3枚の縄文時代の絵を使って、縄文時代の特長をつかむ授業である。
「絵で見る日本の歴史」西村繁男 作(福音館書店)は小学校6年の歴史学習に最適である。
拡大カラーコピーして使用する。
1場面(3ページ)の絵を提示する。
指示1:
絵を見て、わかったこと、気がついたこと、思ったことをノートに書きなさい。
5分時間を取る。
大人、子どもがいる。洞窟の中である。外は雪が降っているので冬だ。なにか仕事のようなことをしている。肉を焼いている。まきがいっぱい積んでる。
発問1:
どんな物がありますか。
木の槍、まき、動物の皮、皮のくつ、火
発問2:
人々は何をしていますか。
針で縫っている。まきを運んでいる。肉に棒を差している。皮をみがいている。赤ちゃんにお乳をやっている。入り口で何かを知らせている。骨を加工している。
この絵は今から10万年以上も前を想像した絵です。その頃、地球全体が今よりずっと寒く、日本列島は島ではなく、アジア大陸と陸続きでした。
そのため、ナウマン象yたオオツノシカをはじめたくさんの動物がいました。その動物を捕まえて食料にしたり、骨や皮を加工して生活の道具にしていました。
指示2:
教科書でどんな道具を使っていたか調べてみましょう。
この教材は教科書と並行して使うと効果的である。
発問3:
時代は流れて、今から5000年ほど前です。まだ洞窟の中に住んでいたと思いますか。それともべつの所に住んでいたと思いますか。
教科書を見て、調べるだろう。
2場面(4,5ページ)の絵を提示する。
竪穴住居の名前を教える。
指示3:
竪穴住居に住んでいました。竪穴住居の中を教科書で調べて、ノートに簡単に絵を描きなさい。
5分ほど時間を取る。子ども達は思ったより詳しく描く。
発問4:
人々は何をしていますか。
何かを煮ている。(貝であることを教える)水を運ぶ。土器を作っている。貝を捨てている。貝をとっている。舟を作っている。(丸木舟であることを教える)貝を運んでいる。釣り竿を持っている。
指示4:
土器が出ました。この時代の土器を縄文式土器と言います。縄文式土器の特長を教科書で調べなさい。
縄目の模様がある。そこが狭い。丈夫ではない。
発問5:
この絵の季節はいつですか。
貝のおいしい季節である。春から初夏であろう。
指示5:
貝以外にどのような物を食べていたのでしょう。教科書で調べなさい。
動物の肉だけでなく、魚、木の実やユリ根など。
3場面(6,7ページ)の絵を提示する。
発問6:
今から4000年前を想像した絵です。人々は何をしていますか。
火をたいている。踊っている。輪になっている。
イノシシをお供えている。
説明1:
この時代の人々は火山の噴火や地震などの自然災害があると神が怒っていると考えました。
神にお供えをして怒りをしずめる儀式を行いました。
また、人々にとって食料がなくなることが一番の恐怖でした。
神が自然のめぐみを与えてくれると考えたのです。
すべての物に神が存在し、食料を与えてくれたことをお祈りしました。
《参 考》 『絵で見る日本の歴史』西村繁男 福音館書店
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