べたことがありません。

説明4:

山口県長門市は捕鯨が盛んな町でした(ppt 地図)。青海島(おうみじま)の通(かよい)浦では江戸時代から明治末まで捕鯨が行われていました。当時、鯨を捕るのは大変な作業で、300人からなる「鯨組」を作って網で囲い、銛で突いて鯨を捕まえたそうです。絵からもわかるように「血の海」になりました。「鯨1頭捕れば七浦にぎわう」と言われました。肉を食べたのはもちろん、脂肪は「鯨油」として今の石油のように使い、ひげは人形のバネとなり、骨粉、血は畑の肥料となりました。丸ごと1頭使ったのです。

説明5:

鯨は島民の生活を支えていました。みんな自分たちが生きていくために鯨を殺し、食べてしまうことに対して感謝していました。だから、死んだ鯨に人間と同じように死んだあとの名前をつけ、お墓も作り祈りました(写真)。この後ろには雌鯨のお腹にいた赤ちゃんが70数頭も埋められているそうです。墓にはこう書いてあります。

「子どもは生かしてやりたいが胎児ではいかんともしがたい、人間の胎児が死んだ時と同じように供養するのでどうか成仏してほしい」

説明6:

長門市出身の詩人、金子みすずはこんな詩を書いています。

教師が音読。追い読み。1人読み。

鯨法會(くじらほうえ)
          金子みすヾ
鯨法會は春のくれ、
海に飛魚採(と)れるころ。
濱(はま)のお寺で鳴る鐘(かね)が、
ゆれて水面(みのも)をわたるとき、
村の漁夫(りょうし)が羽織着て、
濱のお寺へいそぐとき、
沖で鯨の子がひとり、
その鳴る鐘をききながら、
死んだ父さま、母さまを、
こひし、こひしと泣いてます。
海のおもてを、鐘の音は、
海のどこまで、ひびくやら。

説明7:

下関で行われた鯨に感謝する集会の様子です。

発問6:

発問6 青海島の人は鯨を食べる時何と言って食べたでしょう。

・いただきます ・ありがとうございます。 ・食べさせていただきます。

発問7:

「いただきます」とは、どんな意味なのでしょう。

・食べさせていただきます。 ・ちゃんといただきます。 ・動物などの命をいただきます。

・作ってくれた人に「いただきます」

説明8:

先生はこう考えます。全ての生き物、もちろん人間も命あるものを殺して食べなければ生きていけないのです。お皿の上のものの「全ての命をいただく」、ということが1つ。自分のお皿に並ぶまでに関わった全ての人に感謝の気持ちを込めて「いただかせてもらう」ということが一つ。

・栄養士の先生 ・給食室の先生 ・育てた人 ・トラックで運んだ人 などのつぶやき。

ppt 生きること=食べること=他のものの命をいただくこと  給食の写真

指示1:

今日はどれだけの命をいただいたのでしょう。感想を書きなさい。

授業後の子どもの感想
・食べ物には何にでも命があってそれを食べるから、ちゃんと「いただきます」と言って残さず食べることが良いと思いました。魚も肉も野菜も全部食べなきゃちょっとひどいことだと思いました。
・食べることは大事なんだなあ、と思った。でも、食べるために命を落とす動物や植物もあるので、いつも命をもらっているのでなるべくたくさん食べようと思います。
・もう、あまり食べ物を残さないようにする。
・人が何気なく食べている物で多くの命を失っていることに気がつきました。これからは、減らさずちゃんと食べていきたいです。
・これからは食べ物を大切にしておいたほうがいいとわかった。
・今日の勉強をやって、私は食べ物を粗末にしてはいけないなあ、と思いました。給食など残さずきちんと食べたいと思います。私は1年生からこの今日まで1日も給食を減らしたことがありません!なので、6年生まで給食を残さないように頑張ります。
・他の生き物を殺して僕たちが食べることを知った。だから、しっかり感謝しないといけない。
・生きている物を殺してしまっていけないと思ったけど、これが生きるためだと思いました。
・色々な命のある物を食べて生きるために、何かを殺さなければいけないのが可愛そう。
・これからも食事を大切にいただきたいと思います。あと、鯨は大切にします。
・僕たちが普段何気なく食べる物でも、いろんな命や作ってくださる人達のおかげで食べると改めて知りました。これからも残さず食べたいです。
・人は他の生き物の命を使って生きているので、そういう物は残しちゃいけないと思いました。
・今までたくさんの命をもらって生きてきたと知った。でも、それは全ての生き物に共通していると思う。牛は草を食べないと生きていけないと思う。
・食べ物を粗末にしないように気をつけて食べ物に感謝をしながら食べる。
・食べることは生きるためだけど、残したら生きていた動物や植物に失礼だから、これからは少しでも残さないようにしたいと思います。
・いつも普通に何気なく食べていたけど、これからは感謝して食べたい。
・私たちの口に入る前にとても手がかかり、命を食べているのと一緒だと思った。
・色々な食べ物にも命があるのを忘れてはいけない。生きていくために、色々な命が犠牲になっているから、何を使うにも感謝しないといけないと思う。自分の命を粗末にしてはいけない。
・いつも、普通に食べているごはんやおかずには大切な命が使われていて、すごく残念に思いました。だけど、命を取っているのでこれからも残さず食べたいです。生きることは大変なことだと思いました。
・大事な命を殺して食べさせてくれてるのに、残すなんて悪いと思った
・いろんな命をいただいてとても感謝する。
・私はいつも普通に物を食べていたけど、ひどいことをしていたんだなと思いました。「いただきます」と言う時は感謝の気持ちを込めていただきたいです。
・食べる物に何個もの命があるのは初めて知った。その命のためにたくさん生きていきたいと思いました。
・減らしたりしてしまうけど、給食の先生やトラックで運んでくれる人や野菜を育てる人に感謝をしています。これからも生き物や他の人に感謝をしたいです。
・人は生きていくために食べ物がとても大切だということが分かった。殺してしまって食べているから「いただきます」と「ごちそうさま」はとても大切な言葉だということが分かった。これからも「いただきます」と「ごちそうさま」を言うようにしたい。
・生き物を殺すのは可愛そうだけど、食べると言うことは生きていくためにとても大切なことだと思いました。

・説明4は原典ではかなり要約しています。4年生対象だからと思われます。ある程度詳しく説明した方が鯨漁の苦労、鯨1匹の無駄のない用途がよくわかると考えました。
・説明5の墓に書いてある内容の要約は伊藤が追加しました。漁師の辛い思いを感じることができると考えたからです。
・原典では、金子みすずの詩は要約を示すものでした。全文を読んだところ、5年生で情景を思い描くことができると考え、全文を読むことにしました。どんな詩か尋ねたところ、「鯨の子どもが親を思って悲しんでいる」と答えました。

原典
TOSS道徳「心の教育」17『「食」で育てる子どもの心』(明治図書)

参考HP
みすゞのふるさと仙崎  http://www.city.nagato.yamaguchi.jp/bunka/misuzu/hometown/hometown.htm
く じ ら 墓  http://www1.ocn.ne.jp/~rakutei/kujira.html
鯨の利用  http://www.ikitsuki.com/yakata/isana/index16.htm


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