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TOSSランドNo: 1142036 更新:2013年08月15日

2枚の写真(電話ボックス)の謎を解く


向山洋一氏は、「教育トークライン」1990年3月号で、「1枚の資料と2枚の資料のちがい」を次のようにまとめている。

 一枚の場合 発見する 解釈する 
 二枚の場合 発見する 比較する 批評する 

2枚の資料の場合、子どもたちが「批評する」ようになるのか、4年社会科「雪国のくらし」の導入で、2枚の「電話ボックス」を使って試みた。

※写真は、「楽しく学べるヒント教材4 社会科の授業3・4年2」(明治図書)と 日本各地のくらし1「雪国のくらし」(ポプラ社)より拡大コピーして使った。

上記の本に載っている2つの電話ボックスの写真を黒板に貼った。。

指示1:

この2つの写真を見て、発見したこと・思ったこと・はてな・考えたことをノートに箇条書きしなさい。時間は10分です。

 交代々々に多くの子どもが、写真を詳しく見に来た。
 時間後、班ごとに全員発表をした。次のことが出た。
1ー昔の公衆電話だ。
2ー何年ぐらい前の公衆電話か?
3ーアは階段があるけど、イはない。
4ーアの階段は何のためにあるのか?
5ーアの階段は、多分津波が来ても使えるようにある。
6ーアは駅前にある電話ボックス。イはふつうの道にある電話ボックス。
7ー沖縄の電話ボックスならどちらが沖縄の電話ボックスか?(昨日まで沖縄の学習をしていた)
8ーアは屋根が平らだけど、イは三角。
9ーアは新しい電話ボックス、イは昔の物。
10ーイの屋根が三角なのは、雪が降っても屋根に積もらず落とすため。
11ーアの階段も雪に関係あると思う。
12ーこの本「いろいろな土地のくらし」のこの家の屋根もすごい三角。雪が屋根に積もらないように。この絵の家は北海道。だからこのイの電話ボックスの屋根も三角だから北海道の電話ボックスだと思う。
13ーイって電話ボックスかな?
14ー電話ボックスやで、屋根に電話のマークがある。
15ーアはイみたいに三角じゃないけど、アとイは同じ所に建てられた電話ボックスだと思う。
16ーイの屋根は三角だから雪が降っても大丈夫。でもアは平べったいから雪が積もっていつつぶれるかわからない。
17ー階段は雪に関係あるって言ったけど、雪が降ったら階段はすべって危ないから、アは雪には関係ない。
18ー反対。イのように屋根がななめだったら雪は屋根に積もらないけど、下に落ちて地面に積もって電話ボックスのドアが開かなくなる。
19ーアのように階段で高くなってたら、雪が積もってもドアが開けられるから、アも雪の多い地方の電話ボックスだと思う。
20ー反対。このイの電話ボックスはドアを押すからあけられる。
21ー反対。いくら押しても雪がボックスの途中まで積もってるから、電話ボックスに入る時、雪をまたがないと入れないから大変。でもアはそんな心配はない。
22ー反対。イは北海道と思う。北海道の雪はさらさらしていて積もっても固くないから大丈夫。
 子どもたちの発表中、私は一言も話さなかった。
 2枚の電話ボックスの写真を提示しただけで、子どもたちは10分間の観察後、2枚の写真を比較し、さらに批評しあいながら雪国の電話ボックスかどうかを検討していった。
 ここまで自然の流れであった。
 先ほどの後半の話し合いを全体のものにするため、私は次の発問をした。

発問1:

この2つの電話ボックスは同じ地方のものか。それともちがう 地方のものか。

 全員が違うと挙手したが、しばらく時間を与えてノートに考えを書かせると、6人の子が「同じ地方」に考えを変えた。
 一人の子が前に出て、黒板の隣に掲示している日本地図を使って考えを述べた。
23ー日本は、「北部・中部・南部」に分けると、このイは北海道で、アはこ  のあたり(新潟・富山・長野)で、両方とも雪が多い雪国だから同じ地方だと思う。
24ー屋根が平らでも雪をどけて、消雪パイプで雪をとかしたり、除雪車で雪  をどけてくれるから大丈夫。両方とも雪の多い地方の電話ボックス。
25ー反対。同じ地方なら電話ボックスの形が違うのはおかしい。
26ーイの写真の後ろは白いのは雪で白い。だからイは絶対雪国。
 ここで時間切れ。
 この実践より2枚の写真を提示すると、子どもたちは比較しさらに批評し合って、自然と授業の核心に近づくようになる。


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