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TOSSランドNo: 4343437 更新:2013年08月15日

佐藤式「ぎょろ目のおばけ凧」シナリオ


以下のシナリオは、2002年7月26日に開催された「楽しい絵画・工作教室in仙台」の中の佐藤昌彦氏の講座をまとめたものである。このホームページを作成するために子ども達を相手に1度指導し、学年の先生達を相手に2度作り方を教えた。子ども達にも先生達にも好評な工作である。また、ホームページにアップするにあたり、佐藤昌彦氏から許可をいただいている。

(作品例)

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材料・道具  つや紙(10色)…B4のつや紙をA4サイズに切ったもの(凧の本体になる)
             B4のつや紙からA4サイズを切り取った残り(短冊形になったものが2種類できます)
           竹ひご・ストロー(曲がる部分がないもの)・紙テープ・凧糸・スティックのり
      ・セロハンテープ・のりづけの時に敷く新聞紙・コンパスなどの穴を開けられるもの
      ・竹ひごを切るラジオペンチやニッパーなど

1.紙を切りながら形を考える(第1時)

 完成した作品をいくつか例示できるとよい。そして、実際に飛ぶところを教室の中を少し走って見せると、児童の意欲はさらに高まるであろう。

A4のコピー用紙を縦・横半分に折って、4等分に切る。
 半分に折って、爪を立ててしっかりこすり、切る。半分にしたものをさらに折って、同様に爪を立ててこすり、さらに半分に切る。はさみでも切れるのであるが、爪を使ってもきれいに切れることを体験させたい。

切った紙を練習用として使う。

___

まずは紙を横に折って、

「だいたいこのように切れば、お化け凧の顔のだいたいの輪郭ができるはずだと思いながら切ります。」

と言いながら、教師が例示用の大きな紙を切りながら話す。切ったら紙を開いて、

「なぜ半分に折って切ったかと言うと、凧ですから、左右バランスがよくないといけませんので、自然に左右が同じになるように半分に折って切りました。」

と簡単に説明する。

「もう少しお化けのような形にするために、口も切ります。(さっきのようにまた半分にして)だいたいこのように切れば、お化けの口のようなものができるはずだと思いながら切ります。」

と言いながら、教師が例示用の大きな紙を切りながら話す。切ったら紙を開いて、

「ほら、お化けの顔のような形ができたでしょ。」

と言い、できそうだなと思わせる。

教師の例示が終わってから、児童に1つだけ切らせる。切ったら机の上に置かせる。

Renshu-yoko11
Renshu-yoko21

「紙を横に折って切れば、横長の顔ができます。縦に折って切れば、縦長の顔ができます。どちらも飛びます。」

と言って、縦に折った紙を切って例示する。

Renshu-tate11
Renshu-tate21

切りながら、

「町の中をゆっくり歩けば、町の様子がよく見えるのと同じように、紙をゆっくりと切れば、今切っている所がどういう形で、次はどっちの方にはさみを進めてみようかなということがよく分かるのですよ。」

ということを言ってあげるとよい。例示が終わったら、児童に縦に折ったものを切らせる。残りの2枚は縦でも横でもいいから、好きな方で折って切らせる。

早く終わった子には、どれか1つを選ばせ、紙に鉛筆で目を描かせたり、模様を描かせたりして待たせてもよい。

2.凧本体を切る(第2時)

縦方向か横方向かを決める。
 練習で作った4枚を並べて見ながら、自分は紙を縦方向にして切るのか、横方向にして切るのかを決める。そして、切り方もだいたいどのような方向で切っていくかを決め、4枚の中から1枚を選ぶ。児童には、「1番気に入ったものを1つ選びなさい。」と言えばよい。これはあくまでも切る方向性を決めるだけであり、選んだ紙の通りにそっくりそのまま本番も切るのではない。あくまでもだいたいその様な形で(そのような方向性で)切るということを決めるのである。

土台(本体)のつや紙の色を選ぶ。
 教室の前方につや紙10色を色別にわけて並べて置く。自分が選んだ方向のお化けはどんな色があいそうかを考えさせながら、土台(本体)のつや紙を1枚選ばせる。

つや紙を裏返しにして切る。
 つや紙は表向きにして切ると目がチカチカするので、裏返しにする。そして、縦長の顔にする場合は縦半分に折り、横長の顔にする場合は横半分に折らせる。

次に教師の例示で、半分にした紙を、はさみの根元近くを使いながら、さっき自分が選んだような形にだいたいなるように、ゆっくりと切っていく。切りながら、再度「風がよくあたるように、太っちょに大きく切る」ということを話す。口も同様に決めた形にだいたいなるように切って見せる。例示後、児童に切らせる。

子どもによっては、ある部分が飛び出るように切る子もいる。そのままでは凧としては弱いのだが、あとで裏から別の色のつや紙を貼って補強できるので、「凧として弱くなるから駄目」ということは言わなくてよい。

Hokyou11

上の矢印のようなところは、補強する。

3.顔の部品を作る(目と口の中の色)(第3~4時)

顔に見える為の最低限の条件は、「口のほかに目があること」をおさえる。
ギョロ目のお化け顔に見える為には、最低何が必要かを児童に問う。(場合によっては、教師側から話してもよい。)そして、最低目と口がないと顔には見えないことを確認する。その他の眉毛や鼻や髪の毛や模様などは、それぞれ個人の考えで付けたり付けなかったりすることになる。

目を作る(切る)。
 お化けなので、目の数は3個でも4個でも5個でもいいのだが、あまり多いと目が小さくなり、ギョロ目でなくなるので、多くても3個が妥当であろうと考えられる。このことを児童にも話しながら、教師の例示では2個の目にする。

短冊形のつや紙を裏返しに半分に折って、

「だいたいこのように切れば、目のようになるはずだと思いながら切ります。ギョロ目ですから、空に上がったのを見ても目がはっきり見えるように大きめにします。」

と言いながら紙を切る。切ったら本体の上に置く。(黒板に貼る。)次に、このままではまだ目には見えないので、「これではまだ目に見えないので~。」と言いながら、人間でいう目の黒玉の部分を切って置いてみる。

例示が終わったら児童に紙を切らせるが、切ったものは決してまだのりでつけさせてはいけない。さっき切った本体の上に置くだけにさせる。

Okudake-11

口を作る。
 〔例示しながら進めていく〕本体の口の開いている部分に、裏側から短冊状のつや紙をあてながら、口の部分は何色が合うかを考えさせる。どの色にするかを決めたら、その紙を半分に折って折り目をつける。次に、その紙を裏返しにし、本体の裏側から縦の折れ目を合わせて口の部分に置く。置いたら、鉛筆でだいたいの口の形を写し取る。写し取ったら、写し取った線より一回り大きく(1cmくらい大きく)して切り取る。口より大きい部分は、あとで裏から貼る時ののりしろの部分になる。尚、口が大きすぎて短冊状のつや紙が小さい場合は、余っているA4サイズのつや紙で作る。

切り取ったものは、目と同様にただ置くだけにする。

Kuchi-11
Kuchu-21

この辺までできてきたら、作品例は取り外し、自分の作品に集中するようにさせる。

4.できた部品をいろいろと動かしながら考える(第3~4時)

できた目を、本体の上の方に置いたり下の方に置いたり、あるいはくっつけてみたり離してみたり、あるいは傾きを変えたりしながら、目の位置によって顔の表情が変わってくることを例示する。例示後、児童にも同様なことをやらせ、「自分は目はこの位置がいい」ということを決めさせる。決めてもまだ置くだけとし、まだ絶対にのりで貼らせてはいけない。

5.その他の部品を作る(第3~4時)

目の位置がだいたい決まってくると、次に何が必要になってくるかが見えてくる。そのことを例示によって教える。例えば、眉毛や牙や舌などを例示する。例示の際、今までと同様に、まず合うような色を選び、「このように切れば、だいたい眉毛のような形になるはずだ。」というような気持ちで切ることを教える。切った部品は、いろいろと場所や向きなどを変えながら置いて、自分が一番気に入った配置を決める。決めたら、他にも必要な部品はないか考え、同様に切って置いていく。このようにしながら、少しずつ部品を増やしていく。貼る部品の量の目安は、本体の半分から3分の2以内である。(と言っても、児童の中にはそれ以上に作る子も出てくるであろう。しかし、あとで貼る尻尾の本数を増やせばバランスよく飛ぶ。)弱い部分がある子は、この段階で補強の部品を切る。

また、あくまでも凧なので、バランスをとる為に、舌などの特別なものを除いて、短冊状の紙を半分に折って、同じ形のものを2つ同時に切り取るようにする。そして、原則として左右対称に貼っていく。

6.部品を本体に貼る(第5時)

部品はこれ位でいいと判断したところで、部品作りを止める。そして、部品を動かしながら最終的な配置を決め、スティックのりでしっかりとのりづけする。最終的な配置を決めた後に鉛筆で少しだけ印をつけておくと、配置がきれいに決まる。
 のりづけのポイントは、

(1)新聞紙を敷いて紙の縁までしっかりとのりをつけること。
(2)薄く均一にぬる。
である。これに十分気をつけないと、つや紙なのでよけいはがれやすくなる。

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7.顔にあった色の紙テープ(尻尾)を選ぶ(第6~7時)

顔が出来上がったら、教師に見せ、教師は尻尾の数を決めてあげる。基本的に本体の半分くらい貼っていると判断したら尻尾の数は5本であるが、それ以上出あれば6本にさせる。

次に、児童は様々な色の紙テープを見て、自分が作った凧に合いそうな色を選ぶ。選んだら1m10cm位の長さで必要な本数を切る。この際、いくつかサンプルとして黒板などに1m10cmの長さの紙テープをぶら下げておくと、児童はそれをもとにどんどん切ることができる。

切り取ったら、紙テープの端の一方をのりで貼り合わせる。そして、もう一方の端を格好よくはさみで切っておくとよい。

8.尻尾を貼る(第6~7時)

尻尾を裏側の真ん中にのりづけする。補強でセロハンテープをさらにつけてもよい。

9.凧糸を通す穴をあける(第6~7時)

 真ん中の折れ線の、上から4分の1の所にコンパスなどで穴を開ける。穴の大きさは、凧糸が通る程度。4分の1の見つけ方は、まず余っている紙や紙テープなどで凧の縦の長さをとる。とったら、それを2回たたむように折ると、4等分の線ができる。その線をもとにして、上から4分の1の所に印をつけ、穴を開ける。

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10.凧糸を通す(第6~7時)

表の方から、凧糸を通す。通したら50cm位引っ張り出す。

11.竹ひごを切る(第6~7時)

竹ひごを凧の縦の長さに合わせて印をつけて、その長さに切る。

12.凧糸を竹ひごに結びつける(第6~7時)

縦の長さに切り取った竹ひごの上からだいたい4分の1くらいの所に、凧糸を結びつける。結びつけたら、凧糸を凧の表から引っ張りながら4分の1の所に結び目が来るように調節する。

13.竹ひごを固定する(第6~7時)

セロハンテープで竹ひごを凧に固定する。セロハンテープは、一番上の方、凧糸の結び目の所、1番下の方の計3箇所だけ貼って固定する。

Takehigo1
14.ストローをつける(第6~7時)

2本のストローをあわせて持ち、2本あわせて2センチ位の所で折り曲げる。折り曲げた所を、凧の穴を開けた真横の縁の辺りに置いて、セロハンテープで固定する。

Sutoro-tsukekata
15.ストローを切って、片方の先をつぶす(第6~7時)

ストローを折れ目の所で中央に向けて折り曲げ、竹ひごの上になった所で2本とも切る。そして、ストローの片方の先を細くつぶし、もう片方のストローに1~1.5cm位差し込む。

これで完成。飛ばしてみてクルクル回るようであれば、尻尾を1~2本足せばよい。

完成した凧は、飛ばすときはストローをつなぎ、持ち運ぶ時は、ストローを外して平らにし、重ねればよい。

(作品例)

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*第1時と第2時は続けて行うことをお勧めします。
*完成までに6~7時間かかりますが、児童の実態によっては5時間程度で完成します。


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